97.不毛な戦い
「さあ香織、今度はお前が子供を産む番だ、ここなら私達が暴れても大丈夫だ、もしものために蘇生の霊薬も準備してくれたから手加減なしでいく」
魔王軍の支配領域の古戦場で立会人としてユリアとイザベル(ヒルダ)の2人を呼んで武器無しで戦う事になった
スキルの「聖杯」を使い蘇生の霊薬を準備した、魔力だけでななく今までの奉仕活動で得られた感謝の気持ちで獲得した信仰心の様なモノが必要だ女神様が集めて奇跡などを行使するための神力に近いもののようだ殺す気で戦う訳で話無いが保険の様なものだ、使わなければアイテムボックスにほかんしるなり本神殿に寄進するなりすればいい
本当は和平更新のために降臨したカーリア様に立ち会って貰うつもりだったがカトレアさんとイザベルの問題やアンジュの暴走・弥生様の引き継ぎなどで機会を逃してしまった、カムイの授乳の問題は残っているのだがイライザがうるさいため勝負だけは先にすることになった
和平が継続した結果、私達の弟子にも交際を始める者やアンジュがキューピットになったフレデリック改めフレデリカとポールの様に結婚した者達もいる、その影響もありイライザもうるさく言う様になったのだろう
私が勝てば問題が無いのだが、正直なところ単純な格闘戦ではイライザの方に分がある、スキルを使ってようやく五分だがイライザが今まで見せていないスキルにどの様なものが有るか不明だ、直接相手に被害を与える魔法やスキルは禁止で降参するか意識を失えば負けとなるこれには死亡も含まれる
「私が合図を出しますのでそれから初めて下さい」
ユリアが言った、私とイライザが20メートル離れて対峙する、事前の補助魔法やスキルによるバフも禁止だ
ユリアが右手を上げ魔法で光を灯すそれを合図にお互いが戦闘に入る
「香織、悪く思うなよ!」
イライザが叫び何かのスキルを発動する、神官衣を引きちぎりながら身体がドラゴンに変化していくその変化を利用して巨大化しながら右前足となった右腕を私に対して突き出してきた
「良いのかしらイライザ、的が大きくなるだけよ」
私も右手の拳に「蟲毒壺」スキルからドラゴンスレイヤーを造った時の毒素や呪詛を纏わせて迎撃する
私の右腕が吹き飛び、イライザの右腕も石化していくイライザが口からブレスを石化する右手を焼きながら私に向けて吹き付ける、スキルで朱雀の力を使い精霊魔法でフェニックスの力でイライザのブレスを吸収して右手を再生し背中に炎の翼を形成して空に跳びあがり距離を取る
「ユリア、香織の魔法は反則じゃないのか?」
イライザが抗議をするのを装いながら右手を再生させる時間を稼ぐ
無言のまま右手を精霊化して炎の腕形成してイライザの頭の上空から降下しなが巨大な拳を振り下ろす、その拳には先程の毒素と呪詛が混じり黒紫の炎が混じる
ドラゴンへの変身を解除してイライザが空を駆けあがる、何かのスキルだろう見えない階段がある様に私に迫り炎の拳を突き破って再生したばかりの右腕私の顔に拳を突き上げる、翼を使い身体にブレーキをかけ上半身を反らしながら裸になったイライザを抱きしめて地面にイライザを背中から叩きつけた
その衝撃で一瞬呼吸が乱れたイライザの両手を押さえけてマウントボジションを取り、頭突きをイライザの顔面に落とす
「初めて会った時と同じ体勢ね、今度は私が動くことにするわ、このままイライザが女だと分からせてあげる」
「蟲毒壺」で直接舌の上に作成したポーションの効果で下半身を男のそれに変化せた
「香織!勝負内容の変更だこのまま俺が孕めば香織の勝ちだ!私が香織の子種を吸収して孕まなければ俺の勝ちでどうだ⁈」
「同じ条件でどちらかが妊娠するまで勝負を続けるので良ければ受けてあげる、先攻の私が有利だけど構わないかしら?」
「良いだろう、家に帰って続きをしようぜ!」
イライザが私の提案を受けたこの後はベットの上で勝負の続きを楽しもう
「貴女達最初からその内容で勝負しなさいよ、私達2人が立ち会って決めたのは男女の先攻後攻だけじゃないの!」
ヒルダが姉さん呆れながら声を掛けてきた
「チヒロ、私達も森に帰って楽しみましょう、下半身だけを性転換できるのね、私が授乳しながらでもダークエルフの身体を楽しめそうじゃない」
ユリアが積極的な事をヒルダ姉さんに言っている
そういえばユリアは一か月前にヒルダ姉さんの娘を産んだばかりだ、ドライアード達に子守りを任せて私たちの勝負の立ち合いを務めてくれていた
「流石ユリアだカムイへの授乳と香織の相手を両立できる、目から鱗だった、弥生様がユリアを賢者と言っていたが素晴らしいアイデアだ!」
私が気づいていながらもイライザに隠していた方法がイライザにばれた、あと数か月は時間が稼げるとお持っていたのに
まあいいこの後の勝負に勝てばいい、私の「蟲毒壺」を利用した避妊薬とイライザのスキルによる吸性との勝負になる、なかなか決着は付かないだろう、この後の長い勝負が楽しみだ、その楽しさと同時に不安がよぎるこの勝負に決着は付くのだろうか?




