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パルマラスの攻防

「壊された城壁を直します。」

零は粒子で城壁を修復していった。


「城壁内のハイオークとワイバーンを固めます。」

零は城壁内の数百体全てのハイオークと上空から攻撃していた十数体のワイバーンを粒子で固めた。


「皇宮のワイバーンも固めてきます。」

零は傀儡を残して王宮上空に粒子で転移し、皇宮をブレスで攻撃していたワイバーン5体も上空に固定した。


「消火しないと。消火して、街に、帝都全体に結界を張ります。」


零は燃えている城壁から皇宮までの城下街の炎も粒子で鎮火させ、皇宮から城下街を含めてパルマラス城まで、粒子で大型結界を作って、魔物や魔族やその魔法が侵入できない様にした。


「フェス、リラ、セレスティアさん、城壁の外の上空のワイバーンを倒してください。」

零が指示した。


「はっ。」

「わかりました。」

フェスとリラとセレスティアが、粒子の円盤で城壁の外に飛び出した。


「黒騎士の皆さんは城壁の外のハイオークを倒してください。皆さんには防御と治癒の能力を付与しました。思い切って戦ってください!」

零は黒騎士達と城壁の外に粒子で転移し、上空に戻った。


「僕は兵士や民の治癒に専念します。カタリナさんとフィオナさんとクロムエルさんとバーンズさんは僕とイザベラ王女を守ってください。」

零が言った。


「心得た。」

「わかったわ。」

黒騎士フィオナとクロムエル、使者バーンズ、カタリナが言った。


「ちょっと!私は守られる為に戦場に来たのではないわ!零は私が守るわ!」

第二王女イザベラが怒って言った。


「はぁ、すみません。よろしくお願いします。」

零は言いながら、地上の帝国兵の全てを粒子で囲んだ。


『粒子、全ての帝国民と兵を治癒して。』


地上で倒れていた帝国兵達のケガが回復して起き上がった。


粒子の治癒は零が直に見えている者にしか効力がない。


負傷して倒れていた帝国民達は起き上がって逃げていった。


帝国兵達も起き上がって、粒子で固められたハイオークに斬り込んだが、剣が折れた。


『粒子、ネイラル王子を探索、転移。』


ネイラル王子はパルマラス城の執務室に5人の帝国兵達といた。


「王子!気を確かに!」


ネイラル王子は右肩をえぐられて、出血が酷く、意識はない。


ネイラル王子の横で魔法士が治癒しているが、命をつなぎとめるのがやっとの状態だ。


執務室に零と第二王女イザベラと黒騎士フィオナとクロムエル、使者バーンズ、カタリナが粒子で転移して来た。


「…イザベラ王女!?フィオナ様、クロムエル様!バーンズ様!」

帝国兵が言った。


「ネイラル兄様!」

イザベラ王女が泣きながら走り寄った。


零もイザベラ王女の後に続いた。


「貴様!王国騎士か!」

帝国兵達がカタリナに剣を向けた。


「え、何、私?助けに来たんだけど。」

カタリナが焦って帝国兵達に言った。


「手伝います。」

零がネイラル王子を治癒している魔法士に言った。


「零!お兄様を助けて!」

イザベラ王女が泣きながら言った。


ネイラル王子のキズはみるみる回復し、完治した。


「キズが、…右腕が動く。」

ネイラル王子が起き上がって不思議そうに言った。


「お兄様!」

泣きながらイザベラ王女がネイラル王子に抱きついた。


「イザベラか?なぜここにいる?君は誰だ?」

ネイラル王子が零を見て言った。


「僕は零です。皇帝の要請でグランバルト王国から援軍で来ました。」

零が言った。


「王国?皇帝が要請?2日前に皇宮に援軍要請の使者を走らせたが…」

ネイラル王子が言った。


「イザベラ王女はネイラル王子を守ってあげてください。フィオナさんはここに残ってください。他の人は僕と一緒に来てください。」

零は言って粒子で重症者を探索し、そこに転移した。


何人かの重症の帝国民、帝国兵を治癒させた後、皇宮の謁見の間に転移した。


謁見の間では十数人の魔族兵と数体のミノタウロスが6人の黒騎士魔法士と戦っていた。


『粒子、魔族兵とミノタウロスを固めて。』


粒子に固められて隙が出来た魔族兵とミノタウロスに打ち込んだ黒騎士の剣が折れた。


「カタリナ!?あんた皇宮で何してんの?」

ゼノフィス皇帝を結界魔法で守っていた、帝国の黒魔法士クラリッサが叫んだ。


「げっ、クラリッサ。」

カタリナが嫌そうな顔で言った。


「あんた、ちょっと手伝いなさい。猫の手も借りたいのよ。あんたでもいないよりマシだわ。」

黒魔法士クラリッサが言った。


「猫の手って何よ。私は今忙しいの。あんたなんかにかまってられないのよ。」

カタリナが言った。


倒れている重症の近衛兵と黒騎士を零が治癒させた。


「バーンズさん、ここの魔族兵とミノタウロスは全部動けなくしました。使者のお役目を果たしてください。僕達は次の重症者の所にいきます。」

と言って零とカタリナとクロムエルは粒子の転移で謁見の間から消えた。


「何だ今のは?あれも召喚魔法か?」

「クロムエルがいたぞ。あいつなぜ帝国にいるんだ。」

「バーンズ、お前、使者の役目はどうしたのだ。」

「魔族とミノタウロスが固まっているぞ。」

黒騎士達は口々に言った。


「陛下は!?ゼノフィス皇帝陛下はおられますか!バーンズがグランバルト王国から帰って参りました。」

使者バーンズが叫んだ。


【次回予告 】

皇宮の驚きとワイバーンとハイオークの終焉。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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