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第12話 魔法が解けた広間

サート、リオナ、ルナ、の3人は、魔族のいる国に向けて歩き始めた。



話は前日の王城の広間での騒動で、サートたちが広間を出た後のこと。


王城の広間での騒動から、サートたちが王城から出て行った後、

王城内に仕掛けたサートの魔法が解けた。


王城の広間にいた兵士たちは、ようやく広間から出ることができた。

サートは、まさかそこまで時間がかかっているとは思っていなかった。


サートの魔法が解けた王城では、すぐにサートたちを追う動きになっていた。


そんな中、国王支持派3大貴族のルイーヴェ・ルファイアナと

スゼアル・ファードナとヌリソア・ランバードは、

治療中の国王と宰相に詰め寄っていた。


「国王よ、これから再び勇者を召喚しませぬか。幸い魔法師団は無傷で、

まだ1人は召喚できるはず」。

「その召喚した勇者に王女を連れ去ったあの不届き者を、

処分させてみてはいかがですか?」。

「うまくいけば再び召喚した勇者が、

あの不届き者と魔族を滅ぼしてくれるかもしれませんぞ」と、

貴族3人は口裏を合わせて、国王と宰相に提案した。


国王と宰相は目を合わせうなずき、国王が、

「その提案を受けようではないか。

アリメガクよ、速やかに勇者召喚の準備を!」と告げた。


しかし魔法師団長アリメガクは、「治癒魔法をかけた影響で魔力が弱く、

今すぐの召喚は無理でございます。明朝まで待ってもらえないでしょうか」。


宰相が少し考えたあと、

「国王よ、ここは体制を整えなおしましょう。各街に伝令を送り、

あの不届き者と王女と小娘を足止めさせましょう」。


騎士隊長フェランドクが、

「国王、そんな悠長なことを言っている場合ではございませぬ。

王女がさらわれているのですぞ。私はすぐにあの不届き者を追いかけます。

弟のアリメガクに手足は付けてもらいました。

手足が動けば痛みなんぞ関係ありません。すぐに出撃の許可を!」と、

国王と宰相に訴えた。


「フェランドクよ大丈夫か。では先遣隊として出撃を命ずる。

王女を取り戻してくれ」と、

国王はフェランドクに出撃を命じた。


フェランドクは騎士隊の部下20名と共に馬に乗って、

防壁の門を抜けて魔族の国の方向に出撃した。



その頃のサートたちはまだ街にいて、ほぼ買い物を終えたところだった。

同時にサートは苦手な感知魔法で騎士隊が出撃しているのを察知していた。


サートは、

「この王女さん自身って、プラチナカードなんじゃね。

それと、感知魔法って苦手なんだけど、あれだけ堂々と騎士が動いてくれると、

俺でも簡単に察知できるやん。助かるわぁ」と笑っていた。


その後、サートたちは騎士隊とは違う防壁の門から出て、

騎士隊とは少し違う方向に歩き出したのであった。


次の日の朝、王城では騒動のあった広間に、

国王と宰相、勇者召喚を提案した貴族、

魔法師団長アリメガクと魔法師団10名が集まっていた。




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