第8話 「ナラノイ(ワークショップの準備編)」
束石の上に柱を戻す大切なお仕事です!古民家の構造を現地で勉強しつつ、リノベーションに携わってみませんか?
講師はリルモンテ・リノベーション・アライアンス株式会社の諏訪順子先生。大学院で建築を専攻しリノベーション会社に勤めるガチ勢の先生です!
会場はディマーシュ市黒猫路地の「ナラノイ」。お問合せはナラブ(前髪ぱっつんの金髪)もしくはヤマノイ(シルバーアクセの黒ずくめ)まで。
そして、朝のLRA。オフィスの中央部分に設置されているホワイトボードには「その地域らしさ、地域の武器を考えよ。9時から会議にて社員全員からフィードバックを行う。 舘野」と書かれていた。
と、時刻はちょうど9時。「地域の武器」会議がはじまったようだ。
ベニコ(末柄紅子):どしたんですか?いきなりこんな議題の会議はじめて…。その地域らしさ…
ミノリ(大出実乃里):ありきたりだけど、神社とかお祭りとか。
スワジュン(諏訪順子):風景やランドマークになるような建物もだな。
アイミ(安良岡愛美):地元のものをつかってるおしゃれなカフェも!いいよねー!
ナツ(谷田貝夏):花火大会のあとの財布拾い
ベニコ:私の知らんところで浅ましい連中とつるんでんだな谷田貝
ナツ:これは…嫉妬されてる…!?
ベニコ:アホか。
ベニコ、ナツを軽く肘で小突く。
ナツ:アーッ!クリティカルヒット!谷田貝夏に9999のダメージ!
ベニコ:やかましい。転び公妨か。
アイミ:そういうわけで、その地域らしさで心にクリティカルヒットをお見舞いできればその地域へのファンが増えるでしょー?んーでその地域に今までと違う人が来るようになれば新しい経済が回り始めるの!それこそLRAがリノベをする理由ってわけ!
ベニコ:別にナツの悪ふざけを例えの基礎に敷かなくても…。
アイミ:喰らえ!リルモンテらしさ!
ナツ:アーッ!会心の一撃!谷田貝夏に9999のダメージ!
ベニコ:(めんどくさ)
ナツ:おおっと!転んだ瞬間に落ちてる財布ゲット!全回復!
ベニコ:警察に届けろよバカ貝
ナツ:全部は抜かん。手数料として3万だけ抜いて届けるのが淑女のたしなみだ。
ベニコ:そういう浅ましい女を淑女とか言わねーからセコ貝
ナツ:あっ!2万と43円しか入ってねえ!
アイミ:んーで、スーちゃんはその地域らしさってどう思うー?
ベニコ:スワジュンさんとアイミさんの折衷みたいになっちゃいますが、今使われてない建物にその地域らしさを吹き込む行為そのものも大切なことかなって思います。
アイミ:うん。まさにLRAのミッションそのもの!
ベニコ:です。
ミチコ(舘野美智子):んで、安良岡。そんな感じでいいのか?
アイミ:うん。変な方向には転がっていかなさそうだからだいじだねー。そこを確かめたかったの。
ベニコ:(主催者側にいるにもかかわらず谷田貝とかいうのがおもっくそ変な方向に持ってってますがそれは…。)
唐突に始まった「地域の武器会議」。これはナラノイのリノベーションワークショップのなかの一つのプログラムだったようだ。その実施の前に、アイミがLRAの朝会議を使って試運転をした、というのが事の顛末といえる。と、そんな説明をしていたらさっそくナラノイからファックスが届いたようだ。
ミノリ:ベニちゃーん。ナラノイの山野井夜ちゃんからファックス来てるよー。
ベニコ:はーい(なんでメールで送ってこないんだ…。)
ベニコ、ファックスを手に取り読み始める。
ベニコ:えーなになに、「束石の上に柱を戻す大切なお仕事のワークショップです!古民家の構造を現地で勉強しつつ、リノベーションに携わってみませんか?講師はリルモンテ・リノベーション・アライアンス株式会社の諏訪順子先生。大学院で建築を専攻しリノベーション会社に勤めるガチ勢の先生です!会場はディマーシュ市黒猫路地の「ナラノイ」。お問合せはナラブ(前髪ぱっつんの金髪)もしくはヤマノイ(シルバーアクセの黒ずくめ)まで。」…ほう。
ベニコ:二人ともホントにキャラ立ってるよな…。知らない人が見ても「前髪ぱっつんの金髪」と「シルバーアクセの黒ずくめ」って表現だけでわかるもんな…。
ナツ:あれからナラさんノイさんと二回ほど大和庵に行って大盛パフェを食べつつ濃密なコミュニケーションとってきたぞい。
ベニコ:営業妨害はしてねーだろうな
ナツ:あれから大盛パフェを出してくれるようになったくらいには常連!
