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08


「なんで!!!!なんで…私の龍お兄ちゃんが死なないといけないの!!!!」


とあるマンションの最上階で千袈はイラついていた。

お気に入りの龍が目の前で死んだからだ


千袈はお気に入りのモノには愛を捧げ

そうでない者には逆に愛をもらうという変わり者だった


「千ちゃん…落ち着いて・・・・」


「…あんたに私の気持ちがわかるの!!!!!!」


手元にあった本を千袈は投げた

運が悪く本の角が当たり声をかけた女性は頭から血を流して泣きだしてしまった




「私はあの子が欲しいの!!!!何が何でも!感情なんていらない!私の隣にいればいいのよ!」


「その通りだね千袈ちゃん…」


その一部始終を見ていた女性が声をかけた

顔立ちが綺麗ですぐ千袈のお気に入りに入った


「あっ、魅甦乃~ww」


千袈は声がした方向に顔を向けると

一番のお気に入りの音無オトナシ 魅甦乃ミソノだった

魅甦乃は優しく千袈を抱きしめ小さな子供をあやすようにすると

先ほどまでイライラしていた千袈は落ち着きを取り戻した


「私がちゃんとここにあの子を連れてきてあげるからね?」


「うん…できたら新しい子もほしいな…お兄ちゃん死んじゃったから…」


千袈は悲しげに魅甦乃に抱きついた

魅甦乃は千袈の頭を撫で、マンションを出て行った












~♪~♪~






「ん?真桜ちゃーん、電話だよー」


「はーい」


真桜は黒ヤと特訓中だった


「(雲母かな?)……ん?誰だ?」


携帯には見たことない電話番号が表示されていた


「(まーいっか)もしもし?」


「初めまして蒼木さん。私、魅甦乃といいます」


「はぁ…?」


「あなたみたいな化け物を私たちの千袈ちゃんが助けてくれるっといってるんで、千袈ちゃんのモノになっていただけませんか?」


「……お断りします。私は物じゃないですから」


「…お前みたいな化け物を優しい千袈が受け入れてやるっていってるんじゃないか!」


電話の相手は怒りだした

真桜はげんなりしながらも魅甦乃の話を聞き続けた


「化け物って…私は人間ですよ?」


「なに言ってんの?化け物は化け物でしかないんだよ!!!!!」


「…ふふふ・・・そう、その言葉覚えておくから…本物の化け物になってあげる」


真桜は魅甦乃の”化け物”発言にキレ、電話を乱暴に切った




「……っ!…切りやがった・・・・ん?」


切られた電話をイラつきながら眺めていると

千袈の好きそうなかわいらしい女の子が上機嫌に歩いていた


「こんにちは!」


「……」


魅甦乃はすぐさま声をかけた。

声をかけられた女の子は無言で魅甦乃を見つめていた


「(白い肌に長い髪…服もロリータで可愛い…これなら喜んでくれる)」


「(何こいつー私の邪魔する…あ…こいつ…敵w)」


「私の愛してやまない子が…君みたいな子を欲しがってるんだ、来ないかい?」


「お断りしますっw」


魅甦乃が声をかけたのは

散歩中の雲母だった。


雲母はにっこりと魅甦乃の誘いを断り

くるっと方向を変えるとまた散歩を再開させようとした





バチィッ…



雲母の体に強い電撃が走った

そして、雲母は意識を失ったが地面に落ちる前に魅甦乃によって抱えられていた


「(私が怪我したらどうすんのよバカ!…ボスのお顔でも拝見しようかな・・・)」


雲母は抱えられながら微かに笑みを浮かべた

上機嫌な魅甦乃はそんなことには気づかなかった


「(千袈ちゃん喜んでくれるかなーw)」



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