一応強化練習中〜その1〜
Estimados compañeros boxeadores en Japón:
Queremos expresar nuestro sincero agradecimiento a todos los involucrados en el bloque de la región costera por la cálida bienvenida que le brindaron a nuestro equipo juvenil cubano en este viaje. Esperamos que este intercambio sea fructífero para ambos equipos de boxeo.
Miguel Suárez, Entrenador Jefe del Equipo Juvenil de Boxeo de Cuba.
え〜っとですな・・・
こんなんが書かれた紙切れが我がボクシング同好会の部室、すなわち国教大附属国際高校美術教室の机のど真ん中に置かれておりました。
こんちわっす!
客野くんです。
昼休みに購買で買ったサンドイッチとドリンクヨーグルトを手にして部室でランチを楽しもうと一番乗りしてみれば俺たちの縄張りに怪文書が置かれていました。
一応我が校は進学校で俺もテストの成績は決して悪くない方だと思いますが、残念ながら。英語は苦手です。
なのになんで英語は受験の必須科目なんだ?
日本人は日本語だけ喋ってりゃいいじゃん!
こんなん理不尽や〜〜!
・・・などと青年の主張をしたところで読めないものは読めないのです。
でもって遅れること5分ほどかな?
宮内、井口、江波、銀山、地御前の順番でボクシング同好会のメンバーが当たり前のように昼食片手に部室にわらわらと湧いて出てきました。
全く・・・お前ら毎日ここに湧いて出るよな。
他に行くとこないんかよ?
「お前もだろうが」
井口に突っ込まれましたよ。
まぁ、ちげぇねぇな。
あ、井口お前それ、おばあちゃんお手製の雑穀米おむすびじゃん?
おすそ分け・・・・
「絶対にやらん!今日は俺一人分しかないんだよ!」
ケチ臭いことを言う井口の横で江波ちゃんが何やらスタミナがつきそうな見た目のお食事をしておりますな?
焼肉とは豪勢な・・・
「見た目はね。これ材料何だと思う?」
はて?
「これ、全部蒟蒻なんだよ。お母さんの最高傑作ダイエットメニュー。レシピ教えようか?」
いらんわ!
俺はむしろ太りたいんじゃ!
中学校の時の野球部のアホ監督に
『ガリマッチョ』
なんて最低な呼ばれ方しよったの一生忘れんからな!
・・・・・ごめんなさい。
ちょっと過去のトラウマが蘇って暴走してしまいました。
宮内は俺たちのそんなやり取りを見ながら柔らかい笑みを浮かべて購買で買ってきたサンドイッチとドリンクヨーグルト。
俺とお揃い?
ハッ!
いま俺は何を!?
「客野くん、どうしたの?急に息が荒くなってるけど?」
のぉぉぉぉ!
宮内、貴様!
俺にその視線を向けるんじゃねぇ!!
・・・ハァハァ・・・
何だって、ウチは男子校なんだ・・・?
・・・・少し落ち着いたところで、普通に購買でおにぎりを購入してきた銀山と、お母様が手作りされた特製のお米入りスープで昼食を済ませた地御前。
何でも地御前が昼食で食べてたスープには動体視力を強化する作用があるとか・・・
これ以上アイツの動体視力を強化してどうするつもりなんでしょうね?
そんなこんななやり取りをするのがまた昼休み中にボクシング同好会の部室での楽しみでもあるんですが・・・・
ありゃ?
地御前が最初に言ってた怪文書に視線を落としてますな?
「え〜っと・・・なになに?
親愛なる日本のボクサーたち
この度は我々キューバジュニアチームの遠征を受け入れてくれて沿岸地域ブロックの関係者諸兄に大いに感謝いたします。今回の交流がお互いのボクシングチームにとって実りあるものでありますように。
全キューバジュニアボクシングチーム監督ミゲル・スアレス
だって」
ちょっと待て。
地御前、お前英語分かるのか?
「はぁ?客野くん、何言ってるの?英語なんてわかるわけないでしょ?」
いや、お前いま、それ読んでたじゃん!
「だって、このプリントに書かれたのスペイン語だよ」
あ〜なるほどね!
スペイン語だったらしょうがないよね〜〜
・・・なんて言うと思ったか?・・・
この、ボケンダラ〜〜!!




