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112/187

112.捜査

「前川、聞いているかも知れないが園田の奥さんがバイクに跳ねらえれそうになった、奥さんが車種とナンバーお覚えていて調べたが盗難車だった、今捜査中の事件がらみの容疑者からの脅しかも知れない、お前のところも子供が生まれたばかりだろう注意しておけよ」


上司から注意を受けた、今自分が担当している政治家が絡んでいるかも知れない大規模産廃処理施設に関わる入札情報漏洩事件だ同じ事件を担当していたのが園田だ警察内部の情報が洩れているのかも知れない


確かに香織の事が二重の意味で心配だ勿論香織の安全が一番心配なのだが、車はともかくバイクが相手なら逆に反撃して犯人の身が危険だ跳び蹴りを決めて過剰防衛をした上で犯人の口封じまでしてしまいかねない、香織はそれだけの事が出来るだけの実力を持ち、少し世間一般の常識を逸脱している


あまり仕事の事で迷惑をかけたくないのだがお義母さんに相談するという奥の手を使う時のなのかもしれない、警察内部の調査を依頼しようか?彼女は学生時代からのコネが警察内部に今も生きている、急いで連絡をとった


連絡をとって二日後に進展があった同じ部署の後輩が相談してきたのだ

「前川先輩すいません、相談したいことがあって」


話しを聞くと、キャバクラで女に入れあげてツケがたまって返済に困り捜査情報を店のケツ持ちの組織の者に話した様だ、ツケはチャラになり報酬代わりにその店とアフターでサービスされた後今度は自分がバイクで襲われたという


襲撃者は言葉に訛りがあった事から外人だろうと言う話でフルフェイスのヘルメットで顔は分からない、通行人がスマホで動画を撮影しだしたために犯人が逃走したため助かったのだという


「梶原、お前が話した内容は今園田さんと私が捜査している事件の事が?それならまず園田に謝りにいくど私も一緒に行ってやる話はそれからだ」


うな垂れながらも私に連れられて園田に頭を下げに行った、当然タダで済むわけなど無く


「歯を食いしばれ!お前の根性を叩き直してやる」

と大きな一発を貰っていた


「どこの誰に話した、お前が捜査に協力して手柄を上げたら今回の事は忘れてやる」

そんな時スマホに着信が入った、お義母さんからの電話だ横浜のふ頭の倉庫の場所を告げられた証人を保護出来るだろうという


半信半疑のまま信じられないという園田と梶原を強引に引き連れて住所の場所に覆面パトカーで向かった





「サツに俺たち情報をチクったみたいだな、あんな不細工が良いのか?それとなんだあんな筋肉ダルマだけにあっちの相性はよかったのかな」


「そんなお前に相応しい仕事を紹介してやるよ、海外旅行もプレゼントしてやる行きの船でもみんなに可愛がってもらいな、俺たちが最後の日本人として喜ばしてやるよ」


意味がわからない言われたままに客の相手をしただけだ、何も話していない確かに身体の相性は良かったが私は何もしていない


「まってよ、そんな事してないよ、誰が私が裏切ったなんて言ったの?明美?ナンバーワンを奪われた嫉妬で嘘ついてるんじゃないの!」

幾ら言っても話を聞いてくれない


そんな時倉庫に誰かが入って来た


「警察だ!拉致監禁、婦女暴行の現行犯で逮捕する!」

3人のスーツの男が私を乱暴しようとしていた男たち4人を制圧して逮捕して私を保護してくれた


「朋君~、助けに来てくれたんだあぁ~」

いつも指名しくれて裏でカモ扱いし、昨日私が接待した刑事の顔をみて泣きながら声をかけた、昨日の夜とこの状況のせいだろう、もう2人の内1人が高身長のイケメンで私のどストライクだったにも関わらず顔面が残念な筋肉ダルマに抱き着いていた


その後自分の知る情報を話して捜査に協力した、事件が解決するまで安全のために神戸で保護してくれたそこで昼の仕事を世話してもくれた、ファッション関係の仕事で一部の高級店の売れっ娘が太客に紹介されないと買えない知る人ぞ知るブランド関係の事務だった夜職に付く前に高校で習った簿記が役に立った


事件が解決したあと東京の店でも仕事をさせて貰える事になった、彼も出来たあの筋肉ダルマだ流石に捜査情報を漏らしたため表沙汰にはならなかったが地方の派出所に飛ばされている彼と結婚して駐在所で暮らすのは将来としてどうなのだろうか?


