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メイドの服

「2人はメイドとして学園に入るのが一番自然か…」

騎士クノーラが言った。


零が模擬試験に来ていると聞いてシルビア王女と護衛の騎士ルティナとクノーラが、フェスとリラのメイド服の衣装合わせをしている部屋に来ていた。


零は別室で学園の制服の寸法合わせをしている。


「零殿が学園に編入すればフェス殿もリラ殿も戦闘用の服で学園敷地内に入る事は出来ないですから。」

セレスティアが言った。


リラがメイド服に着替え終わった。


「あら、リラ様、お似合いですね。」

シルビア王女が言った。


「ありがとうございます。」

リラが笑顔で言った。


フェスもメイド服に着替え終わった。


「ギャハハ、フェス、似合わね〜」

カタリナが爆笑した。


「う、うるさいわ!」

フェスが赤面して言った。


「カタリナ笑いすぎだ。」

セレスティアが複雑な顔で言った。


フェスがセレスティアを睨んだ。


セレスティアは目をそらした。


「ぐ、ぐ〜」

フェスが悔しがった。


「フェス様のメイド服も可愛いですわ。」

シルビア王女が言った。


「うっ、うん…」

フェスが複雑な顔になった。


「もう入っても大丈夫ですか?」

ドアをノックして零が言った。


「どうぞ。」

セレスティアが言った。


部屋に入って来た零は学園の制服を着ている。


「零様。制服お似合いです。」

シルビア王女が嬉しそうに言った。


「あっ、シルビア王女。こんばんわ。」

零が笑顔で言った。


「零様、これから王宮に来たら必ず私の所を訪ねてください。約束ですよ。」

シルビア王女が笑顔で言った。


「はい。わかりました。」

零が苦笑いで言った。


「リラもフェスもメイド服が似合ってるね。」

零が笑顔で2人に言った。


「主を守る為なら、どんな服にも耐えてみせます。」

フェスが言った。


「…服がいやなら無理しなくてもいいよ。」

零が苦笑いでフェスに言った。


遅れて騎士長レグルスが部屋に入って来た。


騎士長レグルスがメイド服のフェスを見て眉が少し動いた。


「なんだ!」

フェスが騎士長レグルスを睨んで叫んだ。


「いや、何も。」

騎士長レグルスが目をそらした。


「メイド服でなくても騎士の会食用の制服でいいのではないのか。」

騎士長レグルスと一緒に入って来た別の近衛騎士が言った。


「あ、確かに、そうか。」

騎士クノーラが思い出したように言った。


「別の服でいいなら最初から出せ!」

フェスが怒って叫んだ。


フェスとリラは騎士の制服で学園内に入る事になった。


学園の編入試験の日。


試験は学園の特別室で行われた。


模擬試験の中に王族の機密が含まれていたことを後で知った零は、粒子で事前に試験内容を見て、また宰相フランツの罠が仕掛けられていないかを確認し、平均90点になるように解答した。


「シルビア王女はAクラスですので、そのクラスに編入するには平均80点以上が必要です。」

と騎士ルティナが言っていたからだ。


『全教科満点だと又何か面倒な事になりそうだし…』

零は思った。


しかし問題は発生した。


魔力検査があるのだ。


「魔力検査を行います。水晶に手をかざして、あなたの魔力を流し込んでください。水晶が魔力量や魔力適正を測定します。」

副学園長が言った。


零達以外には、宰相フランツ、学園長、セレスティア、カタリナが立会った。


零の魔力は特殊だと報告を受けていた宰相フランツは一般の教官の立合いを禁じ、関係者だけで行う事を命じた。


この魔力検査で零の魔法の何かがわかるのではないかと宰相フランツは考えた。


魔力検査など聞いていなかったので、零は少し恨めしそうな目で宰相フランツを見た。


宰相フランツは素知らぬ顔をしている。


『困ったなぁ、ペーパー試験は80点だと言ってたから、これも水晶の80%くらいの魔力量にすればいいのかなぁ。』

零は悩んだ。


『粒子、僕の傀儡をここに残して、王都の上空に転移。』


零が王都の上空に転移した。


『粒子、王国にある魔力残滓を集めて、僕と一緒に試験会場の僕の傀儡の中に転移して、魔力残滓を水晶に入れて。』


と粒子に命令して、転移して戻った後、水晶に手をかざした。


水晶が色とりどりに強く光った。


「これは!6元素魔法の全ての魔法反応が出ています。しかも魔力量はランクSS以上、古竜を超えるクラスです。」

副学園が驚いて言った。


「あんたの魔力初めて探知できたわ!こんな魔力量、国の一つや二つ消し飛ばせるわよ。」

カタリナが真青な顔で言った。


「えっ?そうなんですか?」

零も驚いて言った。


『しまった、やり過ぎたんだ。』

零は後悔した。


「さすがは我が主。」

「さすがです零様」

フェスとリラは嬉しそうな顔をした。


「あ、うん…」

零は苦笑いした。


「カタリナ。」

宰相フランツが合図した。


カタリナは頷いて、学園長と副学園長の記憶を改ざんし、零の魔力に関する記憶を消した。


「まったく、凄いとは思っていたけど、こんなに凄かったとは。本当に大賢者じゃないの?」

カタリナが呆れて言った。


リラが笑顔で頷いた。


「だから違いますって。」

零は笑いながら言った。


宰相フランツはリラが頷いたのをチラッと見た。


【次回予告 】

魔法と剣技の実技試験でまた波乱。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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