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第11話 長い1日目の終わり

サートたち3人は陽が沈む前に大きな湖のほとりに着いた。


サートはすぐにテントを3つ立てて、

隠ぺい魔法と防御魔法と感知魔法をかけた。


「同時に3つの上位魔法をかけるなんて、この人は何者なのかしら?」と、

ルナはサートに疑問を持っていた。


火をおこし食事を用意して食べ始めると、リオナが突然泣き出した。

「何が起こっているのかわからない。どうしてこうなったの?…

これからどうなるの?」。


ルナがリオナに寄り添って、

「ここまでよく泣かずに来れましたね。怖かったでしょう。

これからのことはサートがなんとかしてくれますわ」と慰めた。


「まぁ、ほぼ強引にルナとリオナを連れ出したもんなぁ。

やっぱ俺に責任あるよなぁ。とりあえず王城に戻るわけにはいかんなぁ」と、

サートは考えていた。


ルナが、「サート、これからどうするおつもりですか?」と問いかけた。


「目的としては、魔族の王に会いに行く。そこで俺とリオナが、

元の世界に戻れるように頼んでみる」と、サートは答えた。


「魔族の王にそのような力があると、なぜわかるのですか?」と、

ルナは強い口調で言った。


「俺、経験者やねん。それも2回も。まぁこの話はまた今度にしよ。

今日は疲れてるし、明日からもまだ進んで行かなアカンし」と、

サートは返事を濁した。


ルナは納得してないが、

「わかりました。いつか必ず話してくださいね」とうなずいた。


サート、リオナ、ルナ、はそれぞれ食事を終えてテントに入った。


サートがあとから聞いた話だったが、ルナはリオナを気にして、

この日の晩はルナとリオナは一緒に寝たようだった。



次の日の夜明け前にサートは目を覚まし、外に出て朝ごはんの準備を始めた。


陽が昇り始め一面が明るくなった頃、ルナが起きてきた。


「おはようございます、サート。朝早いのですね」と、

ルナは少し眠そうな顔だった。


サートは、

「おはようございます、ルナ。眠れた?」と聞いた。


ルナは、

「ええ、眠れましたわ。夜はリオナとお話をしていたので、

少し寝不足ではありますが」と、

あくびをして恥ずかしそうに後ろを向いた。


サートが、

「どんなお話を?」に、

ルナは、

「女の子の話は内緒です」と笑った。


リオナも起きて、3人は朝ごはんを食べ始めた。


サートがリオナに、

「今日は歩けそう?無理ならしばらくここで休むけど」と聞くと、

「昨日はごめんなさい。今は大丈夫です」と、

リオナは申し訳なさそうに言った。


「リオナ、謝ることはない。もし無理ってなったら言ってな」と、

サートが言うとリオナは、

「うん、わかりました」と、小さくうなずいた。


「サート、私にもリオナと同じことを言ってくれないのかしら」と、

サートとリオナの会話を聞いたルナはすこし拗ねた表情をしていた。


「王女さん、ノリノリで王城を脱出して、防壁の門を抜けましたよね。

俺、結構ヒヤヒヤしてたんですけどー」と、サートは汗を流した。


「さて、なんのことかしら」と、ルナの一言に、

サート、ルナ、リオナは笑った。



テントを片付けて出発したサートたち3人は、

歩いて一日でどれだけ移動できるか調べる為、サートは魔法を使わなかった。


さすがにずっと歩き続けることはできないが、休憩を取りながらだと

リオナもルナも思っていた以上に歩けて、サートは安心していた。


むしろサートの方がヤバかったことをルナとリオナにバレないように、

サートは全神経を注いでいた。


そしてサート、リオナ、ルナ、の3人は、魔族のいる国に向けて歩き始めた。



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