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第14話 騎士隊長の報告

スターが召喚されて20日が過ぎた頃、

先遣隊で出撃したフェランドクたち騎士隊が王城に戻ってきた。


国王、王妃、宰相の前に、騎士隊長フェランドクが報告に来た。


国王が、

「フェランドクよ、ご苦労であった」と立ち上がった。


「国王よ、王女様と不届き者を見つけることができず大変申し訳ございません」

と、フェランドクは深々と頭を下げた。


国王は、

「フェランドクよ、何も無しに戻ったのではないのだろう。

これまでの経緯いきさつとわかったことを話してみよ」と聞いた。


フェランドクは、

「王城を出て王女様と不届き者たちを探しましたが見つからず、

街道で会った商人や住人に話を聞くと、男1人女2人の3人が、

怪しい光を出しながらワールドエンドの森に入ったことが分かりました。

聞いた特徴から王女様と不届き者と思われます。 

そして我々もワールドエンドの森に入り探索をしていたのですが、

隊員2名が魔物に襲われて亡くなってしまい、

8名も大けがをしてしまい探索を止めて、王城に戻ってまいりました」と、

悔しそうに国王に報告した。


「ワールドエンドの森か。あいつはわが娘をなんて場所に連れて行ったのだ。

見つけた時にはタダでは済まさぬぞ、不届き者め。」と、

国王は憤慨していた。


王妃が、

「ルナは大丈夫よ。あの子には聖女としての力があります。

ワールドエンドの森の瘴気しょうきや魔物は、ルナには跳ね返せるでしょう。

たとえあの不届き者が魔物に殺されても、ルナが死ぬことはありません」。


宰相が、「ルナ様は、聖女としての力が・・・」の言葉に、

「大丈夫です。あの時、広間であの子を抱きしめた時、

聖女としての成長をたしかに感じました。あの子は大丈夫です」と、

王妃は微笑んだ。


「国王よ、新たに召喚した勇者スターと魔法師団と騎士隊で部隊を編制して、

ワールドエンドの森を隅々まで探索いたしましょう」と、宰相が提案した。


「では10日後、勇者スターと魔法師団と騎士隊は、城下の広場に集まれ」

と、国王は指示を出した。



王妃は、

「亡くなった2名の家族に会いに行きます。 すぐに準備を。  

そして負傷した騎士の治療も私が見ます」と、すぐに席を立った。


亡くなった2名の騎士の家族に会った王妃は深々と頭を下げた。


それぞれの騎士の家族から、

「騎士として勤めて命を落としたことは名誉なこと。

王妃様が頭を下げることではありません。これまでありがとうございました」

の言葉に、王妃は目に涙を浮かべて頭を上げることができなかった。


そして負傷した騎士には、王妃は力が尽きるまで全力で治療をした。

その甲斐もあり負傷した騎士は、部隊編成に間に合うことができた。



あの王城の広間での騒動から30日が経った雲一つない晴天の下、

勇者スターと、魔法師団長と魔法師20名と、騎士隊長と騎士30名が、

王城前の広場に整列した。


国王と王妃が見守る中、勇者一行はワールドエンドの森に向けて出発した。


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