表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/26

新孤児院と銭湯

零達は粒子の転移で孤児院に戻った。


零は粒子で新たに孤児院を建て直した。


新しい孤児院は3階建てで1階は食堂と調理場とシスターマリアの部屋と執務室、2〜3階は子供達の個室になっている。


シスターマリアと子供達が中に入った。


「こ、これは、なんと豪華な。」

シスターマリアが驚いて言った。


子供達は喜んで食堂を走り回った。


2〜3階の個室にはベッドと机と本棚と服等も入る簡単な物入れがあり、服も入っている。


子供達は大喜びで部屋に入り、物入れの服を見つけた。


「着ていいの?」

零に聞いてきた。


「いいよ、皆の服だから。」

零が笑顔で言った。


子供達は各々の部屋で服を着ると、着た時は大き目だった服が、着終わったら体にぴったりのサイズに変化した。


服は粒子で作っているので大きさも色も自由自在に変化するし、汚れも廃除するので洗濯も不要で、キズついても自動的に修復する。


「孤児院を建てて、子供達の服までご用意してくれて、こんな奇跡、零様、あなたは女神の使徒様なのですか?」

シスターマリアが跪いて祈りながら言った。


「いや、違いますから。」

零は慌てて言った。


「そうだ、崇めよ、主は偉大な方なのだ。」

フェスがドヤ顔でシスターマリアに言った。


「フェス、やめなさいって。」

零が呆れ顔でフェスに言った。


リラは真顔でマリアを見ている。


『零様は大賢者だけでなく、女神の使徒だったのか。』

リラは心の中で呟いた。


零は外に出た。


「風呂を作ろうか。」

フェスとリラを見て笑顔で言った。


「お〜風呂ですか、良いですなぁ。」

フェスとリラは喜んで言った。


零が粒子で銭湯を作った。


建物の中は銭湯らしく男湯と女湯に別れている。


中には脱衣場があって、脱衣場の奥が湯船になっている。


湯船の上から湯が出ている。


「なぜ、お湯が出てくるのですか?魔法ですか?」

シスターマリアが驚いて聞いた。


「ええ、まぁ、そんな所です。」

零が言いにくそうに答えた。


お湯が出る仕組みは、粒子の能力で海の水を転移させ、海水から粒子の能力で塩を取り出し、粒子の能力で火山地帯のマグマを転移させて水を瞬間的に40度前後に温め、湯船に流している。


「入ってみようか。男の子は男湯で女の子は女湯ね。」

零が言った。


「何をいうのです零様、いつもの様に一緒に入りましょう。」

リラが言った。


「主、さあ、こちらへ。」

フェスが零の手を引っ張って女湯へ連れて行こうとした。


「いや、ちょっと…」

零は拒みながら言った。


フェスとリラなら慣れているが、他の女の子やシスターマリアがいるので断固拒否し、男湯に入った。


風呂からあがって孤児院の食堂でシスターマリアと零達が話している。


「私達があのお風呂を切盛りするのですか?」

シスターマリアが驚てい言った。


「基本はそうです。実際はここに寝泊まりする人を増やして一緒に働いてもらいます。」

零が言った。


シスターマリアは唖然としている。


「しかし私達は風呂を商いにする術を知りません。商い自体した事がありません。」

シスターマリアが言った。


「実は僕も風呂の商いなどした事はないのです。」

零が笑いながら言った。


「零様…」

シスターマリアが不安そうに言った。


「大丈夫ですよ。もうすぐ来ます。」

零が言った。


子供達が孤児院に駆け込んで来た。


「誰か来た。」


数人の声がして外が騒がしくなった。


「来たみたいです。」

零がシスターマリアに言った。


孤児院のドアを叩く音がした。


「ここにいるのは誰だ!私の許可なくいつの間にこんな家を建てたのだ。」

筆頭財務官バルトロが外で叫んでいる。


子供達が怯えた。


フェスとリラの目に怒りが宿った。


シスターマリアが玄関を開けると筆頭財務官バルトロがドカドカと入って来た。


フェスとリラが筆頭財務官バルトロを睨みつけた。


「あ、あ〜、これは、フェス様、リラ様、こちらにいらっしゃったのですか。ああ、零様も。」

筆頭財務官バルトロが態度を急変させた。


「バルトロさんも一緒に話を聞いてほしいんですけど。」

零がシスターマリアと筆頭財務官バルトロに言った。


零はこの孤児院の周辺に銭湯を中心とした商業施設を作る計画を話した。


ここに銭湯を作り、その周辺に飲食店や宿屋や農地も作る。


その収益で孤児院を運営する。


「孤児院を運営?孤児院など何の収益もないのに。」

筆頭財務官バルトロが言った。


フェスとリラがまた筆頭財務官バルトロを睨んだ。


筆頭財務官バルトロがまた怯えた。


「バルトロさん、孤児達に生産性がないわけではありませんよ。」

零が言った。


孤児達は今すぐ何か生産できるわけではない。


しかし学を身につけて社会に出れば良い仕事が出来る。


そして社会に出れば人頭税などの税を納める事ができる。


納税人口が増えて領地の税収が潤う。


仕事をして賃金が入れば服や食事や家賃など、色々な物を消費する。


消費する物、人が増えれば商人は儲かる。


零はそんな事を筆頭財務官バルトロに説明した。


筆頭財務官バルトロは目を丸くして零の話を聞いていた。


「零様…あなたは、まさか、賢者様なのでは。」

筆頭財務官バルトロが零の話に感動しながら言った。


零の横でリラが何度も頷いている。


「いや、違いますよ。」

零が呆れて言った。


「しかし銭湯の経営が軌道に乗るまでの資金を今工面するのは…」

筆頭財務官バルトロが言った。


確かにセドリック男爵が零に領地の商業的発展を依頼した理由は、王国への上納金が上がる事など、すぐに金がほしいからだ。


温泉が軌道に乗るまで待てないし、ましてや資金援助などできるはずもない。


「その件なら、バルトロさん、ちょっと来て下さい。」

零が言った。


【次回予告 】

商いの儲かる仕組み。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

【ブックマーク登録】

【評価(★★★★★)】

をいただけると励みになります。


また読んでもらえることを楽しみにしています

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