聖女クリスティーナ
零は残りの3人の追手を粒子で固めた。
「あんな重症が完治した…これは…女神様の奇跡か…あ、ありがとうございます。貴方は?」
使者リステスが聞いた。
「僕は零です。女神様の奇跡ではありません。」
「零、…ウライアの零国王ですか!?」
使者リステスが驚いて聞いた。
「はあ、まあ。」
零は答えた。
「やはり!貴方は使徒様ですね。」
使者リステスが聞いた。
リラは大きく頷いた。
「いえ、それも違います。」
零は苦笑いで言った。
「え、でもなぜここに。」
使者リステスが聞いた。
「あ〜たまたま通りかかって…」
零はまた苦笑いした。
「無理があるわよ。」
カタリナが呟いた。
「申し遅れました。私は聖女クリスティーナ様の護衛リステス。零国王にクリスティーナ様の親書をお持ちしました。」
使者リステスは親書を差出した。
「拝見します。」
零は親書を受け取って読んだ。
「零国王…」
使者リステスは零の顔色を伺った。
「はい。聖女クリスティーナ様とお会いします。」
零が言った。
「ありがとうございます!」
使者リステスは歓喜した。
「はい。では行きましょう。」
零達は教会のある共和国ヘルーナス領に粒子で転移した。
アサランド共和国ヘルーナス領は宗教都市である。
領主は教皇ジネティスだが、まだ幼少で実権は枢機卿ジートスが握っている。
都市の中心には大聖堂がある。
大聖堂の中心の中庭に聖女の塔がある。
その塔の中に聖女クリスティーナは幽閉されている。
零達はその塔の最上階、聖女の部屋の前に粒子で転移して来た。
使者リステスは驚いてまわりを見渡した。
「何者だ!?」
2人の教会衛兵が言った。
「フェス、リラ、殺したらダメだよ!」
零が言った。
フェスとリラが衛兵2人を当身で倒した。
使者リステスは状況を理解できないまま、聖女クリスティーナの部屋の扉の前に行った。
「聖女様、リステスです。」
使者リステスが部屋をノックした。
「リステス!?戻って来たのですか?お入りなさい。」
部屋の中から聖女クリスティーナが言った。
零達は聖女クリスティーナの部屋に入った。
「クリスティーナ様、零国王が来てくれました。」
護衛リステスが言った。
「零です。こっちは僕の仲間のフェスとリラです。こちらは…」
「聖女クリスティーナ様、グランバルト王国近衛騎士セレスティアです。以後お見知りおきを。」
「グランバルト王国近衛魔法士カタリナです。」
2人は右手を左胸に当てて一礼した。
「私はクリスティーナです。零国王、皆様、よく来てくれました。教皇様をお救いください。」
聖女クリスティーナが涙を溜めて言った。
「わかりました。行きましょう。」
零は言って、零達と聖女クリスティーナと護衛リステスと粒子で転移した。
教皇ジネティスは10歳で、地下の部屋に病気で幽閉されている。
教皇ジネティスの部屋には看病の為、シスター2人が常に控えている。
その部屋に零達は粒子で転移して来た。
「聖女様!」
シスターが思わず叫んだ。
「フェス、リラ、衛兵をお願い。殺したらダメだよ。」
零は言って教皇ジネティスを粒子で鑑定して治癒した。
扉を開けて2人の衛兵が入って来た。
フェスとリラはまた瞬時に当身で倒した。
「零、これは…」
カタリナが言った。
「はい。高度な状態異常魔法です。」
零が答えた。
「聖女様、治りました。」
零が聖女クリスティーナに言った。
教皇ジネティスが目を覚ました。
「…クリスティーナ。」
教皇ジネティスが言った。
「教皇様。良かった。」
聖女クリスティーナが涙を流して言った。
フェスとリラ、セレスティアが扉を振り返った。
「貴様達、教皇様の寝所で何をしている。」
聖騎士5人が教皇の部屋に入ってきた。
「少しは歯ごたえのある奴が来たな。」
フェスが目を殺気立てて笑いながら狼牙剣を抜いた。
「零、あいつらも…」
カタリナが言った。
零は頷いた。
「私達は聖女クリスティーナ様の要請で教皇様を…」
セレスティアが言った。
「斬れ。」
先頭の聖騎士が言った。
聖騎士達が襲いかかった。
「いいじゃねぇか。」
フェスが嬉しそうに斬り込んだ。
リラも口元で笑って短剣を出した。
「待たれよ。」
セレスティアは剣に手をかけながら制した。
「ダメだよ。」
零は聖騎士達とフェス、リラの間に肉眼で結界に見える物を粒子で張った。
「主!?」
「零様!?」
フェスとリラが叫んだ。
「結界魔法か!?」
聖騎士達は口々に叫んだ。
「まだ問題は解決してないから。もう1つの問題を解決に行きます。」
零は言って教皇ジネティスを含めて皆で粒子で転移した。
大聖堂、枢機卿執務室。
零達は枢機卿執務室内に粒子の転移で現れた。
「何だ!貴様達…聖女様、教皇様!なぜ!」
枢機卿ジートスが叫んだ。
「枢機卿ジートス、私と教皇様を閉じ込め、教皇様に魔法をかけて目覚めないようにしましたね。」
聖女クリスティーナが言った。
「な、何を!証拠はあるのか!?」
枢機卿ジートスが言った。
「証拠はありますよ。」
零が言って、粒子の保存領域から使者リステスを襲った2人の死体と3人の刺客を出した。
「それとこれは教皇様を苦しめた状態異常魔法の魔力です。グランバルト王国の魔法局で解析すれば証拠になります。」
零が状態異常魔法の魔力が入った粒子の玉を見せて言った。
「く、貴様何者だ!?」
枢機卿ジートスが言った。
「僕はウライアの国王、零です。」
零が言った。
枢機卿ジートスは零に飛びかかった。
【次回予告 】
教会の黒幕の正体と目的。
物語を読んでいただきありがとうございます。
これからも面白い物語に育てていきます。
「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、
【ブックマーク登録】
【評価(★★★★★)】
をいただけると励みになります。
また読んでもらえることを楽しみにしています。




