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11.ヒルダ

「ヒルダ様、少し時間を頂いてよろしいでしょうか?」

ダークエルフの森の最深部にこもり「法王国」に対する策謀として「次代の聖女候補を消す作戦」の進行状況と戦果の報告を集め、転移者が持っていたボールペンを指で回ながら同じく転移者の持っていたノートに状況をまとめ分析していると母の代から仕えてくれており、最も信頼している古参の部下が声をかけてくる


「あら、イザークどうかしたの?何か問題でも?持ち場を離れて大丈夫?」

「確認したいことがありまして、持ち場には「妖精の路」の座標となる「フェアリーサークル」を用意しております、使い魔を残しておりますので必要な時にすぐ戻れます」

「そう、流石ねあなたには聖女候補が本神殿に向かう予想進路の集中する峠をお願いしていたわね、他の刺客が打ち漏らして大急ぎで報告に走った場合にそろそろ通るころね貴方の任務はそれの対処と魔法などでの急報に対応して拠点の神殿から救援の神殿騎士が動いた際の妨害、予想以上に「法王国」対応が良いの?今のところ打ち漏らしたとの報告は無いから相手に気づかれた?あちらの審問官はやっかいね」

女神の信者が最も多い「法王国」で審問官の仕事は最高司祭直属の暗部としての役割が8割を超える女神の意向が高位の司祭に神託として伝わるため神殿の中に派閥争いは有るが分派行動はなく極端な考え方を持つものは少ない、いわゆる「異端審問」の役目は1割以下だ、こちらの間諜が捕まり作戦に気づかれたか?と思い話をつづけた


「ヒルダ様、私に隠して同時進行している謀略は有りませんか?例えば邪魔になった兄を処分するとか」

「まさか、確かに余り仲は宜しくないわ、今回も最も有能と言われている候補をお願いしたけど、質より量で多くの魂を喰らう為に目標の変更をさせられた、けどまだ役に立つし消すには早いわ」

「そうでしたか、申し訳ありませんカイン様の短剣を奪って聖女候補の身体を乗っ取り神殿内部に直接刺客を送り込んだのかと誤解して通してしまいました、今から戻り消してきます、まだ拠点の神殿にはついていないでしょう」

「待って、お母様の仕業かもしれないわ、その件は様子を見ましょう、有能と言われている最優先目標の聖女候補を消すことは成功したと報告が届いています、相手に作戦が漏れた前提で作戦を第二プランに移します、救援に向かう騎士達を消していきましょう」

「カミラ様ですか?私もお仕えしていました大変優秀でしたがその代わり部族全体より個人を優先される方ででした「魔導国」が転移させた人間の身体を乗っ取り潜りこんでから余り姿をお見せになりませんが今どちらに?」

「わたしも分からないわ、つい最近人間の姿で森に戻ってきたけどまた何処かに行ったわ、その時何かしたのかも知れない?そいえば兄の事をよく言ってなかったわ、使い魔を残されてたら私でも気が付かないかも」

「イザーク、神殿が動くまでまだ時間はあるでしょ、兄を倒した聖女候補の事が聞きたい、興味があるわ」


「作戦開始後私は現地の盗賊や山賊の雑魚を血祭りにあげ残りを脅し、報酬も約束して30人ほどの手駒を集めました、寄せ集めですが上澄みを残したので腕は十分でした、峠で網を張り待ち受けていると馬で道を急ぐ聖女候補と神殿騎士1人が網に掛かりました、手駒を嗾けたのですが、私を共に倒そうと呼びかけ、賞金と恩赦を餌に統率を乱し、畳みかける様に手を出さないだけでいいそれだけで手柄も譲ると」

