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王都ギルド

「今紹介頂いたイタリウス帝国第二王女イザベラです。このクラスの零様の第二婚約者です。そして零様は帝国の名誉騎士でもあります。皆様よろしくお願いします。」

イザベラ王女が言った。


「え〜」

講義室は騒然となった。


「あわわわ…」

零はオロオロした。


「そうでしたか。零君、仲良くしてあげて下さい。」

教官グローリが笑顔で言った。


零の右側にシルビア王女、左側にロアンが座っていた。


イザベラ王女がロアンの前に立った。


「あなた、その席を開けていただけるかしら。」

イザベラ王女がロアンに言った。


「は、はい!」

ロアンは飛び退いた。


イザベラ王女はシルビア王女と零を挟む様に隣に座った。


「零様、シルビア王女、よろしくお願いしますわ。」

イザベラ王女は満面の笑みで言った。


翌日。


零が登校し、講義室に入ると、シルビア王女とイザベラ王女が隣同士に座って笑顔で話している。


「おはよう。」

零が2人に声をかけた。


「零様、おはようございます。」

シルビア王女とイザベラ王女が声を揃えて挨拶した。


イザベラ王女が零に席を譲ろうとした。


「あ、そのままでいいよ。僕はこっちに座るから。」

零はイザベラ王女に言った。


「本当?零様、ありがとう。」

イザベラ王女は言って、またシルビア王女と笑顔で話した。


『なんか、仲良いなぁ。』

零はほっとした。


下校。


「今日は王都のギルドに行こうかと思うんですけど。」

零が言った。


「ギルド?」

セレスティアが聞き返した。


「はい。ワイバーンの素材を売りたいので。」

零が笑顔で言った。


「ああ、そうですか。」

セレスティアが言った。


「そうでしたな。我らは元々その目的で来たのですから。」

フィスが思い出した様に言った。


零達は魔物の森の深域からバイコーンの素材と塩を売る目的で人族の村、バルドー村に来たのだった。


「零殿は魔物の素材を売りにあのバルドー村に来られたのですか?」

セレスティアが少し驚いて言った。


「ええ、まぁ。」

零が苦笑いで言った。


「じゃ、ギルドの近くまで転移しますね。」


零達とセレスティアとカタリナが王都ギルドの近くの人のいない所に粒子で転移した。


そこから王都ギルドまで歩いた。


王都ギルド。


零達は王都ギルドの中に入った。


「おい、あれ、騎士団じゃないのか?」

「あの少年の服を見ろよ、学園の制服を着てるぞ。」

冒険者達が零達を見て口々に言った。


「王都ギルドにようこそ。冒険者に何かご依頼でしょうか。」

王都ギルドの受付のリサーラが言った。


「あの、素材を買取っていただきたいのですが。」

零が言った。


「はい。かしこまりました。どのような素材ですか?」

受付のリサーラが言った。


「ワイバーンです。」

零が言った。


「ワ、ワイバーン!?…もしかして、この前空に止まってたワイバーン?」

受付のリサーラが動揺しながら言った。


「あぁ…そうです。」

零は受付のリサーラのリアクションに少し驚いて言った。


「おい、ワイバーンだ!この間空に浮いてたワイバーンだ」

零と受付リサーラのやり取りを聞いていた冒険者が叫んだ。


ギルドの冒険者達がどよめいた。


冒険者達の間ではワイバーンがなぜ空に止まっていたのか、誰がやったのか、話題になっていた。


「君がワイバーンを空に止めたのか!?」

「この子が王都を救ってくれたんじゃないの!?」

「どう言う魔法を使ったんだ!」

「お前魔導士なのか?」

零の周りに冒険者の人集りができた。


「え〜」

零は驚いてたじろいでいる。


フェスとリラが零と冒険者の間に入った。


「零様が驚いておられる。少し離れて貰えないか。」

リラが冷静に言った。


「主に手を出す者がおれば、我が相手する。」

フェスがニヤリと笑った。


「フェス殿、大丈夫です。ここは王都のギルド、零殿に危害を加える様な冒険者はいません。」

セレスティアがフェスの前に出て困った顔で言った。


「そうだよ、私達は零君にお礼を言いたいのよ。」

「話を聞きたいんだ。人がワイバーンを倒せるなんて!」

「魔法だよ!ワイバーンを空中で止められる魔法を知りたい!」

冒険者は口々に言った。


「何をしている!」

副ギルド長シアルスが叫んだ。


「ああ、副ギルド長!」

受付のリサーラが安堵した。


「やばい、副ギルド長だ。」

冒険者達は口々に言って離れて行った。


副ギルド長シアルスはそんな冒険者達を睨んでいる。


その後、零達を見て驚いた。


「もしや、セレスティア様ではありませんか。カタリナ様も。」

副ギルド長シアルスが零達を見て言った。


「久しぶりだ、シアルス。」

セレスティアが笑顔で言った。


「シアルス、元気そうじゃない。」

カタリナも笑顔で言った。


副ギルド長シアルスは元騎士でセレスティアやカタリナの後輩だった。


父親が貴族の爵位を返上した事を期に冒険者になり、副ギルド長になった。


「はい、お久しぶりです。」

副ギルド長シアルスが満面の笑みで言った。


「おい、あの副ギルド長が笑ってるぞ。」

冒険者達の声が漏れて来た。


副ギルド長シアルスが又冒険者達を睨んだ。


冒険者達が静かになった。


「セレスティア様、カタリナ様、今日はどうしたのですか?」

副ギルド長シアルスが聞いた。


「ああ、今日は零殿がワイバーンの素材を売りに来られたのだ。」

セレスティアが零を手の平で差しながら言った。


「ワ、ワイバーン!?」

副ギルド長シアルスが驚いて零を見た。


【次回予告 】

王宮襲撃の情報を伝える。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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