王宮情報と素材売却
その後フェスとリラを見て怪訝な顔をした。
「そうなんです、この間のワイバーンだそうです。」
受付のリサーラが言った。
副ギルド長がセレスティアとカタリナを見た。
セレスティアが頷いた。
ギルドは騎士団に問合せているが、ワイバーンが王都上空で止まっていた事の正式な報告はまだない。
「と、とにかく、こちらへ。リサーラ、ギルド長を応接室に呼んでくれ。」
副ギルド長シアルスが言った。
零達は王都ギルドの応接室に案内された。
すぐに王都ギルド長ザルツとなぜか王都騎士団副団長ブレッドが入って来た。
「ブレッド!?あんた、どうしたのよ?」
ギルド長と一緒に入って来た副団長ブレッドを見て、カタリナが驚いて聞いた。
「あぁ、ちょっと騎士団の用でな。それよりあのワイバーンの件は、やはり零殿だったか。」
副団長ブレッドが聞いた。
「あ、ご挨拶が遅れました。セレスティア様、カタリナ様。わざわざこんな所までお越し頂き、感謝いたします。ギルド長のザルツです。」
ギルド長ザルツが2人に挨拶した。
その後、零達3人を見てギルド長ザルツも怪訝な顔をした。
ギルド長ザルツも副ギルド長シアルスも、3人を魔法鑑定しても、鑑定防御ではなく、何の反応も示さない。
そこにいるのに気配がない。
その上フェスとリラに関してはまったく隙がない。
「そちらの3人が零殿とフェス殿とリラ殿ですか。」
ギルド長ザルツが聞いた。
「はい。僕は零です。2人は僕の仲間のフェスとリラです。」
零が言った。
「零殿、先日の王都上空のワイバーンを止めていたのは零殿でしたか。」
副団長ブレッドが聞いた。
「はぁ。」
零が照れくさそうに言った。
「しかし零殿は城壁の外でワイバーンと戦っていたのでは?…あ、転移魔法か!王都上空に転移してワイバーンを止めた。そうですね。」
副団長ブレッドが確信めいた口調で又聞いた。
「て、転移?」
ギルド長ザルツと副ギルド長シアルスが驚いた。
「はあ。まあ。…あの、僕の転移の事とか、あまり広められると困るのですが。」
零が戸惑いながら言った。
「あ、これは、申し訳ない。2人共、絶対に他言せぬ様に、頼む。」
副団長ブレッドがギルド長ザルツと副ギルド長シアルスに言った。
「はぁ。」
転移などおとぎ話なので、ギルド長ザルツと副ギルド長シアルスは確信が持てないまま返事した。
「では、城壁の外のワイバーンは誰が倒したのですか?」
副団長ブレッドが聞いた。
「セレスティアさんとフェスとリラが倒してくれました。」
零が言った。
「セ、セレスティアが!?…フェス殿とリラ殿なら考えられるが、セレスティアがワイバーンを倒したのか!?」
副団長ブレッドがセレスティアを見て聞いた。
セレスティアは照れくさそうに頷いて、城壁の外でのワイバーンとの戦いを詳しく話した。
「10体のワイバーンを3人で倒した…」
ギルド長ザルツが驚愕した。
「それで、別動隊のワイバーンの攻撃を受けた王宮は?王家の皆様はご無事なのか?」
副団長ブレッドがセレスティアとカタリナに聞いた。
「バカね、私達が言えるわけないでしょ。私達はね。」
カタリナが零を見ながら言った。
零がその視線に気づいた。
「はい。王家の皆様も、他の貴族や学園の生徒の皆さんも皆無事です。」
零が笑顔で言った。
「そうか、そうか。それは良かった。零殿、ありがとう。」
副団長ブレッドは涙を浮かべて言った。
「皆さんが無事だったのは、近衛騎士の皆さんが、自分の命をかけて大切な人達を守ってくれたからです。本当に良かったです。」
零が言った。
カタリナが笑顔で頷いた。
「お前も役に立つ事があるんだな。」
フェスがカタリナに言った。
「当たり前でしょ!」
カタリナが怒って言った。
「今だにワイバーンの王都襲撃の事後報告が騎士団に降りてこない。今日は別件でここに来たのだが、零殿がワイバーンの素材を売りに来たと聞いたので話を聞きに来たのだ。」
副団長ブレッドが言った。
「そうです。ワイバーンの素材です。」
ギルド長ザルツが思い出したように言った。
「はい。ワイバーンの素材を買取って頂きたいのですが。」
零が言った。
「はい。是非とも我がギルドで買い取らして下さい。」
ギルド長ザルツが喜んで言った。
零達とギルド長達と副団長はギルドの解体作業場に移動した。
零は粒子で解体したワイバーン20体を作業場に出した。
「こ、こんなにたくさんのワイバーンを!」
ギルド長ザルツが叫んだ。
解体作業場の職員達も驚いた。
「これは、素晴らしい解体技術と保存状態だ。これでは解体職員達はやる事がない。」
ワイバーンの1体を見ていた副ギルド長シアルスが言った。
「ははは。あの〜まだあるのですが。」
零は言いながら解体されたミノタウロス30体を出した。
「こ、これは、ミノタウロス!」
副団長ブレッドが叫んだ。
「零殿!これを何処で倒されたのですか!」
ギルド長ザルツも驚いて聞いた。
「え?あ〜ここで話すのは…」
零が周りを見ながら言った。
副団長ブレッドとギルド長ザルツの声が大きかったので、解体作業場の職員も皆零達を見ている。
「それはそうです。シアルス、ここはお前に任す。さ、零殿、素材を査定させてもらう間、応接室に戻ってお話をお聞かせ下さい。」
ギルド長ザルツが言った。
零達は応接室に戻った。
【次回予告 】
ミノタウロスの問題発生。
物語を読んでいただきありがとうございます。
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