88.献身
引き継ぎで忙しい中でも関わらず弥生様が魔王城まで送って頂いた
人質の言う名目であるがカトレア様にお仕えして和平の維持に貢献出来る、一定の警戒感はあるもののカトレア様も私を優しく私を迎えて下さった、しばらくすると魔道具の影響から解放され純粋に敬意だけで接していると分かって貰えたのだろう、警戒感も無くなりお互いに信頼感が生まれお互いの事も話せる様になっていった
そこで分かったのはカトレア様の人生は感謝と献身の人生だった、イドニア=フォン=ローゼンベルクとして「魔導国」の八大貴族に生まれ後継者として義務と自分を産んだ母親の為に献身的に家に尽くした、長女でありながら母親が早く亡くなり、継母の産んだ能力的に劣る息子に継承権を譲った
他の八大貴族と政略結婚する選択もあった筈だが優秀過ぎて継母に警戒されてそれも出来ず家を出るしか無くなり、刺客を送られるまでになる、その当時のカトレア様に手を差し伸べたのがエルダーリッチのアシュノット様だった、その恩に報いるために彼に仕えるうちにカトレア様の魔法の研究内容は実家の得意とするホムンクルスから永遠の命を希求するモノに置き換わっいていく
100年を超えるエルダーリッチの弟子としての年月はカトレア様の望みが永遠の命に塗り替えられるには十分すぎる時間だっただろう、その後師の娘「エア」様の魂をこの世界に呼び戻し彼女の力を借りてカトレア様が真祖に至った、その「エア」様こそが今のヤヨイ様だ
カトレアと言う名はヤヨイ様が名付けられた次は新たな師であり望みを叶えてくくれた弥生様に仕えることになる、魔王になる事もカトレア様の望みでは無くヤヨイ様への恩返しなのだろう、カトレア様が会議で真祖の力を捨て人間に戻る事もそうだろう
魔王としてヤヨイ様の役に立てるのであれば真祖であることも捨てられる、そのヤヨイ様はこの後使徒に昇られる、いずれは女神を継ぐ可能性もあるのだ、そうなればカトレア様は最も女神様に忠実な信徒になられることになるだろう
紆余曲折を経た彼女の今までの歩んだ道は素晴らしい巡礼として結実するその内の一歩でも私が手助け出来るのであればなんと幸せだろう、最初私を警戒していたダリア様は私が純粋な敬意てカトレア様に仕える姿を見て面白く無さそうにしながらも信頼してくれるようになった
「カトレア、アンジュが花を納めに来ているが次回から量を減らしてもらうのだろう」
カトレアが人間に戻って普通の食事の戻った事から私とイザベルと三人で食卓を囲んでいる
「そうね、アンジュいつも有り難う、今日は貴女の為に花瓶を用意したは一緒に食事をしながら話しましょう」
そう言えばカトレアの眷属が大きな花瓶を準備したいた、中にはアンジュの為に用意した肥料を溶かした水が入っているらしい
カトレアが人間に戻っても眷属に対する支配力は健在な様だ、花を眷属たちが受け取り彼女たちの魔力補としての食事に加えられる、彼女たちの食事は献血で集められた血液だが花から吸収する魔力に置き換えている途中だ最終的には花だけにしたいが直ぐには出来ない様だ
「皆さんと食卓を囲めて光栄でち、何か困った事があれば言ってほしいでち、あたちに出来る事ならお力になりたいでち」
花瓶に身体を浸してアンジュが聞いてくる
「花を納めてくれて感謝しているわ、それだけで十分よ」
カトレアがお礼を伝え、アンジュを労っている
「そうだ、イザベルの手下だった2人の神殿騎士がカトレアへの恨みを募らせているそうね、変な気を起こして何かやらかせば面倒でしょう、直接的な対処をすればイザベルも悲しむことになるし何かいい方法は無いかしら?」
アンジュに解決は期待しないが話のネタとして答える
「フレデリックとポールはカオリ様から授かった魔道具の影響で恨みが増幅してしまいました、今は本神殿でガンダルフ殿と言う武術の師範に心を鍛えて頂いているはずですが彼らは私に気があったようで余計に恨みの拗らせているようです」
イザベルが解説している
「イザベルも彼らの事をとやかく言えないでしょ、カオリ様の魔道具の影響でカトレアに対して欲情していたじゃない、それはそれで面白そうだったから残念なんだけどね」
「一時の気の迷いです、もう純粋な敬意だけしかありません!」
私がからかうと顔を真っ赤にしてイザベルが返した
「イザベル様達もカオリママから力を授かったのでち?これからはイザベルねえさまと呼ばせてもらうでち、2人のにいさまも幸せになっての欲しいでち、ここはあたちのでばんでち」
アンジュが何か言っているがアルラウネにどうにか出来るのだろうか、彼女の従えている蜂は強力な魔物だ殺すのが目的なら十分可能な仕事だろうが穏便に解決など出来るのだろうか?
