桃の答え合わせ 翔
今度は私がちらと翔を見ると彼は口元を片方だけ上げて、高坂さんを挑戦的な瞳で面白そうな表情で見ていた。
「朝陽さんは誕生日が桃の節句、三月三日に近い? もしくは彼、桃でなんかあった? アレルギーとか」
「私の誕生日はそうです、けど。アレルギー?」
アレルギー、桃の? 昔、彼はよくいろんな桃を好んで食べてた。
特に、日本の桃が一番好きだと言ってたから、ジュースを贈ってるのに。
「アレルギーはね、前触れもなく、くるときはくるよね。体のアレルギーコップがいっぱいになれば」
そうだった。
アレルギーになったから、調べたのかな? 桃のこと。
その過程で花言葉見つけたのかも。
もしかしたら、彼のアレルギーコップが溢れたのは、私の送ったジュースがトリガーになったのかもしれない。
不安と申し訳ないような気になって、翔を見ると横目でちらっと私を見て、ほっと息を吐く。
そして、降参ってみたいに両の手の平を高坂さんに向けた。
「そうです。スモモ食べたら発疹が出て、検査したら桃がアレルゲンだった。急だったから、桃のこと、ちょっと調べたりしてたら、花言葉も、ね」
「だったら、ちゃんと言ってくれればいのに。いらないって言われて、傷ついたんだから」
「ごめん。自然に治ってることもあるからさ。手間かけてくれてるのに、飲んでないの悪くて言い出しづらかった。つい、おいしかったって言っちゃってたし」




