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19.結婚

さて、停戦中に何をしたものか、無事妊娠し千尋の魂も完全に定着した、身重で出歩く訳にもいかない、そもそも私は死んだ事になっているのだ、となれば千尋の身体を使うことになる短剣の能力で彼女の記憶のコピーも出来ているし、千尋や勇者『チアキ』の故郷の異世界に行ってみるとしよう


スキル『次元牢獄』を使い準備を整える相手の真名が分かっていればかなり格上の相手でも捕らえて牢に繋ぐことが出来るスキルだ、加えて勇者や転移者の持つアイテムボックス同様の使い方が可能だ、スキルを発動した場所以外に3か所に出入り口を設定出来る、これにより転移魔法の代わりとして使うことも出来る、スキルの熟練度が上がることにより3か所に増えた最初は発動した場所と一か所だった、アイテムボッスより容量は少ないが生き物を補完できる、空気も循環しているし牢ごとに時間停止することも出来る牢の数も最初一部屋だったものが3部屋に増えているここの一室に千尋の身体を保管している


「魔導国」の技術を解析した結果この出入り口を千尋が暮らしてた部屋に繋ぐことが出来た、彼女は学生で彼女が夏季の長期休暇に入った矢先に異世界転移でこちらに攫われ私と出会った、一旦身体を取り出し自分の魂を短剣の効果で二つに分け千尋の身体に入るそれぞれに不足する魂を短剣内に保管している魂を製錬して補う異なる世界の間でも繋がりが維持できるし意識も共有できる


私に平行思考のスキルがあればよかったのだが所持していないためどちらか一方の身体しか動かせない、千尋が攫われたのは休みの間に旅行に出かけようとしている時だったまとめた荷物を玄関に置き充電の終わったスマホをベットまで取りに行こうとしたところだ彼女にの家族は早くにになくなっており実家を処分して大学近くで一人暮らしをしている、家族が遺産を残してくれており暮らしには困っていなかったみたいだ


私の準備が整い留守中の事をイザークに丸投げする、勇者は魔王の討伐に注力しており「魔導国」もこちらに手を出してこなくなっている不安なのは動きを見せないまま戦力を維持しているエルダーリッチの動きが分からないことくらいだが、どうせ自分の研究のため迷宮に引きこもって出てこないだろう魔王様対しても研究結果の試験をかねてアンデットを提供していただけだそれ以外は契約の最低限の支援をするだけだった


さて、あちらに向かおう勇者の真名を調べるのが一番の目的だ、図書館に向かい勇者がこちらに来た前後の事故を調べる異にした、新聞のデータベースからまず交通事故の記事を探そう手掛かりは『チアキ』だ丸2日を費やし「三澤千秋」の交通事故の記事を見つけた十分な戦果を得たがこれを活かせるのまでまだ2年近く時間がかかる停戦時の魔術契約に個人に対する手出しも禁止されている


もうしばらく遊んでいこうと思い大学へ向かう千尋はもう私も娘だ私の胎の中で育っているだからどうでもいいのだが今後私が活動する場合ある程度の地位が有ると動きやすい、あと1年半ぐらいだ卒業まではしておこう千尋が真面目に単位を取ってくれている、さして時間を拘束される訳ではない


千尋が所属している体操部に向かう、ネットでオリンピックのメダリストの演技をみた魔力による身体強化も無くよくあれだけの動きが出来るものだと感心する、あのレベルが異世界転移してきたとなると面倒だろうが魂に確たる目的意識があれば転移の標的にされても弾くのかもしれない、千尋の記憶には自分の演技に行き詰まり悩んでいた時期に被害にあっていた


体育館で指導者が「休み中に身体が鈍っていませんか?」皆に聞いている、鈍っている訳がない私と戦い生き残ったのだ千尋の力を見せつけてから退部しようと思い本気を出したがやり過ぎた様だいつまでも引き留められる、2時間ほど付き合ったが埒が明かない「別にやりたいことが見つかった」それは格闘技だとたまたま千尋の記憶に合った柔道を理由にあげた、ああ言えばこう言うものでうちの大学の柔道部で腕前を見せれば認めるという、信じていないのだろう


まあそうだろう、私の部下に優秀な精霊使いがいたとして精霊使いを辞めて呪術師の修行に専念したいなどと言いだせば半殺しにしてでも止めるだろう、私が言いだしたのだ付き合ってやろうとついていったらこいつは本当に人間なのか?オークやオーガの間違いだろうという選手が出てきた、理由をうちの指導者から説明された彼女たちの指導者は私を諦めさせようとして強い選手を集めた様だ


ここまで来たら最後まで付き合おうかと思い、彼女たちを散々転がしてやった、さて帰ろうかと思えば、指導者同士で口論になっていた引き抜きために手加減させたのだろうと言ううちの指導者といい選手を連れて来てくれて有り難うと言いながらのらりくらりと躱す柔道部の指導者との喧嘩だ、しばらくして収まるのを待ち、柔道部の指導者に実家の知り合いの道場で習うため練習には付き合えないが他の選手が納得するのであれば大会で協力するのは構わないと言い私の退部届えを預けた、一週間くらいもめていたし私に散々着信があったが大学内の部活間の影響力が違う様で柔道部の意向が通り私の時間も守られた、掛け持ちでも良いからと、声を掛けられることもあったが「必要な筋肉が違う」「二兎を追って一兎も得られない事になってはいけない」「体操一本で頑張っているものに申し訳ないと」追い返した


私の柔道部は大会の団体で格上を倒し優勝した私が選手がとなったわけでは無い、私が活躍したのは対戦相手のスカウティング、そしてその情報を活用したうちの選手へのコーチングだ対戦相手の選手の戦いや技をトレースして練習の相手をする女子部員だけではなく男子部員に対してもコーチとして活躍したその中の一人に告白された私にとって虫唾の走るような正義感の強い男だった、私を投げられたら考えてやると答え玩具にしていていたが遊んでいる内にに絆された、結局投げる事は許さなかったが私の方から襲っておいてあつかましく責任を取らせた


千尋の記憶に引きずられたからだと言い訳し卒業後に結婚したこの後千尋を道具にしていたときに忠誠心を高めるため短剣に保管していた玩具の魂の喰い残しの魂を材料にして彼女の記憶をうつし彼女の故郷に放流したもちろん必要時に使用できるよう私の魂も残し実際に使用もした


生まれた娘が「魔導国」に攫われ無いよう彼女が中学生に進んだ時に対策を施した、私や千尋の知る限り「魔導国」は全盛期の人間を攫うため若くても高校生程度が最年少だった十分対応できるだろう

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