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転移門

黒騎士クロムエルが建物を押したり叩いたりしているが、ビクともしない。


「零様、これは何の魔法なの?」

イザベラ王女が聞いた。


「え〜と、何て説明すればよいか…」

零ははぐらかした。


「カタリナ、これ何の魔法よ?」

黒魔法士クラリッサが聞いた。


「私にわかるわけないでしょ!」

カタリナは驚きながら答えた。


「あはは…じゃ南地域に行きますね。」

零は皆と転移した。


この後、零は南地域に学園関連施設と研究関連施設を作り、東地域に治安軍関連施設などを作った。


中央地域には医療と娯楽を兼ねた治癒銭湯、酒場、公園、教会などを作った。


「王都が、半日でできたのか…」

騎士クノーラが呟いた。


他の騎士達は言葉を失っている。


「零様のお力は偉大です。」

シルビア王女は喜んだ。


「そうだ!我が主は偉大なのだ!」

フェスが自慢した。


「フェス、やめなさい。」

零は苦笑いした。


零はウライア王都全体にまずは10万人の住宅を用意した。


零の粒子の保存領域の3万人のウライア難民、元奴隷達はウライア王都に移住していった。


民の当面の食の問題は、零が今まで狩り取った大量の魔物の肉と、魔物の素材を売った金で買い付けた大量の小麦と野菜等で対応した。


新国家ウライアの王都の誕生から4カ月後。


ウライアに常駐していた王国軍と帝国軍の全兵士が撤退した。


ウライアの王国軍、帝国軍の中には、約1000人の元ウライア兵、その子孫の兵も混ざっていた。


王国軍も帝国軍も元ウライア兵の希望除隊を認めた。


除隊した元ウライア兵のほとんどがウライアに残り、零の作った軍の施設に入った。


王国、帝国、ウライアの三国の合意で、ウライアの王国軍、帝国軍の本陣跡に亡くなった兵士の慰霊碑を粒子で造った。


色々問題がありながら、それをクリアしながら、ウライア王都は機能していった。


「たった半年で、あの戦地だった荒野を王都にして、機能させているのか?」

将軍フレリックが副将軍ベリンラルの報告を聞いて驚いた。


「零国王の魔法には驚かされるばかりでした。」

副将軍ベリンラルが言った。


「零国王は都市まで作れるのか。一体どれ程の力を持っているのやら。」

将軍フレリックが言った。


将軍フレリックが報告書の途中で目を止めた。


「これはいい材料になるな。」

将軍フレリックが目を止めたのは、零が共和国から奴隷だったウライアの民を2万人救い出したという項目だ。


「はい。ウライアの民を迫害していたのは、共和国に宣戦布告する理由になるかと。」

副将軍ベリンラルが言った。


「王国と停戦した今、軍の主力を共和国侵攻にまわす事ができる。」

将軍フレリックが言った。


「皇帝の悲願、漸く叶うときが参りました。」

副将軍ベリンラルが言った。


「早速皇帝にご報告する。」

将軍フレリックが言って席を立った。


グランバルト王国学園の昼。


2年生になった零は、ウライア国王となったので、王女達と共に昼からの講義は免除された。


「零様、早く来なさいよ。」

護衛詰所の外でイザベラ王女が黒騎士フィオナとクロムエルと黒魔法士クラリッサが零を待っている。


シルビア王女も騎士ルティナとクノーラとで零を待っている。


「はい。すみません。」

零が言って小走りで来た。


「じゃ、行きますね。」

零達は粒子でウライアの王宮に転移した。


「今日は転移門を作ってみようかと思って。」

零が言った。


「転移門?」

カタリナが驚いて言った。


「じゃ王宮につなぎましょう。」

零が言って粒子で扉を出した。


「王宮に転移しますね。」

零は言って全員でグランバルト王宮のシルビア王女の部屋の外に転移した。


「ここに扉を作りますね。」

零は扉を作った。


「シルビア王女、開けて入ってみてください。」

零が言った。


シルビア王女が入ろうとした。


「お待ち下さい。まず私が。」

騎士ルティナが言って、扉を開けて入った。


扉のむこうはウライア王宮に繋がっている。


「こちらはウライアです。」

騎士ルティナが驚いて言った。


「凄いじゃない。」

言いながらカタリナが扉から入ろうとした。


「あっ!ダメです。」

零が慌てて止めた。


「ギャ!」

カタリナは何かにぶつかって転倒した。


「あ!すいません。そこはシルビア王女とルティナさんとクノーラさんしか通れないんです。」

零が申し訳なさそうに言った。


「先に言いなさいよ!」

カタリナが怒って零に言った。


「ちゃんと前を見てないからだろ。」

フェスが笑いながら言った。


「前は見てたわよ!」

カタリナが言い返した。


零がカタリナのすり傷を治癒させた。


零は皆を粒子でウライア王宮に転移させた。


イザベラ王女達用に、帝国の皇宮への扉とグランバルト王国の学園通学用の屋敷に転移門を設置した。


「凄いわ、皇宮にも自由に行き来できるわ。」

イザベラ王女が喜んだ。


「…しかし、王宮に転移門を設置するのなら、国王にお許しをいただかなくてはならないのでは?」

セレスティアが言った。


「ああ、ほんとだ。」

騎士クノーラも同意した。


「あっ…」

零も気づいた。


零達は王宮にアルベール国王を訪ね、シルビア王女用の転移門を設置する許可を得た。


「婿殿、儂も通れるようにしてくれ。」

アルベール国王の要望で、国王と宰相と騎士長と他2人の近衛騎士が通れるようにした。


「本当に警護面は大丈夫なのか?」

騎士長レグルスが心配した。


「大丈夫よ。他の人は通れないわ。私が試したから。」

カタリナが言った。


セレスティアとカタリナも通れるようにした。


皇宮からも皇帝ゼノヒィスと将軍フレリックと黒騎士長デュンデら他2人の黒騎士も通れるようにした。


「じゃ今度は他の人達にも転移門を使えるようにしようか。」

零が言った。


【次回予告 】

ウライアの主要産業?


物語を読んでいただきありがとうございます。

これからも面白い物語に育てていきます。


「面白い!!」「続きが読みたい!!」と思っていただけたら、

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また読んでもらえることを楽しみにしています。

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