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教会の黒幕

「フェス、リラ、殺したらダメだよ!」

零が言った。


フェスが枢機卿ジートスを取り押さえた。


「主?」

フェスは零が枢機卿ジートスを固定しなかったので、不思議そうにした。


「これで問題は解決したね。」

零が笑顔で言った。


零は突然、全員と粒子で転移した。


「捕まえた!」

零が全員と粒子で転移した先は礼拝堂だった。


そこには教会衛兵が1人いた。


「凄いね。次から次と色んな人に、実体ごと憑依していたね。」

零が衛兵に言った。


「何の事ですか?」

衛兵は冷静を装って言った。


「零、こいつなの?こいつが悪魔なの。」

カタリナが聞いた。


「はい。悪魔です。聖騎士や枢機卿を操って、その目を通して僕達を見てました。」

零が言った。


「枢機卿を操っていたのですか!?」

聖女クリスティーナが驚いて聞いた。


「はい。衛兵達もこの悪魔に操られていました。」

零が答えた。


「貴様、何者だ!」

衛兵が言った。


「僕は零。君は?」

零は粒子の鑑定で既に知っているが聞いた。


「今から死ぬ者に名乗る必要もあるまい。」

衛兵は両手の平に大きな炎を作った。


「無駄ですよ。クライシス。」

零の背後に現れた悪魔グローリが言った。


「げっ!グローリ!」

悪魔クライシスが驚いて言った。


「グローリ、来てくれてありがとう。」

零が笑顔で言った。


「はい、零様。お呼びいただいて光栄です。」

悪魔グローリが言った。


悪魔クライシスは両手の炎を零達に飛ばした。


しかし炎は途中で消えた。


「何だこれは!?」

悪魔クライシスが言った。


「あなたも気づかないのですね。あなたも既に囚われているのですよ。零様の崇高な魔法に気づかなかったのが運の尽きです。」

悪魔グローリが言った。


「クライシスも神界から追放されたんだね。女神様を恨んでるの?」

零は聞いた。


「当たり前だろ!この俺様を追放しやがって!」

悪魔クライシスが叫んだ。


「女神様に向って暴言とは!許せません!零様、こ奴は処刑しましょう。」

悪魔グローリが怒って言った。


「ははは…後で色々話を聞きたいから。エレオノーラさんもいるから、一緒に待ってて。」

零が言った。


「エレオノーラ!?待ってくれあいつと一緒って…」

と言って悪魔クライシスは粒子の保存領域に収監された。


「これで問題は解決しましたね。良かった。クライシスさんの状態異常魔法で汚染されているから、枢機卿を治癒しますね。」

零が言った。


その後零は大聖堂に蔓延している悪魔クライシスの魔法を粒子で廃除した。


「零様、皆様、ありがとうございます。」

聖女クリスティーナが言った。


悪魔グローリが聖女クリスティーナを見つめている。


「あんた、何見てんのよ!」

カタリナが聖女クリスティーナの前に出て言った。


悪魔グローリは、はっとした。

「未熟者には関係ありません。」


突然、礼拝堂の中が明るく光った。


聖女クリスティーナがゆっくり浮いた。


「零、ありがとう。おかげで助かりましたよ。地上にいるクライシスの魔法は天界からではどうにもできませんでした。困った子です。」

聖女クリスティーナが何かに憑依されたように言った。


零は聖女クリスティーナを鑑定した。


聖女クリスティーナに天界の女神メルシアが降臨していた。


周りを見ると零達以外は時間が止まっている。


「時空の女神メルシア様ですか?」

零が聞いた。


「そうです。あなたには私の事までわかるのですね。やはり私の魔法も効きませんね。天界からあなたの活躍を見ています。これから困難な事が訪れます。あなたの思うようにしてください。」

女神メルシアが言った。


「あの、女神様にお願いがあります。少しでいいので僕の仲間のグローリと話してあげてもらえませんか。」

零が言った。


「グローリですか。わかりました。」

女神メルシアは悪魔グローリにかけた時空魔法を解いた。


「グローリ、久しぶりです。」

女神メルシアが笑顔で言った。


「ああ、女神様!」

悪魔グローリが祈るように言った。


「あなたのいたずらには困っていましたが、あなたは私と初代グランバルト国王との約束を守ってくれています。心から感謝します。」

女神メルシアが言った。


「勿体なきお言葉。」

悪魔グローリは涙を流して言った。


「クリスティーナの身体に負担がかかるので、神界に戻ります。零、クライシスの事をよろしく頼みます。悪い子ではありませんから。エレオノーラの事も。」

女神メルシアはそう言って神界に戻った。


浮いていた聖女クリスティーナはゆっくり地上に戻った。


時間が再開し、他の者達も動けるようになった。


悪魔グローリは喜びのあまり泣き崩れている。


「あんた、女神様と知り合いなの?じくうの女神って何の事よ?」

カタリナが恐る恐る聞いた。


セレスティアは言葉を失って聖女クリスティーナを見つめている。


フェスとリラは満面の笑みで零を見つめている。


フェスやリラ、セレスティアやカタリナは零の粒子で囲まれていたので、女神の時間を止める時空魔法は無効化されていて、女神と零の会話を聞いていた。


「いいえ、女神様と話したのは今日が初めてです。」

零が言った。


「零様はやはり女神の使徒でしたか。」

リラが満面の笑みで言った。


「いや、本当に違うから。」

零が苦笑いで言った。


零はアサランド共和国ヘルーナス領の教会の大聖堂とウライア王宮に転移門を設置した。


ヘルーナス領の領都ギルドもウライアギルドとの転移門を設置した。


「ウライア王国と同盟契約を結びましょう。」

零が提案した。


正気を取り戻した枢機卿ジートス、教皇ジネティス、聖女クリスティーナは喜んで同意した。


共和国内の教会派の5ヶ国もウライア王国と同盟契約を結んだ。


グランバルト王国もヘルーナス領との同盟の話合いに入った。


帝国は同盟に言葉を濁した。


【次回予告 】

共和国ケンデラル子爵の陰謀。


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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