「アンジュ様お気遣い頂きありがとう御座います、時間が解決してくれるでしょう、ガンダルフ殿に任せておきましょう」
「水臭いでち、様はいらないのでち、同じカオリママから力を授かったにいさまのためにひとはだぬぐち」
「有り難うアンジュちゃんお願いね」
楽しそうに姉妹?で話をしているイザベルも微笑ましくアンジュに返事をしたが本気にはしていない様だそのまま食事は終わりアンジュには自分の迷宮に引きあげていく、護衛だろうか来た時もそうだがダークエルフが2人付き添っていた
あたちの出番だ、カオリママから力を授かったにいさまを助ける、2人のにいさまは本神殿にいる様だ、「勤勉」のスキルのおかげで蜂や蟻などの昆虫に対しての支配力や掛けられるバフの量や効果が増大した、結界などの防諜能力の頑強な「法王国」の本神殿の内部でも侵入して情報を得られる
2人のにいさまフレデリックとポールは厳しい修行を終え汗を流した後食事を終え2人に割り当て割れたへやで休んでいる、まだイザベルねえさんを諦められない様だが、2人で共に過ごすうちにまだお互い気付いてはいないようだが友情を越えた関係にも発展しそうだ
ここは2人を後押ししよう侵入させた蟻に性転換薬と催淫薬を充てんする、小柄なフレデリックに性転換薬を蟻の牙から注入した後2人に催淫役を仕込んだ2人が一夜を共にすれば解決だ、イザベルねえさんもにっこり、ダリア様も心配が消えて満足だろう
次回の花の納品日に納入量を調整して魔王城を訪れた、今回も花瓶が用意されていいるどうやら上手くいった様だ、
「アンジュちゃん今日は私が花瓶に入れてあげますからね」
イザベルねえさんが私を抱えて花瓶まで運んでくれるみたいだ、卯月みたいに食事の介護は要らないが悪い気はしない、何より前回の水は美味しかった
「アンジュちゃん有り難うフレデリックがフレデリカになったお礼よ私達の食事が終わるまでこの中で反省してね」
花瓶の中に聖水が入っていた、首に枷を嵌められ花瓶に押し込められた
「あつい!あついでち!何をするでちか⁈死んでしまうち!」
枷に封印の効果が有るのか魔法も使えず蜂を操ることも出来ない、聖水の浄化の効果で熱さを感じた必死に助けを求める
「大丈夫よアンジュ、すぐに気持ちよくなるからね」
そこにはカオリママがいた、盗賊が獲物に手を出す時の様なセリフを聞かされた
「あたちが何をしたのいうのでち、カオリママの後始末をしただけでち、2人は幸せなキスをして結ばれただけでち」
「そうねそのお礼にアンジュは気持ちのいいお風呂に入るのよ何も変な事は無いでしょう?」
カオリママの目が笑っていない
「結果的に2人は喜んでいたから良いもののそうじゃなったら取り返しがつかないところだわ、子供まで出来ていたから男に戻すことも出来なかったのよ!」
「次何かやったら一週間の湯治に招待してあげるから楽しみにしていてね!」
今回は食事中の30分で解放された早く迷宮に帰っていつもの土に潜りたい、流れ出して浄化された毒素を補給しないと




