表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
34/44

近衛騎士団

『粒子、シルビア王女の魔族化を解除。』

零が頭の中で命じた。


フェスとリラは零を庇って近衛騎士の方を向いて構えた。


ユーリ王子とセレスティアは、突然王宮のシルビア王女の病室にいるので、驚いて言葉が出ない。


近衛騎士の3人は国王と王妃と第三王子の前に体を投げ出して庇った。


「侵入者!」


鋭く叫びながら2人の騎士はフェスとリラに襲いかかった。


フェスは狼牙剣で下段から近衛騎士の胴を払い上げたが、近衛騎士はそれを受けてフェスの首元を狙った。


フェスは紙一重でかわした。


リラは胸を突いてきた近衛騎士の剣を右手の短剣で角度を変えてかわし、左手の短剣で近衛騎士の手首を狙った。


近衛騎士は剣の傾きを変えて柄で短剣を受けた。


「セレスティア!ユーリ王子を守れ!」


何故急にユーリ王子とセレスティアが現れたのか、騎士には分からないが、ユーリ王子とセレスティアを見たので、セレスティアにユーリ王子の護衛を命じた。


「お待ち下さい!この方達は治癒士の零殿です!」

セレスティアは叫んだが、既に病室は混乱している。


室外にいた近衛騎士もなだれ込んだ。


零は粒子でベッドの周りを囲んで、結界のようにした。


粒子の結界で室外からの騎士は弾き飛ばされた。


「治りました。良かった。」


ユーリ王子の方を見ながら、零が笑顔で言った。


治癒魔法士はその場に腰を抜かし倒れている。


「皆、静まれ!」

国王が叫んだ。


フェスとリラに襲いかかった近衛騎士が剣を引いて素早く国王の側に行った。


「お父様…」

シルビア王女がベッドで上半身を起こした。


国王は目に涙を溜めて、魔族化が完治したシルビア王女を驚いて見た。


「あぁ!シルビア!」

王妃が護衛の近衛騎士を押しのけ、涙を流しながらシルビア王女に抱きついた。


「お母様…」

シルビア王女が完治した自分の左手を見て、王妃を見た。


「治った…」

セレスティアも驚いた目で呟くように言った。


「あぁ…シルビア。」

ユーリ王子がシルビア王女を見て涙を流しながら言った。


「こちらへ。」

近衛騎士が零達を病室の外に出るように促した。


国王達は病室でシルビア王女の回復を喜びあっている。


病室を出た所に近衛騎士数人がいた。


気付けば後にも数人いる。


『零様、小賢しい魔力を感じます。』

リラが念話で零に伝えた。


『粒子、魔力を鑑定。』

零が粒子に魔力の鑑定を命じた。


リラが感じた魔力は対象の記憶を消す魔法だった。


しかし零達は粒子で囲まれているので魔法は通じない。


零達は広い講堂の様な所に案内された。


フェスとリラは既に多人数の殺気を感じている。


『リラ、我が食い止める。その間に主を逃せ。』

フェスが念話でリラに伝えた。


『…わかった。零様を安全な所に逃したら、すぐ戻る。』

リラが念話で応える前に近衛騎士の攻撃が始まった。


フェスの正面から近衛騎士が襲いかかる。


フェスが狼牙剣で受け止める。


左右から別の近衛騎士がフェスに斬りかかる。


右は受けたが、左は間に合わずフェスの左胴が斬られた。


と見えたが、フェスの体に斬り込んだ剣は折れた。


「な、何!」

近衛騎士は驚いて声を上げた。


その隙を逃さずフェスがその近衛騎士を頭から真っ直ぐ斬り下げた。


頭から斬り下げられたはずの近衛騎士は無傷のまま床に叩きつけられた。


『動きが速すぎて粒子の固定が遅れる。』

零が思った。


「フェス、殺さないで。」

リラに抱えられたままの零が言った。


「しかし主、殺らねば我らが殺られます!」

フェスが防戦しながら決死の声で零に言った。


「零様、動けません。」

リラが苦しそうに言った。


リラは零を抱えて逃げようとしたので粒子で固められた。


近衛魔法士サテュラスから炎の上位魔法プロミネンス・ノヴァが放たれた。


零達は炎に包まれた。


「やったか。」

近衛魔法士サテュラスが言った。


一旦は炎に包まれた零達だが、炎を粒子で包みながら押し返した。


「なんだあれは!?結界なのか?」

近衛魔法士サテュラスが驚いて叫んだ。


それを聞いた零が、炎を押し戻して、粒子で結界に見える物を作った。


近衛魔法士サテュラスは術式を重ね、炎を強くしたが、零は粒子でそれも包み込んで消した。


近衛魔法士カタリナが氷の上位魔法アブソリュート・ゼロで粒子の結界ごと凍らせ圧壊させようとした。


瞬間的に氷が固まる衝撃で粒子の結界が揺れた。


零は粒子の結界の周囲に、粒子で地中のマグマを転移させて、氷を全て溶かして蒸発させた。


「何だあの少年は、なんて魔法を使うのだ。魔導士なのか?」

近衛騎士の1人が言った。


それを見ていた近衛騎士長レグルスが剣を抜いた。


フェスが騎士長レグルスの方を向いて狼牙剣を構えた。


騎士長レグルスは一歩一歩、零達に向って歩いて来る。


と、次の瞬間、騎士長レグルスはフェスの目の前に突然現れ、左肩を斬り下げた。


迅斬流、迅歩の太刀である。


フェスは騎士長レグルスの斬撃をギリギリで受け止めた。


追い詰められた目で騎士長レグルスを睨むフェス。


騎士長レグルスの二の太刀がフェスの首をとらえた瞬間、騎士長レグルスの動きが止まった。


「な、何だこれは!?」

騎士長レグルスが動揺して言った。


零が粒子で騎士長レグルスを固めたのだ。


その隙を狙ってフェスが騎士長レグルスの胴を払ったが、胴に届く寸前で零の粒子に固められた。



【次回予告 】

アルベール国王と零の出会い。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

【ブックマーク登録】

【評価(★★★★★)】

をいただけると励みになります。


また読んでもらえることを楽しみにしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