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魔王軍との戦い

村長の家で村長の家族と零達は一緒に夕食をとった。


食後のお茶を飲みながら村長グスタフは零に村の事を話している。


村長の娘リーネとコットは村での日常をフェスに話している。


フェスはミストウルフの子供の件で、娘達に気に入られている。


フェスは面倒くさそうに相づちをうっている。


リラが横で面白そうにその様子を見ながらお茶を飲んでいる。


夕食を終えた零達は零の部屋にいた。


夜になって村人は寝静まったようだ。


「来た。」

零が言った。


フェスとリラも反応した。


大量の魔物が村に向かって進軍を開始した。


「雑魚がたくさん集まってますなぁ。」

殺気立った目でフェスが言った。


リラの目が光って口元だけで笑った。


「じゃフェスとリラ、又お願いできる?」

零が言った。


「はっ!!」

言って2人は部屋の窓から飛び出した。


零は外に出て村の様子を粒子画面で確認した。


村人達はまだ寝ていて魔物の襲来に気づいていない。


村人の中で1人外に飛び出した者がいる。


「ギルド長か。さすがだなぁ。」

零が言った。


ギルド長カトレアがいち早く異変に気づいて外に出てきた。


『ギルド長、零です。』


「なっなんだ、頭の中に零殿の声が!」

ギルド長カトレアが驚いて言った。


『念話でギルド長に話してます。』


「念話?!私に念話をつなげたのか?私の声も零殿に聞こえてるのか。」

ギルド長カトレアが言った。


『はい、聞こえてます。ギルド長もお察しの通り、多くの魔物が村に向かってます。フェスとリラが魔物を撃退に出ています。』


「2人だけでですか、私の感知では魔物は300匹以上いますよ?!」

ギルド長カトレアが必死の声で言った。


『あの2人なら大丈夫です。2人が時間を稼いでいる間に、村の人達を避難させて下さい。』


「…わかりました。」

ギルド長カトレアが言った。


フェスとリラは村の外にいた。


魔物のいる森に向かって歩いている。


魔族の指揮下に入った魔物達は一部が先鋒隊として森の入り口まで来ていた。


先鋒隊は300体程いる。


「ゴブリンよりはマシな魔物共がおる。」

リラが少し笑いながら言った。


「雑魚は雑魚だ。」

フェスも口元が笑っている。


既に狼牙剣を肩に担ぐ様に持っている。


2人共、目に殺気が漂っている。


「はじめるか。」

リラの言葉の終わらぬうちにフェスが300体の魔物に向かって飛び出した。


リラは手ぶらで歩いたまま、闇の中に溶け込むようにスーと消え、闇の揺らぎが魔物達の方に向かって走った。


暫くすると村の非常事態を告げる鐘が鳴った。


村の人達は避難場所になっている村の小山に集まった。


そこに零が現れた。


「ギルド長、村人は全員避難しましたか?」


「零殿、はい、守備隊と冒険者を除いて全員避難しました。」

ギルド長カトレアが言った。


「わかりました。」

零は言いながら村人全員を粒子で囲んだ。


「零様、護衛のお2人が魔物を迎え撃つ為に出たそうですが、大丈夫なのですか?」

村長グスタフが言った。


「大丈夫です。僕は今から2人の様子を見に行きます。」

零が言った。


守備隊と冒険者が守備体制をとるため、村の外に出た。


村の外に出ると村の前の草原の森の入り口に魔物の死体が散乱している。


「あれは…フェス殿とリラ殿か。」

守備隊隊長のイグニスが唖然とした後に言った。


森の入り口でフェスとリラが魔物を倒している。


倒された魔物は100体をこえていて、ランクEのホブゴブリンやオーク、ランクDのオーガまでいる。


「たった2人でハイランクの魔物をこんなに…」


数百体の魔物が2人に押し返されている。


零の粒子のリカバリーがあるから2人に疲労はない。


森の入り口から5キロ程奥に3人の魔族と700体の魔物がいる。


「まだ村を落とせないのか?」

魔王軍小隊長のギルザが言った。


「魔物どもが押されているようです。」

魔族兵が答えた。


「押されてる?村の守備隊はそんなに強いのか。」

小隊長ギルザが言った。


この時、魔族兵の1人が物見から帰って来た。


「報告します。森の入り口で先鋒隊が壊滅状態です。」

物見の魔族兵が言った。


「なっ、村の守備隊にやられたのか!」

小隊長ギルザが驚いて言った。


「…先鋒隊を倒したのは2人の人族です。」

物見の魔族兵が言った。


「なんだと、2人でランクDの魔物300体を倒せる人族など…それは何者だ!」

小隊長ギルザが叫んだ。


「僕の仲間だ。」

小隊長ギルザの背後にいつの間にか零が立っていた。


慌てて小隊長ギルザが飛び離れた。


「なんだお前は?!」

小隊長ギルザは尻もちをつきながら又叫んだ。


「人族の子供ではないか。…お前の仲間とはどういう事だ?」

相手が子供なので、小隊長ギルザは冷静さを取り戻して言った。


「まったく、功を焦って勝手に村を襲うとは。大隊長に怒られるだろ。」

零が言った。


「なっ、何故それを?!」

小隊長ギルザが言った。


「独断で村の襲撃に失敗したから、お前大隊長に殺されるんじゃないか?」

零が言った。


「なっ何!!まだ失敗してはおらん、魔物部隊の本隊はここにいるのだ。戦いはこれからだ。小僧、何でここにいるのか知らぬが、お前はここで死ぬ。」


言いながら小隊長ギルザが目配せすると魔族兵の1人が零に斬りかかった。


しかしその兵は斬りかかった姿勢のまま固まった。


「なっ、何をしている?何故止めたのだ。」

小隊長ギルザは戸惑って言った。

【次回予告 】

魔王軍との戦いに決着。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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