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王都騎士団

『セレスティアさん声を出さないで。僕は念話でセレスティアさんに話してます。セレスティアさんも頭の中で呟けは僕に伝わります。』

零がセレスティアに念話した。


セレスティアは自身が透明なのに気づいた。


『私の体が見えない。どうなっている?』

セレスティアが念話で零に聞いた。


『あぁ、それは光学迷彩と言って…時間がないので後で説明します。檻の中の人達を騎士団の訓練場に転移させようと思うのですが。セレスティアさん、騎士団に説明してほしいのです。』

零がセレスティアに伝えた。


『…あぁ、わかった。』

セレスティアはまだ状況をしっかり理解できない。


『じゃ、フェス、リラ、お願い。』

零が2人に念話した。


『はっ。』

2人が念話で答えると同時に、十数体の魔族兵の首が落ちていった。


零は粒子の治癒で檻の中の全ての人達の魔族化を解除した。


『じゃ皆で転移するよ。』

零が念話で伝えて、魔族化の被害者達、魔族兵の死体と流血した血も全て粒子で転移させた。


マロウ商会の地下には檻だけで、何もなくなった。


王都騎士団の室内訓練場に魔族化の被害者達と魔族兵の死体と零達とセレスティアが突然現れた。


「な、何だ!?」

「奇襲!」


2人の騎士が訓練していて、1人が異変を大声で伝えた。


多くの足音がして騎士団が訓練場に殺到した。


「何者だ!どうやってここに侵入した!」

騎士が叫んだ。


「近衛騎士のセレスティアだ。ガレス団長はいるか。」

セレスティアが叫んだ。


「セレスティア様か?どうしてこんな所に?」

騎士が言った。


少しして騎士団団長のガレスが現れた。


「セレスティア、何事だこれは。お前は何でこんな所にいる?」

団長ガレスが言った。


「ガレス、お前とブレッドに話がある。」

セレスティアが言った。


ブレッドというのは副団長である。


「…わかった。ブレッドここに残れ。」

団長ガレスが言って騎士達を外へ出した。


「さっこれで良いか?」

団長ガレスがセレスティアに言った。


「…あの者達は魔族化の被害者だ。」

セレスティアが言った。


「魔族化?」

団長ガレスが聞き返しながら副団長ブレッドを見た。


副団長ブレッドは首を傾げた。


「魔族化とは人間が魔族にされていく事だ。」

セレスティアが言った。


「そんな話、聞いた事がないぞ。」

団長ガレスが笑いながら言った。


「本当だ。近衛騎士団では既に確認している。」

セレスティアが静かに強い口調で言った。


「何だそれは、何で近衛騎士団が…」

言いながら団長ガレスは、はっとした。


『近衛騎士団が確認したという事は王族の誰かが魔族化したのか。』

団長ガレスは思った。


セレスティアが黙って深刻な目で団長ガレスを見ている。


「…そうか。わかった。それであの者達が被害者なのか?それにしてはどこも魔族化していないが?ん?あの奥にあるのは魔族兵の死体か?」

団長ガレスが言った。


「そうだ奥にあるのは魔族兵の死体だ。魔族化した者達は治癒させた。」

セレスティアが言った。


「ならば何故ここに来た?そもそもどうやってここに入って来た。」

団長ガレスが言った。


「被害者達はマロウ商会の地下に捕らえられていた。そこで魔族兵を倒して、魔族化を治癒して、ここに転移して来た。」

セレスティアが言った。


「そんなバカな。これだけの人数を治癒させて、転移させるなんて、おとぎ話に出てくる大賢者ではないか。」

団長ガレスが笑いながら言った。


「私もそう思う…」

セレスティアは苦悶の表情を浮かべて言った。


「…本当なのか?」

団長ガレスはセレスティアの苦悶の顔を見て聞いた。


セレスティアは頷いた。


「誰がそんな事をやったのだ?」

団長ガレスが驚いて聞いた。


セレスティアが零達を見た。


「あの得体の知れん女か?」

団長ガレスがフェスとリラを見て言った。


団長ガレスは魔法鑑定しても何の反応も示さないのに、隙がまったくないフェスとリラを見て少し戸惑っていた。


「違う。あの少年、零殿だ。」

セレスティアが言った。


零達が団長ガレスの方に歩いて来た。


「話はすみましたか。」

零が笑顔で言った。


零は粒子で団長ガレス達3人の話を聞いていたので話が済んだのを知っている。


「零と言います。この2人は僕の仲間でリラとフェスです。」

零が言って会釈した。


「私は王国騎士団団長のガレスだ。こっちは副団長のブレッドだ。」

団長ガレスが言った。


「団長、事件が解決するまで被害にあった人達をここで匿って欲しいのですが。」

零が言った。


「ん?何故だ?」

団長ガレスが言った。


「マロウ商会の地下室から、わからない様に助け出したので、魔族の仲間に見つかるとまた実験体にされてしまうかもしれないですし。」

零が言った。


「マロウ商会を捕まえれば問題ないだろう。」

団長ガレスが言った。


「はい。でも証拠がないんです。おそらく今地下の被害者達がいなくなって大騒ぎになっていて、証拠を隠しているだろうから。」

零が言った。


零は地下の様子を粒子の探索で録画して保存している。


零の言った通り、マロウ商会のマロウは地下から魔族兵や被害者が消えているのを知って証拠となるものを燃やしている。


零は燃える前にそれらを粒子で鑑定して全部保存している。


「それなら地下に被害者がいる時にマロウ商会に踏み込めば良かったではないか。」

団長ガレスが言った。


「被害者達の魔族化を解除する事を何よりも優先しないとって思ったので。」

零が言った。


団長ガレスと副団長ブレッドは、はっとした。


衛兵や騎士団は犯人逮捕を優先して被害者の苦しみを後に考えてしまう事がある。


「まだハッキリしませんが、闇ギルドも絡んでいるようです。」

零がマロウの燃やしている書類を確認して言った。


フェスの目が殺気立った。


セレスティアと団長ガレスと副団長ブレッドがフェスをチラッと見た。


「何故そこまでわかるのだ?」

団長ガレスが言った。



【次回予告 】

セレスティアとカタリナの運命が変わっていく。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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