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リブートライフ  作者: フロ
黒薔薇の洗礼
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13/52

第12話:魔大陸イントゥーラス

「おい。」

アレクシアがリュウスケを鋭い眼光で睨みつけ、トバーロンを手に持って脅迫した。俺から見てもこれは少しやりすぎな気も……しなくはない。いっそ、もっと金を要求してみるか。

「 お金をもっとジュショー。それとも警備隊を呼ぶか?」


「あ、ああ! いやいやいや! 悪かった、金、金出すから、ほら。」

あれ? 誰も止めないな。異世界の警備隊はそれだけ恐れられているのだろう。ただそれだけだ。おかげで銀貨2戦を余分にぶんどることができた。


金貨:100万円。

銀貨:10万円。

銅貨:1万円。

石板貨:1000円。

異世界の貨幣をこちらの価値に換算すると大体こんな感じだ。正直、俺もよく分かってない。俺たちは依頼費として銀貨3戦を受け取り、さらにボーナスとして2戦追加でもらった。


「アレクシア、もういいですよ。」

ティアが淡々と言った。


「ちぇっ、苦労させといて逃げようとした奴なのに。」

アレクシアは名残惜しそうにリュウスケの胸ぐらを離した。『今度またこんな真似したら、マジでタダじゃおかないからな』という目つきだった。恐ろしいな。


俺たちはそのまま家に帰った。


「アレクシア、先生。」

俺は二人を呼んだ。俺たちは毎晩、母のシルフィアに祈りを捧げている。自分でも気づかないうちに涙が出そうになることがある。


「あ、はい。」

「うん。」

アレクシアも最低限の礼儀はわきまえている。母シルフィアに祈りを捧げる時が、普段はめちゃくちゃ騒がしいコイツが一番静かになる瞬間だ。


ただ感謝するばかりだ。母親を失う悲しみがどんなものか、アレクシアは痛いほどよく知っている。アレクシアも、全く同じ目に遭ったからだ。アレクシアの過去を詳しく話すことはできないが、両親がアレクシアの代わりに処刑台に送られたのだ。俺が話せない理由は、アレクシア自身がそのことを一切口にしないからだ。

そうして祈りを終えた。


「今夜は誰の番ですか?」

俺の大好きな時間。それは、ティアと一緒に寝られる時間。


「俺!」

俺は元気よく叫んだ。アレクシアが睨んできた。なんだよ、今夜は俺の番で合ってるだろ。


「はい。行きましょう。」


ぴょんっ!

ベッドへと飛び込んだ。今日は色々なことがあった。だからなのか、いつもより眠気が早く襲ってきた気がした。


***


朝、俺が目を覚まして最初にすることは、すやすやと眠っているティアを眺めることだ。肌がもの凄く白い。

それからアレクシアのところへ行き、シャドーボクシングを始める。

「ハッ! フッ!」

本気で一発殴ってやりたい。


「うーん……」

アレクシアが目を覚ました。

「てめぇ、何してんだ……?」

ヤバい、逃げなきゃ。


「身代わりの茨 !」

俺は全力でクローゼットに向かって走り、その中に隠れた。頼む、見つかるな。


「お前、見つけたらタコ殴りだからな。」

見つかったら、俺の顔は紫色に染まるだろう。そう怯えていたその瞬間。


「見ーつけた。てめぇはマジで終わりだ。」

クローゼットが開けられ、アレクシアの凶悪な笑みが覗いた。こうなったら、前にティアに教わったあの茨の技術を使うしかない。


「バンドのとげの木!」

俺はトゲを排除した状態で、純粋な茨の蔓だけでアレクシアをぐるぐる巻きに縛り上げた。原理は簡単だ。トゲのない茨を頭の中で想像して、魔力を放出するだけでいい。


「くっ……」


「今だ、逃げろ。」


結局、俺たちは朝から部屋をめちゃくちゃにしたせいで、起きてきたティアにこっぴどく叱られる羽目になった。もう二度と、あんな悪ふざけはしないと心に誓った。


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