014話 処分?すりつぶし??
「で、どうなんだ?」
頭の少し先のほうで声が聞こえる。どうしたんだっけ?なんかパーリィとかいう闘いに出て、帰ってきたんだよな。で、部屋についたとたん眠くなって、そのまま寝ちゃったんだっけ。
「はい、ひとまず初動はまずまずといったところでしょう」
頭がぼうっとして、声も遠くのことのように聞こえるが、なんとか耳には入ってくる。うつ伏せの姿勢で、マッサージでもしてもらう時みたいな恰好だが、ベッドに倒れこんだときはこんな恰好だったな。そのまま金縛りにかかっているようだ。視界も真っ暗なままで、手を上げようとしても身体は動かず、指一本動かせない。
なにやら声だけでなく、頭の周りに気配を感じる。複数のなにかが”居る”のは感じられるけれど、身体が動かなくては確認のしようもない。
「ちょっと危険な場面もございミャしたが、このこには高い適性と伸びしろを~」
この声は聞き覚えがある、高めでところどころ発生が怪しくなる、リーサの声だ。
「その辺の学生だったら、適正なんてだいたいあるだろう」
相手の方の声は、それぞれトーンが違っていて、議論を交わしているようだが、あまりいい雰囲気でもないようだ。
「だいたい進捗のほうはどうなっている?面倒を抱えこんだだけではないのか?」
リーサが複数に囲まれて、お説教を受けているような雰囲気だ。耳としっぽがたれて、しゅんとうなだれている姿が勝手に浮かぶ。
「そ、それは~、その、ニャんといいますか~」
「役割はちゃんとわかっているよね?そんなにヨリミチをしていてよい状態でもないことも、わかってくれているよね??」
「はい、それはもちろん!ちゃんと成果は出しミャすから!!」
「なんかたよりないなぁ。いっそのこともう”処分”したほうがはやいんじゃない?」
「それもいいのかもしれないね。かわいそうだけどヒトの方は”すりつぶし”でさ」
「気持ちはわかるけど、ヘンにかまって自分も失敗じゃあ話にならんよ」
後頭部の左右何かがあたっている。少しひんやりしていて、ぺたぺたしたかんじ。
『(処分?すりつぶし??ってもしかして~)』
何か寝ている台全体が振動をはじめている。上の方で何かが回転しているような音もしてきた。
「そんなこといわニャいで!このこならきっと!!」
なんか身体全体をおおうようにひんやりぺたぺたした感触がする。
「まぁ、ひとまず処分はおいておいて、必要な処理をしちゃいましょう。まずは~」
ひんやりぺたぺたしたものにおさえつけられたような感覚を感じたのもつかの間で、次の瞬間、意識は深い闇の底におちこんでいった。




