表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
16/18

第16話 森に入る

サートが、

「さぁ、もう寝よ」と言って、

ルナとリオナはテントに入って行った。


サートもテントに入り、明日から旅を続けるか、

魔法を鍛えるか悩みながら寝ていた。



次の日の朝、サートが朝ごはんの支度をしていると、

ルナとリオナが起きてきた。


「お二人さん、おはようございます。昨日も夜遅くまでお話を?」と、

サートが聞いた。


「昨日は疲れて、すぐに寝ちゃいましたわ」と、ルナが言う。


「私はしばらく眠れなかったです。

いつの間にか寝ていて目が覚めたら朝でした」

と、ルナは恥ずかしそうに言った。


サートが、

「さぁ、朝ごはん食べよ」と言うと、

ルナとリオナはうなずいて座った。


朝ごはんを終え片付けて、サートたちは出発した。


ルナはサートの収納魔法が気になって仕方がなかった。


「サート、その収納する魔法はどうやってますの?」と、ルナは聞くが、

「これはまたいつかお教えしますよ」と、サートは逃げていた。


出発する時にサートが、

「リオナ、ルナ、今日から右手に魔法をかけながら歩こうか」

と、笑って言った。


ルナが、

「そんなことして、何になるのかしら」と、少し怒って言った。


サートが、

「強くなりたくない? とりあえず騙されたと思ってやってよ」と、

軽く言った。


ルナは納得していないが、リオナと共にやってみることにした。


リオナは昨日の手のひらに出た水玉をイメージしているが、うまくいかない。

ルナは右手の上でただ光っているだけで変化はなかった。


旅の進行は少し遅くなったようだが、サートは気にしなかった。


そんな何も変化しない魔法の訓練をやりながらの旅は、

街を出て10日が過ぎていた。



街を出て10日目、

サートたちの後ろから馬車が来ていることに気付き、馬車を待った。


すると馬車には3人の商人が乗っていて、サートは王都の状況を聞いた。


ルナとリオナは木の陰に隠れていた。


3人の商人が、

「うわさでは、勇者が現れて、今は魔法師団長と訓練をしているとか。

勇者はたった数日で中級の魔法師より強くなったとか。

近々魔族を滅ぼしにいくとか。騎士隊は王女様を探しに出ているとか。

街で王女の行方を聞き込みされているとか」

と、いろいろうわさ話を聞かされた。


商人たちは急いでいるからと、馬車でサートを追い抜き去っていった。



しばらく街道を歩いて行くと、サートは感知魔法で街道の横にある森から

大きな気配を感じていた。


そして森の奥に続いていそうな獣道のような細い筋を見つけた。


「この森の中を入ろうか」とサートが軽く言うと、

ルナとリオナは、全力で首を横に振って嫌がった。


「感知魔法で危険がないことは見たで。

森の中では防御魔法と隠ぺい魔法をかけるから、魔物に襲われることはない。

それに街道を歩くと騎士隊に遭うかもしれない。

今、騎士隊と遭うのは避けたい。とりあえず森に入ってみようや」と、

サートは微笑んだ。


「魔族の国に急がないといけないのでは?」と、ルナが聞いた。


「それもあるけど、ルナとリオナの魔法を強くしたいかな。

その為にこの森に入る必要があるねんけど」と、サートはルナの顔を見た。


「この森に何がありますの?」と、ルナがさらに聞く。


「この森、魔力が強くて魔法の練習にもってこいやねん。

絶対にルナとリオナのレベルアップになるねんけど」と、サートは笑った。


「わかったわ、あなたを信じましょ」と、ルナは微笑んだ。


リオナはまだ全力で首を横に振って、森に入るのを嫌がっていた。


サートが森に入ろうすると近くの家屋の住人が、

「その森には恐ろしい魔物がいて危険だべ。入ってはいけないべ。

森の中で食べ物を採ると魔物に食われるべ。」と、注意してきた。


「大丈夫ですよ。俺、強いから」と、サートは笑って言って、

サートはリオナの背中を押しながらルナと森の中に入っていった。


森の中は外から見た印象よりも明るく涼しくて、きれいな花が多く咲いていて、

小動物や小鳥を多く見ることができた。


最初、嫌がっていたリオナは、不安な表情から笑顔が出てきて、

肩にはリスに似た小動物が乗っていた。


「森の中って外から見るよりも綺麗なんですね。

住人は危険だと言ってましたが、危険は感じられませんね」と、

ルナは笑顔で手のひらに小鳥を乗せていた。


しばらく森の中を歩いて行くと、小川の畔に広く開けた場所を見つけた。


サートたちは、この場所にテントを張って、しばらく暮らすことにした。



森の中で暮らして3日が経った頃、ルナが、

「サート、あなたは何者なのですか?」と、サートに聞いてきた。


サートは、過去に自分に起きたことを話し始めた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