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12.三澤千秋

「さて『イヌカイ』さん邪魔ものが居ないうちに君に送るスキルや特典の話をしようか、『チアキ』がいるとうるさくてな、やれそのスキルは駄目だとか、やれそのスキルの組み合わせは危険だとか口を出してくる、実際組み合わせで危険なものが有るのは確かだが強くなりすぎる分にはよかろう、単品で強力なスキルを複数競合しないよう選べは変な悪影響は出ない、強力なスキルは魔力の燃費が悪いが君は魂の状態で一度往復している分高い魔力を持ってこちらに来れる魔力や体力が成長する食事や飲み物を提供しよう、場所は前のファミレスで良いかい?」

と聞き返事も待たずに景色が変わるテーブルに何の肉か分からないが脂肪の無い白身の肉と紫色の野菜が蒸した状態で並んでおり、かなり色の濃い紅茶らしいものがその横に置いてあった


「まず毒や病気・呪いと言った状態異常の耐性スキルを渡す、それが終わったら好きに食べてくれて大丈夫だ、まずは話しながら食事を済まそう、それ以外スキルはそのあとだ、元の能力を何パーセント引き上げるといったスキルもある誤差の範囲だが元の能力と後で成長した能力はそのスキルの効果に差が出るこれはこの手の事に細かい『チアキ』が発見した」

スキルが譲渡され、自分でもそれが解かる前回もそうだった


「ますは食事を済まそうじゃないか聞きたいことがあれば聞いてくれ」

と自分の分にと食べ物と飲み物を用意した今回は日本にある有名ハンバーガーチェーン店のセットがロゴの入っいた紙袋で出てきた、ファミレスの中のため本当だったら店員に持ち込みを注意されるであろう状況がが面白かった


「『チアキ』さんをトラックでひき殺して連れてきたのは本当ですか?」

聞いてよいのか解からなかったが聞いてしまった

「ああ、本当だ折角だから『チアキ』の話をしてやろう」

「あいつは私が前任者から女神を引き継いだあとに連れてきた者の中で初めて魔王討伐に成功した、私の自慢の勇者じゃ、さっきは嫌味を言ったが使徒としても頼りにしている彼女無しにここは回らない」


「あいつはオタクでトレーディングカードゲームプレイヤーとして有名だった美人だしファンもいる位だ、そして当然の様にストーカーもいた、駅から少し離れた雑居ビルにあるカードショップで定期的に大会がありファンは対戦してもらうために参加していた中にはわざと負けるものもいた、あいつははそれに対してミスプレイを指摘し馬鹿にするような態度で責めたていたそれを喜んでわざとする者までいた、しかし恥をかかされたと恨むものも出て来る」


「ある日そんな奴らの中の何人かが大会終りに路地裏に連れ込もうと待ち伏せしていた、目的が何だったかは言うまでも無かろう、大会で優勝しご機嫌なあいつは商品のブースターパックを開封しながら駅に向かった、待ち伏せされている手前であいつが引き当て喜んでいるレアカードを私が風を起こして車道に飛ばした、慌てて拾おうとするあいつをトラックがひき殺した、いや跳ねたというのが正しいかな目撃者が救急車を呼び搬送されたという流れだ」

ここまでの話に返す言葉が見つからない


「だからって、強姦から救ってあげたから感謝して協力してよって言っちゃおしまいだよ、実際そのトラックは居眠り運転だったしね、私が眠らせたわけじゃないんだよ、感謝してよってとは言えないけど、恨まれたらたまったもんじゃないよ、嘘はついてないんだ、余計なことを言わなかっただけだよ、そのあとダークエルフに魂を喰われた勇者の身体を引き継いでも貰ったんだよ」

最後に後ろめたさがあるのかおかしな口調で言ってきた


「こたえないほうが良かったか?せっかくだからあいつがこっち来てからの事を話そう」

「あいつは強かった、もちろん今でもそうだが心の有り様が異常だ自分や仲間の事をコストやリーソースとしてとらえアドバンテージを稼ぎ勝利する「ライフは一点あればいい」だったかあいつが言っておった、ゲームならともかく自分の命でそれが出来る者は少ない、そしそれが出来るものの中で生き残れる者はもっと少ないだからこそあいつは私の自慢の勇者じゃ」


「もう一つ言っておこう、あいつ必要ならは味方をより上手に殺すことも出来る「被害担当艦」だったかな余程の事が無いか限り「特攻」はさせんが、それしか手段が無いと追い詰められてではなく、それが一番有効と判断すればそれが出来る、勝っている状態でもな、あいつの為に喜んでそれを行い死んでいったものを何人も知っている、四人を助ける為に一人を見殺しにする、五人全員を助ける為に結果として二人を殺してしまうようなミスはしない勇者としてどうかと思うがな、だがだからこそあいつは私の自慢の使徒じゃ」


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