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翔の秘めた想い
頭に手を置いたまま、翔がこちらを見た。
少し瞳をふせて、口元には笑みを浮かべてる。
思いがけない表情に目を剥くように見開き、じっと翔を見つめる。
「朝陽の事の方向が決まった。高坂さんがいうように考えるよ。もう隙は作らない」
そして、私の眉間を指でノックした。
見開いていた瞳が元に戻ると、彼は、うなずいて微笑んだ。
「今まで、ごめん。朝陽についてくのがやっとで、弱さに気がつかなかった。これからは、ないから」
〝隙〟、〝ない〟のは、寂しくなること、置いてけぼり感のことだろうか。
それを彼はどう解決してくれるのかわからない。
けれど、私のこと考えてくれることが嬉しくて、なんて言っていいかわからなくて、うつむいて何回も縦に首を振る。
それを止めるように、翔が頭を抑えて、自分の額を乗せた。
「待ってて。このまま、朝陽をひとりに寂しいままにしない。絶対、俺が、な」
次の更新で、最後です。




