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Nice Fight!〜違う道が1つになって同じ夢を見ていた〜  作者: livingdead


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(閑話)とりあえずそれぞれを見てみようw

【・・・え?・・・】


はっきり言って危険です!


どうも客野(きゃくの)です!


たった今、ジムワーク後のロードワークやら短距離ダッシュやらその他あれこれ終わったところなんですけれど、場所はロードワークのゴール地点であるちょっと開けた空き地なんですけどね、この辺りって結構アップダウンが激しいから、みんなロードワークが終わった後、あの井口でもゼーゼー言いながらペットボトルの水を頭からかぶってるくらいなんですわ。


そんな中最近、イケメン枠の宮内がこのロードワークを普通にこなせるようになってきましてね、ただ本当こいつ場違いなんですわ。


まぁ、普通にロードワークをこなせるようになったのはよろしい。


その後のサーキットトレーニングも最初の頃みたいに顔面からひっくり返ることもなくなったし、


ただね!た・だ・ね!


あのとてつもどうしようもない場違い感が・・・いや、別にあいつのせいじゃない!断じてあいつのせいじゃない!!・・・はずなんだが・・・・


「今日も全メニュークリアできて嬉しいよ。客野くんの言っていた通りなんとかなるもんだね!ふふっ、なんだかもっと頑張ろって気持ちになってきた!」


〜〜〜!


あのボケンダラ!!!


超イケメンに爽やかな空気!ついさっきまで言っていたセリフだけで場違いなキラキラ感が漂う佇まい。


ほんのコンマ何秒でもときめいてしまった俺の漢の尊厳を今すぐ返せ!!


「客野くん?何独り言言ってんの?次の練習行くよ」


「寄るな!触るな!!近寄るな〜〜〜!!!」


【江波一成のなんとなく】


シャドーボクシングをしていて最近思うんですけど、なんでこんなに体が軽いの?


ボクシング同好会に参加した頃、僕の体重は125kg。それから今日でちょうど2ヶ月目くらい?


一応試合ができる階級にまで体を絞るつもりでお母さんにも協力してもらってダイエットメニュー中心に食生活を送ってるんだけどね、それにしても体重が落ちるペースが妙に早くて逆に不安になっています。


あ、ごめんなさい。


僕は江波一成(えばいちなり)です。


薙沢県ボクシング界の重量級を担うために選ばれたヘビー級ボクサーです!


・・・ごめんなさい、嘘です。


自分の恵まれた巨体を持て余す生活が納得いかなくて、巡り巡って高校生になった時にボクシングというスポーツに出会いました。


あれやこれや難しいスポーツですけど、教わるたびに僕の体が新しい、あれや、これやを吸収していってくれてる実感が湧いて練習はきついですけど、日々は充実してて楽しいんですよ!


そんな僕ですが周囲から見ても明らかに体が絞れてきていると言われています。


まだ体重は3桁をキープしてるんですけどね・・・いやいやいやいや、キープしてたらダメだからダイエットしてるんじゃないかと・・・。


僕の練習相手、メインは階級が比較的近い銀山(かなやま)くんなんですけど、ここ最近井口くんが僕のシャドーボクシングを見て言葉少ないんですけど、指示を出してくれてます。


例えば


「パンチは奇数で打つ!ワンツーのツーをしっかり振り抜いた後、素早く腰を切り返して、フォローの3つ目を忘れないように」


とか


「数センチでいいから打ち終わったらすぐにポジションを変えて!大きく動かなくていいから、ほんの少しだけずらして」


こんな感じですね。


井口くんにアドバイスのお礼を言うと彼は


「いいんじゃね?」

 

?よくわからない返事しか帰ってこないんですよね。


考えても仕方ないから、次はサンドバッグ打ってみようかな?


最近顧問の西木先生が準備してくれたサンドバッグスタンドってやつ。


井口くんに教わった。打ち出しが見えない。ワンツーを打ってみよう!


「なんでほんのちょっと基本的なアドバイスをしただけであんな癖のないシャープなワンツーが打ててしまうんだろうな?てかこの同好会、絶対に何かがおかしい!!」


無表情だが額から冷や汗をだらだら流しながらつぶやく井口だった・・・・


【にこにこ】


ここは叩くと自然にガードが下がって下がったところを打とうとすると本能的に可動域は元の位置に戻ろうとします。


だから、その本能を利用して可動域が戻って腕が上がった隙間が打撃のチャンス・・・と西木先生が言ってました。


地御前(じごぜん)です。


今ですね、西木先生からのアドバイスをシャドーボクシングで再チェックしていたところなんですけれど、それを見ていた銀山くんが


「お前何やってるの?」


と、聞いてきましたので、シャドーボクシングだよ、って答えたら銀山くん、ますます困った顔になってました。


ちょうど良かったので銀山くんに僕の前に立って構えてもらいました。


そして僕がガードを固めた構えの銀山くんに、


そのガードの隙間の急所


そしてガードそのものの急所


それを触りながら説明すると銀山くんはなぜか顔面蒼白。


額から滝のような汗を流して、頭をブンブンと振って頷いていました。


よくわからないけど、お役に立てて何よりかな?


銀山御幸(かなやまみゆき)が訴える】


「西木先生!あなたはあなたの可愛い美術部員に対して何をさせようとしてるんですか!?」


国立国際教育大学附属国際高校ボクシング同好会は今日も平和です

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