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リブートライフ  作者: フロ
黒薔薇の洗礼
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19/52

第18話:魔大陸イントゥーラス


今日は依頼がある日だ。今日も朝早くに目を覚ました。最近、これが新しいルーティンとして定着しつつある。


……なんて、誰もが私の殊勝な成長でも期待したかもしれないが、残念ながらそんなことはない。


「くぅうううああああ!」


「ユウカワ、早く起きなさい」


一体全体、なんで依頼なんて行く必要があるのだろう。手元には金貨が4枚もあるというのに。


「今日の仕事は銀貨3枚です」


「えへへー。金貨が4枚もあるのに、どうしても行かなきゃダメですか?」


「行きますよ」


ティアの冷徹な返答に、私はすっかり意気消沈してしまった。


「はぁい……」


   *


道中は険しかった。紆余曲折の末にたどり着いたのはジャングル。


「なんで目的地がどこなのか教えてくれなかったんですか?」


あっ。これ、どう考えても来る場所を間違えた。


「その顔を見るに、教えていたら当然来なかったでしょうね」


私の視界に広がっていたのは、数え切れないほどのバナナだった。


「見えますか? 『茨の能力』は使わないでくださいね。あの事件以来、私たちを密かに尾行しているという情報を掴んでいます」


「……」


『オージスティール』という名前を聞くだけで、鳥肌が立ち、身の毛がよだつ。


「はい……」


冷や汗が流れた。あの時の記憶が、再び脳裏をよぎる。


「これらはすべて『炎弾』で燃やしてください。慎重に燃やすんですよ。魔力が尽きそうになったら、その場ですぐに言ってくださいね」


「はーい……」


返事と同時に、肩ががっくりと落ちた。アレクシアを連れてこなかった理由が、今になってよく分かった。さすがにアレクシアは過激だから、この森を丸ごと焼き尽くしていただろうし。


「火の魔法——『炎弾(フレイム・バレット)』!」


ティアがまずお手本を見せるかのように、バナナの皮を燃やした。いや、よく見るとバナナじゃないな。一体何だ、これ?


「この森には変態の猿が住んでいます。私を守ってくださいね」


「え?」


急に何を呆れたことを言い出すんだ、この人は。変態の猿って、一体どういうことだよ。


ただの冗談だろうと思いながら、四方に散らばるゴミを適当に燃やしていった。


「ふむふむ。とても上手です」


ちょっと待って。肝心のティアはどれくらい燃やしたのかな、とそっと首を傾げて覗き込んでみたら……。


「全然進んでないじゃん!」


「私は自分の身を守らなければなりませんから」


ティアは戦闘態勢を取った。どこか頼りない構えに見えるが、威力だけは強力そうだ。


まさにその時だった。


「ああ! ドンキー○ングだ!」


ティアが言っていた、まさにあの『変態の猿』が現れた。


「わ、私のパンツを返しなさい!!」


「クソ野郎! それは未来の私のものなのに! 絶対に許さないんだからああ!!」


「え?」


今のは、間違いなくティアの声だ。

私はその声を無視し、変態の猿の後ろを猛然と追撃した。

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