忘年会のあれやこれや〜2次会〜
皆さんこんばんは。
国際教育大学附属国際高校ボクシング同好会顧問であり薙沢県ボクシング連盟の会長であり、薙沢県体育協会会長でもあります。
あと、その他もろもろを受け持っております西木匠。
しがない美術教師です。
本日は夕刻からボクシング同好会保護者会主催による忘年会が同好会員である地御前栄代くんの御自宅別館にて開催されました。
まるで私設美術館のような空間で、僕もそうですが美術芸術系の人間にとっては、宝物殿で宴会をさせてもらっている気分です。
今日の昼間には高南県から飛び入りで選手たちが練習に参加し、うちの同好会メンバーもいつも以上に密度の濃い練習になっていたと思います。
その高南県の生徒たちも忘年会に招待され、地御前家の邸宅を見て目を白黒させていました。
はい、僕も初めて訪問した時は似たようなものでした。
彼らは宴席で振る舞われた食事を楽しみながら、それぞれが興味を持った展示作品に目を向けて色々と話をしてますね。
李くんと護山くんは地御前くんのお母さんの手による書や水墨画に興味があるようで、2人で頷き合いながら何か語り合っています。
羽嶋くんは地御前くんのお父さんの作品であるオブジェや彫像がお気に入りの様子で、ウチの生徒である銀山くんや宮内くんと一緒に彼らも何か語り合いながら見ていますね。
ところで・・・・あれはほっといていいんでしょうか?
地御前くんの上のお姉さんが案内役として出演しているイメージ動画を、いかつい顔をしてうっとりと眺めている梶川くん。
ハーブを演奏している地御前くんの下のお姉さんの動画を食いいるように見ている伊南口くん。
その2人の背後には、いつになく怖いオーラを漂わせている地御前栄代くんが立っているのですが・・・・
あ、鍋奉行をしていた江波くんが気づいて地御前くんを連れて行きましたね。
江波くんこだわりの水炊きテーブルでは客野くんと井口くんらが食事を楽しんでいて、そこには生徒たちの一部ご家族さんや県ボクシング連盟医事委員長の外薗先生もおられます。
あぁ、地御前くんが連れて行かれたのはお姉さんたちのところでしたか。
江波くんナイス!
・・・・わかりやすい子ですね。
お姉さんたち2人にかまってもらって地御前くん、見る見るうちに上機嫌になってますね。
僕ですか?
僕は他の来賓の方々と地御前栄代くんの作品が展示されているコーナーで彼がこれまで描き上げた作品にゆっくりと目を通させてもらってます。
彼の作品を見て僕にわかることは、彼の世界観がものすごく優しいということですね。
題材にした風景や物などを慈しみながら見ているのが伝わってきます。
あと驚かされましたのが、地御前くんが小学校3年生ぐらいの時に作り上げたという、これは誰が見ても、ものすごく精巧にできている貼り絵でしょうか。
題材にしたのは枯木でしょうかね?
どこかの荒地にひっそりと1本佇んでいる、もはや葉をつけることも実をつけることも花を咲かせることもないであろう、細い枯木。
荒涼とした大地と曇り空。
テーマもそうですが、それに対する色の選び方に彼の独特の感性を感じずにはいられません。
一見、寒々しく見えるようでその枯木を見守る優しさが伝わってくる対を成している感性・・・・
っと、失礼!
ついつい語り込んでしまうのは悪い癖ですね。
「先生も気になるのですか?この作品」
いつの間にか僕の隣には礼文さん・・・外薗先生の妹である弥能礼文さんが佇んでいました。
今日は萌黄色のカジュアルなドレスに身を包んでますね。
紺のカーディガンを羽織って。
固過ぎずラフ過ぎず、センスがいいですね。
あれ?
どうしたんですか?
顔が赤いですよ。
「申し訳ございません、先生。その・・・じっと見つめられますと・・・」
おっと、これは失礼しました。
こういうのは僕と言いますか僕らのような人種の癖みたいなものでして・・・
あぁ、そろそろお開きのようですね。
地御前くんのお父さんが挨拶をされてます。
生徒たちはこれからそれぞれの家族と帰宅するようです。
高南県から参加した生徒たちは予め宿泊先を決めていたようでして、そういうことなら僕が車で送って・・・
え?
もうタクシー呼んであるって?
手回しがいいな。
みんなの親御さん達には連絡済み?
「西木先生、俺たちなら心配いりませんから。梶川がいるの見て何かしてくるバカなんていませんし」
護山くん、まあ、そうなんでしょうけどね・・・
あ、梶川くんが拗ねた。
・・・・わかりました、一応高南工業の岩倉監督と高南学院の監督には報告だけしておくので、くれぐれも気をつけて。
「わかりました。今日はご馳走になりました。先生、あちらで待ってる人がいますよ。これから2次会でしょ?」
うん?
あ、あぁそうだね、李くん。
気を使わせてしまったかな?
高南県の生徒たちが宿泊先に向かうのを見送ると、さて・・・
「・・・先生・・・」
礼文さんから声をかけられました。
いい忘年会でしたね。
知ってる店がありますので、少し飲みますか?




