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護衛任務

「カタリナ、宰相の御前だ。」

騎士長レグルスが呆れて言った。


「カタリナ、色々報告を受けている。零殿の護衛の者と一緒に風呂に入って、話をしたとの事だが。」

宰相フランツが言った。


「あれは一緒に入ったわけじゃなくて、フェスの奴が湯船で待ち伏せてて、話っていっても、フェスの奴が言いがかりをつけてきたから。あいつは言葉使いがなってないのよ。品かないのよ。」

カタリナが必死に訴えた。


騎士長レグルスは呆れて目を閉じた。

セレスティアも諦めて目を閉じた。


「既に名前で呼び合う等、気心もしれておるようだ。」

宰相フランツが言った。


「えっ〜」

カタリナが半泣きの顔になった。


「カタリナ、控えよ。零殿の魔法を見極められる者、近衛騎士団の中にお前以外の誰にできる?」

騎士長レグルスが強く言った。


カタリナは複雑な表情をした。


「難しい任務ではあるが、近衛騎士である2人なら成し遂げてくれると信じている。王国の存亡がかかっておる。任せたぞ。」

宰相フランツが言った。


翌日。


セレスティアとカタリナは零の護衛に就くため、再び領都バルセーヌに向けて旅立った。


2人は馬でバルセーヌを目指した。


『セレスティアさん。』

2日目の夕刻、森の中でカタリナと夕食を済ませたセレスティアに零から念話があった。


「零殿か!?」

セレスティアが叫んだ。


「えっ!?何々?」

カタリナが言って辺りをキョロキョロ見回した。


『近くにいます。カタリナさんに結界魔法を解いてもらって下さい。』

零が念話でセレスティアに伝えた。


カタリナの結界魔法は常人に見えるものではない。


「カタリナ、結界魔法を解除してくれ。」

セレスティアがカタリナに言った。


「えっ、何で?」

カタリナが不思議そうに言った。


「早くしろ!役立たず。」

カタリナの結界の外でフェスが言った。


「れ、零!何でここにいるの!?」

カタリナが振り返って、驚いて叫んだ。


零達がカタリナの結界の外に立っている。


「こんなヘボ結界、壊してもいいんだぞ。」

フェスが言った。


「なっ、やってみなさいよ!」

言いながらカタリナは結界の強度を強くした。


フェスは笑いながら狼牙剣を出して振り被った。


「フェス、やめなさい。」

零が呆れて言った。


「カタリナ、結界の解除を。」

セレスティアがフェスを睨みながら言った。


カタリナは不機嫌に結界を解除した。


「カタリナさんありがとうございます。」

零が笑顔で言ってセレスティアとカタリナに近づいた。


「何故私達がここにいるのを知っているのですか?」

セレスティアが零に聞いた。


「はぁ、お2人を探したらここにいたので、実はまた手伝ってほしい事がありまして。」

零がとぼけるようにセレスティアに言った。


セレスティアは黙って零を見ている。


「今夜マロウ商会のマロウが、闇ギルドの殺し屋に、口封じで殺されるようです。」

零が言った。


「なっ、何だって!」

セレスティアが驚いて言った。


「本当なの?何であんたがそんな事知ってるのよ?」

カタリナが言った。


「…あれから色々調べたんで。」

零がカタリナに笑顔で言った。


「調べたって、どうやって…」

カタリナが言った。


「主の魔法だぞ。お前ごときにはわからぬ、偉大な魔法なのだ。」

フェスが自慢気に笑って言った。


「ぐっ、フェス、うるさい!あんただってわからないくせに。」

カタリナが言った。


「なんだと!!」

フェスがカタリナを睨んだ。


「フェス、やめなさいって。」

零が苦笑いでフェスに言った。


「…私達は何を手伝えば良いのですか?」

セレスティアが言った。


「上手くいくか分からないんですけど、マロウを殺し屋から助けて、騎士団で保護してもらったら、魔族化の事を話してくれるんじゃないかと。」

と零が説明した。


「騎士団で?」

セレスティアは少し不思議に思って聞き返した。


「はい。またセレスティアさんから騎士団の団長に説明して、協力をお願いしてほしいのですか。」

零が言った。


零は作戦の内容をセレスティアとカタリナに話した。


セレスティアとカタリナの顔色が変わった。


「協力してもらえますか?」

零が言った。


セレスティアとカタリナは苦渋の顔で頷いた。


「じゃ行きましょう。」

零達とセレスティアとカタリナは粒子で転移した。


同じ夕刻。


王都のマロウ商会。


マロウは商会の自身の執務室にいた。


マロウは地下牢から魔族化した人達と監視の魔族兵が消えた事を依頼者に報告した。


しかしそれ以来、彼らが自分に何も言ってこない事を毎日恐れている。


15人の冒険者の護衛を雇い、四六時中、三交代で護衛させている。


執務室の入り口で何か音がした。


「だ、誰か来たのではないのか!?」

マロウが怯えながら言った。


執務室にいる護衛が呆れ顔で入り口に近づいた。


「おい、誰か来たか?」

執務室から入り口の護衛の2人に問いかけた。


「異常ありませんぜ。」

入り口の護衛が答えた。


「大丈夫の様です。」

執務室の護衛がマロウに言った。


「お前達、高い金を払っているんだ、しっかり護衛しろよ。」

マロウが少し安心して言った。


「へいへい。」

執務室にいるもう1人の護衛が言った。


執務室には3人の護衛がいる。


今度はドアをノックする音がした。


「何だ?」

護衛の1人がドアに近づいた。


鋭い音とともにドアが上から下まで真二つに切られた。


ドアと一緒に護衛の男も頭から真二つになった。


「ひ、ひぇ~」

マロウは悲鳴をあげた。


【次回予告 】

闇ギルドの魔の手はどこまで。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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