「普通であれば逃げ出そうと無駄に足掻くか、一人でも多く道連れにしようと戦い最後に辱めを受ける前に自決するのが関の山です、それが私の準備を口車だけでガラクタに変え2対1の勝負に持ち込みました、大したものです私はその聖女候補らしからぬ手管に興味を持ち寝返りを持ち掛けたのですが帰ってきたのはエルフ語でこちら側でなければ知りえない情報を話してきます、我々ダークエルフも人間共の暗部も時に気か付かないまま右手と左手が喧嘩をすることがあります、それを出来るだけ騎士に気付かれないように伝えてきたのではと私は判断しガラクタを処分しその場を離れました」


「なるほど、確かに面白い娘ね、判断も間違ってないと思うわ、でも詰めが甘いわガラクタを処分するまでは良いけどついでに騎士も処分しないと駄目よイザーク、こちら側ならそれで情報交換が出来たはずよ、不確定要素が残ると気持ち悪いわ、と言ってもここで落ち着いて考えるから言えることだし責めるつもりはないから気にしないで、これは感想戦みたいなものよ」

「ところで、その娘体を乗り換えたお母さまじゃ無いわよね?」

「流石に魔力の質で解かると言いたいところですが、カミラ様が相手でしたら騙されるかもしれません」

ここまでの話を頭の中で整理する、手の中でしばらくボールペンが回り続ける


「イザーク、貴方が繋いでくれた「妖精の路」を最大限にに利用します、戦士を二百名と黒狼40頭をこちらで待機させます、貴方は「妖精の路」の維持をお願いします進軍だけではなく退却のための道にもなります、狙いは関所の街に留め置かれるはずの兄の食い残しの3人を含む6人の聖女候補です拠点の神殿から騎士団が派遣される筈です迎えに向かう時に戦力の確認をお願いします50騎程度と想定しての数を待機させるのでこれより多い場合話にはすぐ連絡してくださいこちらの戦力を追加します、敵はは合流して拠点の神殿に戻ってくるでしょうこちらの襲撃が終わったと思っている筈ですそこを叩きます」


イザークをを見送った後他の刺客に作戦の変更を伝えるため使い魔を飛ばす、ノートに候補者を送り出した神殿の名前と名前まで分かっている聖女候補には名前も追記したリストがある、処分出来たの者にレ点チェックを入れ報告された獲物の質やこちら側の被害を書き込む

五人の戦果の内1人は大当たりで二人でが当たり、残り二人はハズレだった金で聖女候補の名誉を買った者や親の家柄だけで選ばれた者はこちらから見れば弾除けの囮みたいなものだ、そのせいで優秀な敵が温存されるいい迷惑だ


大当たり最優先目標の聖女候補「ユリア」には兄の代わりに4人の手練れを送り込んだ有能との事だったが噂以上だったスキルか神聖魔法かは分からないが騎士の負傷を自身が変わりに引き受け毒も解毒された最終的に三人の被害と引きかえに一人の騎士を残して倒す事が出来たがこちら側の残った1人も負傷していたため聖女の死体の回収を許す結果になってしまった彼女だけは奇跡による蘇生の可能性まで消したかったそのため最初は兄を割り当てたが兄の我儘を許してしまったのは失敗だった


基本的に聖女は単体ではそれほど怖い相手では無い、仲間を魔法で傷を癒し能力の強化を行う、脅しのため蘇ってもいい聖女候補の死体は晒す様指示している才能のあるものが経験を積みそのあと前線で活躍されたくない後方支援もうっとおしいのだが「ユリア」が成長してしまうと仲間の傷を引き受ける効率があがっていっただろう報告から推測すると10の傷を3~5で引き受けていたその傷を騎士に守られながら回復するこれが1にまで減らされ護衛が増えると厄介だ精鋭のパーティーでも従軍しても活躍するだろう


そんなことを考えていると、例外が存在したことを思い出した旅の中で勇者を含む仲間が脱落していく中一人で旅を続け魔王と相打ちになった聖女がいたはずだこちら側に詳しい試料が無いため不明な点がは多いが神の裁きを具現化させたのではと推測している自分を生贄として行使する魔法はいくつか存在する、我々が他者を生贄に儀式を行う事の対極にあたる

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