↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
86/111

王女対面

騎士ルティナとクノーラが顔色を変えてシルビア王女の前に出た。


黒騎士フィオナとクロムエルもイザベラ王女の前に出た。


なぜかフェスも嬉しそうな顔で零の前に出た。


「確か、その装備、帝国の騎士。なぜ王宮に。零殿の知り合いか?」

騎士クノーラが言った。


「ああ、そうなんです。僕の知り合いで、黒騎士のフィオナさんとクロムエルさんと後にいるのが帝国の第二王女のイザベラ王女です。こちらは…あっ!?」

零は焦った。


このまま紹介するとイザベラ王女を婚約者と紹介しなければならない。


それをシルビア王女が聞いたら傷ついてしまう。


「帝国のイザベラ王女!?黒騎士!?零殿どう言う事です?その様な報告は受けていません。」

騎士ルティナが言った。


「私は帝国第二王女のイザベラ・ドゥ・イタリウスです。そちらにおられるのはシルビア王女ですね。私はこの度、我が父ゼノフィス皇帝の命で、零様の第二婚約者として婚約させていただきました。零様とシルビア王女の所に、そのご挨拶に行く所でした。」

イザベラ王女が黒騎士の前に出て言った。


零達は唖然とした。


イザベラ王女が零を庇うような事を言ってくれるとは思わなかったからだ。


「こ、婚約!?」

騎士クノーラが驚いて言った。


「零殿!その様な話聞いてないぞ!」

騎士ルティナが怒って言った。


「すみません。今日の夕刻に帝国で突然決まってしまったものですから。」

零はシルビア王女を見ながら申し訳なさそうに言った。


「ルティナ、前を開けて下さい。」

シルビア王女が静かに言った。


「しかし、シルビア王女。」

騎士ルティナが言った。


「大丈夫です。ここは王国です。慣れぬ所に来てご不安なのはイザベラ王女ですよ。お迎えする私達が平静を失ってどうするのです。私には零様やルティナやクノーラがついているのです。前を開けて下さい。イザベラ王女にご挨拶出来ませんよ。」

シルビア王女が笑顔で言った。


「…はっ。」

騎士ルティナとクノーラの2人がシルビア王女の前を開けた。


「お初にお目にかかります。グランバルト王国の第一王女シルビア・フォン・グランバルトです。帝国のイザベラ王女を王国にお迎えでき、大変光栄に思います。零様の第二婚約者になられた事、心よりお祝い申し上げます。」

シルビア王女が笑顔で言った。


暫く沈黙が流れた。


「あ、あの、シルビア王女…」

零が泣きそうな顔でシルビア王女に喋りかけた。


「零様、今日は夜も遅いので私は部屋に戻ります。また明日学園でお会いしましょう。イザベラ王女も、今夜はこれで失礼しますね。」

シルビア王女は来た方に戻って行った。


「あ、あ〜。」

零はシルビア王女を見送りながら何か言いたげにした。


「ふ〜ん、あれがシルビア王女かぁ。学園では気弱な王女って感じだったのに。会ってみると芯が強そうね。零様、しっかりしなさい!尻に敷かれるわよ。」

イザベラ王女が言った。


「…はぁ。」

零が悲しげに返事した。


翌日。


零達はいつもの様に登校している。


「ちょっと、あんた帝国の第一王女のエルサナに会ったんだって。どんな人だったのよ。」

カタリナがフェスに聞いた。


「あぁ?どんな?…元気な奴だった。」

フェスが適当に答えた。


「元気って何よ。」

カタリナが言った。


「飛び跳ねてたからな。」

フェスが笑いながら言った。


「飛び跳ねてたって、エルサナ王女は病気じゃなかったの?」

カタリナが少し驚いて言った。


「知らん。主が治されたのだろう。我が見た時は飛び跳ねてた。あぁ、剣の柄を握り潰してたなぁ。」

フェスが言った。


「剣を握りつぶすって、何それ。」

カタリナは呆れた。


セレスティアは黙って聞いていた。


学園1年Aクラス講義室。


零は講義室に入ってすぐにシルビア王女の所に行った。


零はシルビア王女にきちんと謝罪した。


「謝らないで下さい。イザベラ王女と婚約した事を謝ったら、イザベラ王女が可哀想です。」

シルビア王女が言った。


そんなに怒ってないようだ。


「はぁ…イザベラ王女との婚約を謝っているのではなく、シルビア王女を傷つけたのではないかと…それを謝ってます。」

零が申し訳なさそうに言った。


「まぁ。」

シルビア王女は明るい顔をした。


「ルティナから話を聞きました。セレスティアもカタリナも零様も、ゼノフィス皇帝に丸め込まれたそうですね。」

シルビア王女が笑いながら言った。


「あ〜ははは…凄い皇帝でした。」

零が笑って誤魔化した。


「私も王家の娘です。旦那様に第二夫人がいても大丈夫です。」

シルビア王女がしっかり言った。


「そう言ってもらえるなんて。ありがとうございます。」

零が言った。


「でもこれ以上は困りますよ。」

シルビア王女が少し怒った顔で言った。


「はい。努力します。」

零が笑顔で言った。


「努力ですか。」

シルビア王女が笑った。


零も笑った。


始業の時間になって講義室に教官グローリが入って来た。


「皆さん、おはようございます。」

教官グローリが明るく言った。


「今日は新しい留学生をご紹介します。帝国からの留学生、第二王女のイザベラ様です。」

教官グローリが言った。


「え?」

零は驚いた。


講義室はどよめいた。


イザベラ王女が講義室に入って来た。


【次回予告 】

零達が王都ギルドへ。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

【ブックマーク登録】

【評価(★★★★★)】

をいただけると励みになります。


また読んでもらえることを楽しみにしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。