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悪魔の秘密

「わざわざ生徒会室に呼び出して、何の茶番?!」

零が怒ってグローリ教官に言った。


零は生徒会室を出て、すぐに粒子でグローリ教官の部屋に転移した。


「あぁ、さすがですね。生徒会長アルフレット君に憑依してたの、バレましたか。生徒会室に入ってすぐ気づきましたね。やっぱり凄いですよ。」

グローリ教官は笑いながら言った。


「ああやって生徒に憑依してるの?」

零が聞いた。


「はい。主要な役職に就いた生徒には、必要に応じて憑依させてもらってます。」

グローリ教官が言った。


「何の為に?」


「この学園を守る為です。私は学園の秩序や平和を守らなければなりません。」

グローリ教官が言った。


「ここはあなたの学園なの?」

零が聞いた。


「はい。女神様からここでなら生きていって良いとお約束頂いています。」

悪魔グローリが手を合わせ天を見上げ涙を浮かべて言った。


『…どっかで見た光景だなぁ。あっ、転生の時の神界の天使だ。』

零は思った。


「いつからこの学園にいるの?」

零が聞いた。


「2000年程前からでしょうか。もうご存知だとは思いますが、私は2000年前に神界を追放されています。そしてここでなら生きていって良いと女神様からお許しを頂いたのです。」

悪魔グローリは言った。


確かに零の粒子の鑑定では2000年前からここにいる事になっている。


「なんで王族につまらない嫌がらせをしているの?」

零が聞いた。


「奴等は私との約束を反故にしようとしたからです。」

悪魔グローリは少し怒って言った。


「約束?」


「はい。1500年前、私が手を貸してここに王国が誕生しました。私がここに永住する事が条件で。なのに国王の2代目はチンケな魔法士を使って私を追い出そうとしました。私との約束を破ったのですよ。許せません。」

悪魔グローリは怒った目で答えた。


「あなたの力なら王家を倒す事もできたでしょう。」

零は聞いた。


「それはできません。私は女神様と人は殺さないと約束しましたから。」

悪魔グローリは言った。


「まさか、それで1000年以上王族に嫌がらせをしてるの?」

零は驚いたように言った。


「当たり前じゃありませんか。王族は絶対許せません。」

悪魔グローリはキッパリ言った。


「これはある意味呪いだなぁ。」

零は呆れて言った。


「王族の連中は多くの仲間を入学させてくるものだから、私も負けてられないので、死なない様に悪評攻撃をしてるのです。」

悪魔グローリは真顔で言った。


「はぁ。…1000年以上嫌がらせをしてたんだ、もうそろそろやめない?」

零は呆れながら言った。


「貴方にバレましたからね。貴方はチンケな魔法士とはわけが違います。シルビア王女の婚約者の貴方を敵に回せば、私が殺されるでしょうから。」

悪魔グローリは笑いながら言った。


「でも条件があります。」

悪魔グローリが真顔で言った。


「条件?何?」

零が首を傾けて聞いた。


「私を貴方の配下にしてください。」

悪魔グローリが言った。


「えっ、ええ〜!」

零が一歩後退して驚いた。


「さもないと私の知る王族の秘密を世界にぶち撒けます!」

悪魔グローリが少し笑いながら言った。


「何、その脅し。王族の秘密って、僕は関係ないでしょ。」

零が慌てて言った。


「何を言うのですか。もうすぐシルビア王女とご結婚されるのでしょ。そうなれば貴方も王族の一員です。」

悪魔グローリが笑顔で言った。


「ああ〜確かにそうだ。そう言うやり方卑怯だろう。」

零が落胆して言った。


「私は悪魔ですよ。それは褒め言葉にしかなりません。」

悪魔グローリが笑顔のまま言った。


「あ〜わかったよ。誰かがあなたを抑えとかないとダメだからなぁ。僕がやるしかないんだろう。」

零が諦めた様に言った。


「ありがたき幸せ。」

悪魔グローリは笑顔で言って丁寧に一礼した。


「…グローリはここを離れられないのか?」

ため息をつきながら零が聞いた。


「離れられないわけではありません。でも1日1回は必ず学園に戻らなくてはなりません。」

悪魔グローリが言った。


「じゃ、国王に会ってみる?国王は学園がおかしいから心配してるんだ。」

零が言った。


「国王に会う?…はい。わかりました。零様のご命令ならば。」

悪魔グローリが笑顔で答えた。


下校時。


「あ、悪魔!!」

セレスティアとカタリナが驚いた声を上げた。


「ええ、まあ。」

零は苦笑いで答えた。


零は下校途中、悪魔グローリと話した内容をフェスとリラ、セレスティアとカタリナに話した。


「とんでもない話です!我ら以外に配下を加えられるのですか!?」

フェスが驚いて言った。


「そんな話じゃないわよ!王国の学園を1000年も悪魔が支配してたなんて!とんでもない事よ!」

カタリナが顔色を変えて言った。


「王国の建国に悪魔が助力していたなんて。世界が知ったらどんな事になるか…」

セレスティアが沈痛な面持ちで言った。


「あの、これでシルビア王女が学園で苦しい思いをする事はなくなりました。」

零が苦笑いで言った。


「それはそれでありがたいが、もっと巨大な問題が出てしまった。」

セレスティアが言った。


「藪を突いて竜が出たなぁ。いや、悪魔か。」

フェスが笑いながら言った。


「上手い事言ってる場合じゃないわよ!」

カタリナがフェスを睨んで言った。


「どうします?国王に報告します?」

零は2人の顔色を伺う様に聞いた。


「当たり前です。この様な国の重大事、絶対報告しなければなりません。」

セレスティアが毅然と言った。


「零、あんた何で悪魔を配下なんかにしたのよ?」

カタリナが怒って零に聞いた。


「脅されたもので…」

零が苦笑いで言った。


【次回予告 】

王国は悪魔にどう対処するのか。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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