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199.現状

詳細までは把握できないが古エルフの結界内で異常が起きた様だ、それを解決する事で異世界の勇者が接触を果たし協力関係を築いたと思われる、その後強竜王とその配下たちを結界の北部に創造した火山を中心に巣穴を移転してしまった


火山の周囲に狩場となる場所を用意しており、最初こそ反発もあった様だが今は満足していいるらしい、竜王が石化された状態から解放され配下を掌握している、イライザ殿が力でねじ伏せた時に牙を抜かれたと思っていたが今は胃袋まで握られている様だ、今では中立を表明する始末だ


獲物の味が良いのだという、その獲物の繁殖をエルフ達が結界を出て牧場の様に管理している、今は手を出しにくい状態だがタイミングを測り疫病で獲物を減らするなどの手を打たなければ敵に回る恐れも有る、次は吸血鬼を中立化させると予想させるがこれにも手を出せない有様だ


結局手出し出来ないまま南の湖畔に吸血鬼の城を移築されてしまいこちらも力による支配と極上の血と言う餌で釣って中立化させられてしまった、肥沃な土地に住居でかくれていた人間を集めて来て同盟関係に迄持ち込んまれた、こちらは人間の方に禁忌に対する嫌悪感がくすぶっている様でつけ入る隙は有りそうだ


面白く無い状況ではあるが悪い話ばかりでは無い各地に散らばっていた敵を一網打尽に出来るように集めてくれたと見ることも出来る、半年は神の間の約定で手出しは出来ない上に面倒な保護者が付いている半年後に隙があれば一気に潰すために戦力を集めよう


いや一旦神の約定を足掛かりに和平を結ぶ道もある、そこで油断を誘えば成功の可能性が高まるかも知れない、異世界からも戦力を集中出来る事を考えれば相手から見えない手札も準備できる、こちらもこの期間に準備を整える事に集中しよう、その手札が私の思い人であればいう事は無い


相手からの余計な手出しが無い内に口説き落としい所だ、これ以上戦力の切る崩しは無い様に見える、動くなら今だろう異世界に渡る準備を進めよう





「それが最盛期の力ですか?遠慮は不要です、このままではいつまで経っても敵に剣は届きませんよ」

容赦の無い言葉が私にかけられる


私の復讐を果たすための修練に2人のハイエルフの女性が付き合ってくれているのだ、呼び名が違うだけで私達古エルフと同じ立ち位置で世界樹の守り人であるエルフの上位種である、有難い話だが復讐の道が長く遠い旅路だと思い知らされる苦行でもあった


修練に並行して迷宮の管理法を学びつつ地下で森を再生するために木々を育てる日々が続いた、自分の最盛期の力で挑んでもイザベル殿だけでなくセシル嬢にも敵わないのだ、魔力では私に劣る20年少ししか生きていない少女と言っても良い相手に自分の技が届かない事に驚愕した


私の世界の魔王を打ち取った世界の者達の力を思い知った、人間の女勇者は私の敵であるダフネを圧倒して魔王を裏切らせ、一方的に魔王軍を殲滅したのだと言う、ダフネは裏切りの報酬としてダークエルフの戦力は無傷で解放されたという


そればかりか魔王から奪った力も与えられたと言う事に愕然として怒りを覚えたが、彼女達の世界にまで手を出したのは私をはじめこの世界の者達の不甲斐なさが招いた事でもある文句を言えた対場では無いのだがそのまま皆殺しにしてくれていればとの思いから逃れる事が出来ない


自らの手で敵を打てる機会が残ったと思う事で平静を保った、それも私1人では難しい事と認めざるをえない、悔しいが人間の勇者達と手を結ぶ必要が有るだろう、ロランも族長として部族を鍛え森の南に作られた街に人間達を受け入れて共闘可能な関係を構築しようと努力をしてくれている


人間との間にはお互い越えなければならないわだかまりが残っている、これは寿命の長いエルフの方に強い悪感情が有るだろう、愚かな人間共は自分たちの罪を忘れかけている事が気に食わない原因だ、魔王が双方の仲を引き裂くために謀略をめぐらした事は分かっていても、下劣な欲望のためにエルフの森を襲った事は忘れられる事でなない


そう言う意味では竜王達の方が信頼関係を築けるかもしれない、中立であるが今後は魔王軍から離れて貰えるのは有り難い、ドラゴン達とは獲物たなる動物を世話し増やす事で強力関係を築いていけそうだ、遺恨は有るが正面から戦いだった、財宝を目当てに巣を襲った人間と違い深い遺恨は無い筈だ


ここまで状況を整えてくれた勇者には感謝しかない、彼女の世界ではエルフと人間の間に強固な同盟が成立していると言う、ハイエルフからも同様の話を聞いているので人間側の勘違いでもない様だ、羨ましい事だこれは神を信仰する神殿の方針が融和的だからなのだろう


これは優勢になった時に魔王軍に和平の選択を提示した事からも分かる、戦力的な余裕と統率力を持った使徒と言う女神の遣わす僕が強力な事からそれを可能にしたのであろう、恐らく司祭などの上層部の者達も腐敗しては居ないのだろう、環境の差を嘆きたいくらいだ

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