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58.凱旋

カーリア様が「法王国」に働きかけカーリア様と弥生さんそしてイライザの功績を称えるため本神殿に向かうことになった、この式典を成功させた後にカーリア様は女神様の元に帰る予定だ


イライザはあまり乗り気ではない様だが、私を自分のものに出来るなら参加しても良いと条件を出し参加する事を承諾した、私としてもイライザの事を気に行っている、決して彼女の身体を気に入ったからという不純な動機ではない


彼女の強さに惹かれたのだと心の中で正当化する、彼女の鍛え上げられた身体は素晴らしい、彼女の普段はお餅の様に柔らかなのに戦う時には強靭な筋肉は素晴らしい、その手足から繰り出される技もそうだ、あれ、私がイライザを好きな所は身体だけなのでは?


いや違う、イライザはあんなにも私の事を求めてくれて私は彼女の子供が欲しいという望みを叶えたのだ、あれ、彼女も私の男の部分だけを求めているのでは?いやいや、そんな訳は無い彼女に相応しいのは私だけだ身体の関係から本当の愛が育まれることだってあるのだ


彼女のお腹には私の子がいる責任は果たさなければいけない、1人だけで満足できない、イライザの女性としての幸せと贖罪を助ける事が出来るのは私だけだ、きっと楽しい家庭を築けるはずだ、弥生さんも私達に愛の巣となる神殿を建ててくれる、楽しい夜はこれからも続いていくのだ、早太郎には負けていられない、幸せの基準が男性であることにも気づかず私は将来の事を考えていた


カーリア様の神聖魔法で「法王国」の本神殿まで移動する、最高司祭様を筆頭に上位の司祭や神殿騎士の団長に歓迎され翌日の朝から信者たちの前で功績を称える式典が行われた式典でお偉いさん達の長い話が続く国王の挨拶が特に長かった「法王国」では飾りの様な名誉職だがようやく自分の出番が来たと張り切っている


この手の悪習はどこの世界でも同じ様だ、昼前になりようやくメインイベントのカーリア様と弥生さんとイライザの功績が最高司祭様の言葉で語られた


「今は女神様のもとで使徒としてこの世界の平和を守ってくださっている当時の聖女カーリア殿とエルダーリッチとなってまで娘を救おうとしたアシュノットの悲劇の娘エアであるヤヨイ殿が彼を罪を許し被害者の魂と共に救済した、一部の魂は今も使徒カーリア様と共にあり女神様の手足として活躍している」


「弥生殿はかつてのエルダーリッチの迷宮を聖女カーリア殿の功績を伝える神殿に変えて、かつて聖女カーリア共に魔王に挑む旅を共に旅した二人の英雄アランとエレオノールの子孫であるルイーズとオスカーと共に魔王共との境界を守ってくれている」


「本来であればここで共に二人の功績を称えたい所ではあるが和平中であっても神殿を留守には出来ない、今も聖女ユリアと共に神殿を守っている、日を改め本神殿で功績を称える場を設けよう」


「そして聖女イライザ殿の事を皆に伝えたい、長く魔王と相打ちになったと思われていた彼女は今まで自らと共に魔王を封じ60年の時をかけて魔王を浄化した、使徒カーリアが彼女を本神殿に連れ帰ってくれた」

「共に戦った勇者たちの死を悲しみ自らを責め、寄る辺なく彷徨っていた彼女を再び女神様の元に導いてくれた彼女は聖女として新たな勇者カオリ殿を支えてくれる彼女の身体には女神様の奇跡によって共に魔王に挑んだ仲間の生まれ代わりとである子供が宿っている、彼女の功績と今後の未来を皆で祝福したい」


式典に参列した多くのものが彼女達とに女神様の奇跡をたたえている、自らも女神様のために尽力しようと誓いを立てるものもいた、いずれ自分もこの場で称えられる活躍をしたいと考えるものもいる


そして一部には、魔王との和平を良しとせず、和平を推進し維持しようとしているカオリやヤヨイを快く思わない者もいた、彼らにとっての裏切り者たちが魔王城から遠く離れた本神殿にいる、今が魔王討伐を成し遂げる絶好の機会であった





「ダークエルフが魔王になるなんて決して認められない、聖なる森の木々を燃やしたあの女が結んだ和平など何の価値も無い、こんな茶番を認める父も老いたものね、女というだけで私を顧みず、弟を後継者として育てている先の見えない愚か者だ、私があのダークエルフの小娘の首を取ってやる、その手柄を土産に私がハイエルフの族長になる」

森を飛び出し冒険者として活躍し力を付けた彼女は仲間と共に魔王城に到着していた


「城門も空いている、和平を当てにして油断するにも程があるわ」

「そのおかげで楽に魔王を倒せる、感謝しないとな」

「そうね馬鹿な小娘と、使徒の靴を舐めた老いぼれに感謝しないとね」


「老いぼれというがマチルダより若い筈だろ」

「ゴブリンと魔人との雑種の寿命ならもう死にぞこないのババアよ、ハイエルフと比べること自体間違いよ痛い目にあいたいの?」


「怖い怖い、若いハイエルフ様は気が強くてダークエルフの魔王より怖いな、これからは気を付けるよ」

「殺す前に楽しんだって良いのよ、ブルーノは私より若いババアで我慢しなさい、魔王はカールとヘンリーが玩具にすればいいわ」

「そりゃないだろ、俺にも楽しむ権利はあるはずだ」

「仕方ないわね、ブルーノは最後よ、そこまでなら許してあげる」

軽口を叩きながら魔王城の回廊を進む


その後ハイエルフの森に魔王の持っていた短剣を手に一人で族長の前に魔王討伐を報告し、自らに族長の座を譲る様に迫るハイエルフの女の姿があった





長い校長先生のお話が終わって、本神殿で休んでいる私達に魔王ヒルダが打ち取られたという知らせが届いた、その知らせを聞いた弥生さんが笑いながらカーリア様に話しかけた

「カーリア、次の魔王を決めて和平を引き継がないといけなくなったわね、女神様の元に帰る前に封印を解いちょうだい、私が魔王になるので良ければそのままでいいけれど、私はカトレアを魔王にしたい、それには暗黒神のスキルが必要になるわ」


まさか弥生さんが手引きをしたの?ヒルダ姉さんが簡単に死ぬわけがない、魔王を倒したのは有名なハイエルフの女冒険者だというが信じられない、ヒルダ姉さんやカミラ母さんに念話が通じない、早く魔王城に行って確認しなければ、まずは早太郎に念話を飛ばし確認に向かわせた

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