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朝陽には、いまいち、わからない話
翔と亜紀がずっと話しをしている。背の高い見目のいい男女だから、目立つな。
「朝陽をアメリカに連れく気、あるの?」
「できないんですよ。だから、いつも困って……」
「大体、ふたりでホテルに泊まるなんて、どういうこと」
「姉弟……だから、いいじゃないですか。俺なんか、全然、関係なく、朝陽なんて、ぐーぐー寝てただけだし」
「姉弟、ほー。随分、寝不足な感じ? じゃない?」
翔が、ガッカリしたように、頭をかくんと下げ、そして、何かを掃うように、手を振る。
「時差ボケですって。もう、勘弁してください。さっきの話、お願いしますよ」
亜紀は、はっと大きく息を吐くように一笑いして、腰に手を置き、少し胸を張った。
「気の毒だから情けをかけて、教えてあげよう」
と、お互いの携帯端末を出して、急に顔を寄せ合う小声で話し合うふたり。