私の夜職で狂ってしまった金銭感覚も多少は普通に戻って来ている、彼が汚名返上して出世コースに返り咲いたら考えても良いだろう


今の仕事は待遇も良いし楽しい、彼との夜の相性は最高なのだ、公務員で収入は安定しているのだが流石にキャバクラでの売上は無理でも今の私の収入は越えてもらいたいと思う





「香織、俺がいま抱えている事件の相棒の奥さんがバイクで襲われた、お前は大丈夫とは思うが、大事な証人となる手加減はしてくれよ」

誠二さんからあんまりな注意を受けた


「私を何だと思っているのよ、ちゃんと情報は抜き取って見せるから心配しないで」

私が答えると無言になりオデコを押さえている


「いつもベビーカーを押して詩織と散歩をしているよな、しばらく控えてくれないか、君も娘も危険にさらしたくは無いんだ、香織頼むよ」

今度は純粋に家族を心配しての言葉だ


確かに娘の詩織を連れてベビーカーを押して散歩している時に襲われたら、子連れの母熊の様になりかねない


「分かったわしばらく大人しくしておくね、早く事件を解決してね、お母さんに伝えても良いかしら?」

早く事件解決すれば不自由も無くなる


「俺から頼んでおいたから安心してくれ、悪いがしばらく家に帰れない日が有るかも知れない詩織を頼んだよ」

こう言われては大人しくするしかない、夫の仕事の邪魔になる事は避けよう





誠二君から相談を受けた、珍しいなと思って詳しい話を聞いたら香織の事を心配しての事だ、香織も身が心配だというのがその理由だ、そして過剰防衛で犯人を殺してしまわないかと心配している


よく香織の事をいやミネアの事を分かっている犯人を殺したとしても死体という「物」であればアイテムボックスに隠して証拠の残らない完全犯罪だかそんな事をさせる訳にはいかないだろう


手加減などせずスキルを使って裏切り者を探し出した犯罪者たちが今後も情報源にするために接待した後に口封じを装ってバイクで襲わせた、傭兵を引退したかつての戦友に日本で用心棒を兼ねて仕事をして貰っている、彼に任せたそして私の期待通りの仕事をこなしてくれた


その後裏切り者に接待していた女を陥れて証拠の一部を間接的に吹き込んだ、後は私の筋書き通りに役者が踊ってくれた、ここまでお膳立てをすれば誠二君に任せておけばいい、期待通りに事件を解決してくれた、後の仕事は利用した女に対するアフターサービスだ


意外な事に事務仕事の能力があったので身柄の保護を兼ねて表の仕事を紹介してみればまあまあの当たりだった、生まれ持ったコミュ力に夜職で磨いた社交の能力もあり、なかなか使える人間で拾い物だった、事件解決後に東京へ戻った後も働いてもらう事にした


彼女が今後どの様な選択をするかは分からないが役に立つのであれば部下を守るのは私の義務だ、私生活に介入する気は無いが優秀な人員を失うリスクは排除しておくべきだろう


人身売買に手を出した馬鹿共には消えて貰おう、性転換のポーションンを盛って自分自身が商品になって貰う事にした、一方通行の海外旅行をプレゼントする事にしよう




事件は解決したが心配しいた事が起きていた、園田の奥さんを襲った犯人が自首してきたのだ、園田の奥さんを襲った時の様に盗難車にのっていた時に単独事故を置起こした後に出頭したそうだ、聞かれてもいない事件の事を進んで供述してくれた


自分の奥さんを襲われた園田が驚いていたくらいだ、こいつは本当に犯人なのか身代わりに出頭して捜査を攪乱しようとしているのではないかと、それでも犯人しか知り得ないことを供述するのだ丁寧に裏も取った自損事故を起こした場所は俺の住んでいるマンションに近い、怖くて香織には聞けなかった何かやったのだろうか?


「事故って頭でも打ったんじゃないか?その影響だろう、それ以外に説明が付かないだろう」

園田がそれ以上追及する事を止めてそう結論を出した


俺もその言葉を信じ込む事にした、その方が良いだろう知らなくていい事に操作時間を割くのは時間の無駄だろう、その後事件の関係者に行方不明の者が数名いるが結局分からないまま事件は解決したとして捜査は終了したこれも知らなくて良い事なのだろう


「お疲れ様です、事件も解決して安心して詩織と散歩に行けるわ」

妻と娘の笑顔が事件の謎を忘れさせてくれた

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