ベニコ:おいおい…。
ナツ:あんなに大きくて1,500円!なんとお買い得だろうか!コーヒーも進むぞ!
ベニコ:前言撤回。ナラノイの福の神だな。
スワジュン:末柄、谷田貝。脱線した先でキャッキャウフフしてねーで仕事しろー。
ベニコ、山野井から送られてきたチラシ案の右上に回覧枠のゴム印と自身の三文判を捺し、バインダーに挟みナツに渡す。
ベニコ:はい。今度のナラノイのワークショップのチラシ案。
ナツ:スワジュン先輩のイケメン女子感が引き立つ写真いいっすねー。
スワジュン:恥ずかしいからやめろ。院生のころのヤツなんだよなーそれ。…他に写真なかったっけ?
ベニコ:山野井さん奈良部さん谷田貝とやり取りして、満場一致で「この写真がいい!」てなりました。
スワジュン:ほう…。もうちょっと最近の写真で使えそうなの作っとかないとなー。
ナツ:スワジュン先輩!世の中にはフ●トショという文明の利器が
スワジュン:そういう意味じゃねえ!
―――――ワークショップ当日 ディマーシュ市黒猫路地 ナラノイ前――――――
ナツ:おはのいさーん。
ヨル(山野井夜):あ、谷田貝なっちゃんおはようございますー。
ベニコ:おはようですー。
ヨル:末永さんおはようですー。
ベニコ:違う!末柄!
ミチル(奈良部溢):おはようございますー!…なんか谷田貝なっちゃんの方が主人公みたいに見えること多いですよね。
ナツ:根回しは重要ですからな。弊社副社長の静井も「根回しは活着率に関わるから絶対に手抜きしないこと」とよく申しております。
ベニコ:マドカさんが言ってる根回しは純粋に園芸要素だろ…。
スワジュン:止したほうがいいですよ。この作品、谷田貝が主人公になったら作品そのものが野放図になりますよ。…あ、おはようございます。
ヨル:諏訪先生ー。今日はよろしくお願いしますー。
ミチル:先生今日もイケメンさんですねー!本日はよろしくおねがいしますー…!
スワジュン:こちらこそよろしくお願いします。照れるなあ…。
ナツ:スワジュン先輩かーわーいーいー…!
スワジュン、ナツの右手の甲をつねる。
ナツ:ッー!…!!!…!!!!クゥーン!
ミチル:どうかした?
ナツ:御柱が落ちてきた…。
スワジュン:柱を直すワークショップの前にんーな縁起でもねーこと言うんじゃねえ。
ミチル:そう考えると、やっぱり谷田貝なっちゃんは副主人公の方がいいのかも
ナツ:(´・ω・`)
ベニコ:セリフに顔文字入れんな
ナツ:(# ゜Д゜)
ベニコ:お客さんの前で顔芸すんな
ヨル:もっと見たい
ミチル:やっぱり末柄・谷田貝コンビ楽しいー!
ベニコ:二人とも煽んないで!焼却炉に満タンの灯油缶投げ込むのに等しい行為だからやめて!
ナツ:(*^●●^*)
スワジュン/ベニコ:やめい!




