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受験勉強開始

「近衛騎士団のセレスティアです。」


「あ〜私はカタリナね。よろしく。」


「こ、これは知らぬ事とはいえ、ご無礼をいたしました。何卒、何卒…」

村長グスタフが慌てて膝まづいて頭を下げた。


リーネとコットもわからぬまま、父親を真似た。


「村長、私達は護衛任務で来ておりますので、そのような事は必要ありません。こちらこそ突然村に来てしまい、申し訳ありません。」

セレスティアが村長に言って、頭をあげるように促した。


「あ、あの〜村長として村の者に伝えねばなりませんので、村の者はお2人にどのようにすれば…」

村長グスタフが言った。


「ああ、普通にしてもらっていいわよ。仰々しくされると面倒だから。」

カタリナが言った。


セレスティアは少し笑って頷いた。


「そ、そうですか。では村の者にそう伝えます。それで…護衛とおっしゃいましたが、零様に何かあったのでしょうか。零様にはお強いフェス様とリラ様がおられるのに、王国最強と噂される近衛騎士団の護衛というのは。零様にそれ程の危険が及んでいるのですか?」

村長グスタフは心配して言った。


「零殿に危険などはありません。任務ですので詳しくは話せませんが。」

セレスティアが笑顔で言った。


「そうですか。それは良かったです。」

村長グスタフは安心した顔で言った。


「村長、心配してもらってありがとうございます。色々手間をおかけしますが、よろしくお願いします。」

零が笑顔で言った。


「なんの、零様は村の恩人ですから。私達で出来る事があれば何でもおっしゃってください。それでは村の者に伝えてきます。」

村長グスタフがそう言って、娘達と帰っていった。


村長グスタフが帰った後、零達とセレスティア、カタリナがテーブルを囲んだ。


「数は少ないですが、王都の色々な所に魔族が潜伏しています。」

零が言った。


「魔族が入り込むなんて事はないと思ってたけど、王宮にまで入り込んでいたのだから、あり得るわね。」

カタリナが言った。


「城門の結界を潜り抜けるとは。」

セレスティアが言った。


「王女の魔道具の事もそうですが、魔族は魔法を研究して進化させてるようです。」

零が言った。


「零様、どうします?王都の魔族も廃除しますか?」

リラが目を細めて聞いた。


「う〜ん、それも考えたけど、今魔法局で分析してる、魔族の偵察兵のデンドロの隠密魔法が分析できたら騎士団が潜伏してる魔族を廃除してくれるんじゃないかと。それまでに又魔族が何か悪さするようなら僕達が行けばいいかなって…」

零が言った。


零達はそのまま3日間、村でゆっくり過ごして休養した。


『零様。国王の申し出、どうされるおつもりですか?』

シルビア王女との婚姻について、零が何も言わないので、リラがシビレを切らして念話で聞いた。


相変わらず、村長の娘リーネとコットが楽しそうに、無愛想なフェスに話をしていて、カタリナは面白がって時折話に入ったりしている。


セレスティアはいつも零が見える、少し離れた位置にいる。


『うん、この3日間色々調べたけど、学園内部には王家でも手を出しにくい問題があるようなんだ。国王が僕に護衛を頼んだのもそのためかも。』

零もリラに念話で返した。


『学園の事もですが、シルビア王女との婚姻の事です。』

リラが念話で伝えた。


『そ、それは、…僕はまだ13歳だし、結婚なんて、まだまだ考えられないし…』

零が念話で焦った。


『しかし国王も、何より王女が本気のようですが。』

リラが少し笑い顔で念話で伝えた。


『国王は僕達を王国の味方にしておきたいんだろ。帝国や共和国等の周辺諸国の戦力を相当気にしてるようだから。最初はその為にセレスティアさんとカタリナさんを護衛と称してこちらに送り込んできたくらいだから。』

零は念話でリラに伝えた。


『今は本当に王族の婚約者の護衛になってしまいましたから。』

リラが又笑いながら念話で伝えた。


『と、とにかく、王女は護衛してあげないといけないようだから。しょうがないから学園には行く事にするよ。』

零が念話で伝えた。


翌日。


零達は王宮の応接室に行った。


応接室には数人の文官が模擬試験用紙を持って待っていた。


「よろしくお願いします。」

零が言った。


「零、学園に行くなら編入試験があるけど、大丈夫なの?勉強とかしてなかったようだけど。」

カタリナが言った。


「はぁ…多分。」

零が苦笑いしながら言った。


「この試験は零様の現在の学力を確認する為に行います。」

文官が言った。


「科目は学園の編入試験と同様の魔導数理学、術式構築学、歴史地政学、魔獣本草学の4教科で行います。」

別の文官が言った。


「はい。わかりました。」

模擬試験が開始された。


零は答案用紙にスラスラ書いている。


フェスとリラは零の横に来て不思議そうに試験の答案用紙を見ている。


「フェス殿、リラ殿、試験中に受験者の関係者が側に寄るのは禁止です。」

セレスティアが苦笑いで言った。


フェスとリラはキョトンとしながら離れた。


「終わりました。」

零が言った。


【次回予告 】

剣技試験の受験勉強で波乱?


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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