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生徒会

零達とセレスティアとカタリナが下校している。


零達は途中まで下校して、人目のつかない所に粒子で転移して村に帰っている。


『悪魔ですか?!』

フェスが驚いて念話で聞き返した。


『うん。3000年以上生きてるみたい。学園の結界魔法は悪魔のもので、あの結界内では悪魔は最強だよ。あの学園は悪魔の支配下にある。』

零が念話で答えた。


『それで、倒したのですか。』

リラが念話で聞いた。


『いや、倒さなかった。』

零が念話で答えた。


『なぜ、倒さなかったのですか?』

フェスが念話で聞いた。


『う〜ん、倒す理由がなかった、というか…あの悪魔のグローリは人に危害を加えていないし、僕を操ろうとしたけど、殺そうとしなかったんだよね。』

零が念話で答えた。


『殺そうとしなかった?どういう事でしょうか。』

リラが念話で聞いた。


『わからない。学園でも王族に小さな嫌がらせを続けてるだけなんだよね。色々聞きたかったけど、今日は聞き出せそうもなかったから…』

零が念話で伝えた。


『そ奴は強いのですか。』

フェスの目が少し殺気立って念話で聞いた。


『強いよ。たぶん騎士長レグルスさんよりも。』

零が念話で伝えた。


「どうしました?」

フェスが殺気立ったのを察して、セレスティアが辺りを見回しながら言った。


「何でもない。ふん、目敏い奴め。」

フェスがセレスティアの方を見ずに言った。


『零殿と念話していたのか。やはり学園で何かあったか。』

セレスティアは思った。


「零殿、学園で何かありましたか?」

セレスティアが聞いた。


「ははは…まぁ、色々、変な事が。」

零はあやふやに答えた。


「お話いただけないか。学園にはシルビア王女も通っておられる。昔から学園にはおかしな事が多い。何か知っているのなら教えて頂きたい。」

セレスティアが言った。


「…僕もまだよくわからないんです。シルビア王女や生徒達に危ない事が起こる事はないと思うのですが…もう少し調べさせてください。」

零が言った。


「やはり何か掴んでおられるのか。お話ください。」

セレスティアが食い下がった。


昔から、学園内で王族に対して不穏な動きがあるのはわかっているものの、それが何なのか、近衛騎士団には確たる事がわからないのだ。


「ちょっと言えないです。セレスティアさんに言うと宰相や国王に知れてしまい、大事になりそうなので。」

零が笑顔で言った。


「大事になるような事なのですか?」

セレスティアが又食い下がった。


「…このまま上手くおさめれば大事にはならないと思うのですが、今王家に知れると大事になります。」

零が今度は真顔で言った。


「何よそれ、それじゃわからないわよ!」

カタリナが言った。


「お前がわかるわけないだろ。」

フェスが笑いながら言った。


「シルビア王女の安全がかかってるのよ!わからないままでいられないわ!」

カタリナが叫んだ。


カタリナの必死さを見て、フェスは言葉を詰まらせた。


「…じゃ話せる所だけ話します。学園内に王族に嫌がらせをしてる者がいます。そいつは相当強いです。にも関わらず、王族や生徒に直接危害を加えようとはしません。生徒に王族の悪口を言わせたり、王族を悪く思う様にそそのかしたり。」

零が説明した。


「…なんですか、それは…」

セレスティアは戸惑って言った。


「だから僕も困っているんです。そんな事でそいつを倒すなんてできないし。かと言ってほっとくのもどうかと思うし。」

零が言った。


「…どのくらい強いのですか?」

セレスティアがチラッとフェスを見て言った。


「…はぁ、皆さんと同じか…」

零がはぐらかしながら言った。


「我ら近衛騎士と同じ強さの者が学園にいるのですか!?」

セレスティアが驚いて聞いた。


「はぁ…ですから、もう少し調べさせてください。」

零が言った。


2日後の放課後。


零は生徒会室に呼び出された。


生徒会室に入った零は一瞬顔色を変えて、その後苦笑いした。


生徒会室には会長アルフレットと副会長エルサ、会計セイン、書記ニーナがいた。


零の苦笑いに副会長エルサがムッとした。


「貴方が零君ですか。…何かおかしいですか。」

生徒会長アルフレットが言った。


「いいえ。失礼しました。」

零が生徒会長アルフレットを睨みながら謝罪した。


「貴方は2日前、2年生のギルバート君と問題を起こしましたね。」

副会長エルサが少し強い口調で言った。


「…あぁ、あれは、2年生生徒に剣技の訓練をして頂きました。」

零は笑顔で言った。


「訓練?私達はそうは聞いていません。ギルバート君達が訓練場で練習していた所を零君に襲われたと聞いています。」

副会長エルサが言った。


「…そうですか。でも不思議ですね。2年生生徒5人が1年生生徒1人に襲われるなんて。」

零が笑顔で言った。


「そ、それは…」

副会長エルサは戸惑った。


「その2年の生徒達はケガでもしてたのですか?」

零が言った。


「包帯を巻いてました。」

副会長エルサが毅然と言った。


「包帯を巻いていたという事は治療した人がいるはずですが、誰が治療したのですか?それにこの学園には治癒魔法士がいるのでは。包帯を巻いている時点でおかしいのでは。」

零が笑顔で言った。


「それは…」

副会長エルサは又言葉につまった。


「ははは…零君の言う通り、おかしな話だ。僕達は零君から直接事情を聞きたかっただけなんだ。他意はないんだ。」

生徒会長アルフレットが笑顔で言った。


「そうですか。」

零が意味深な目で言った。


「零君、ありがとう。話は聞けたから、もう帰っていいよ。」

生徒会長アルフレットが言った。


「そうですか。では失礼します。」

零は生徒会長アルフレットを又睨んで言って一礼して退室した。


「なによ、生意気な子だわ。」

零が退室した後、副会長エルサが言った。


「ははは…賢い生徒じゃないか。1年なのに受け答えがしっかりしてる。」

生徒会長アルフレットが言った。


「しかし2年のギルバートら5人を相手にした様な剣士には見えませんでしたが…」

会計セインが言った。



【次回予告 】

なぜ悪魔が学園を支配するのか。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。


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