102.決着
「アンジュいい出来だ、後で好きなだけ血をやろう」
本人がいった通り一日で完成してみせた、試しに床や壁を殴ってみたがヒビが入るだけで俺の魔力を吸収して修復する思った以上にいい出来だ
「ついでにもう一つ頼みがある、俺と香織でどちらが孕むかの勝負をしているが一月経っても勝負が付かない、妊娠しやすくなる薬は無いか?」
ダメ元で聞いてみたアンジュは香織から「蟲毒壺」のスキルを貰っている、香織にお互いの妊娠する可能性を上げないかと提案したところでも向こうだけが有利になるだけかもしれない
「あたちが造ってもスキルを通してカオリママにばれるでち、それよりなんで勝負が付かないのでち?」
アンジュが聞き返して来た
「俺にも分からない、俺は子種を吸精して避妊しているが香織も何かやっているかも知れないがカオリの手段がが分からない、何か心当たりは無いか?」
これこそダメ元がだ聞いてみた
「多分あれでち、「蟲毒壺」で避妊薬を生成して使っているでち」
予想外だったが答えが返って来た
「ちっ、反則だろうが、解毒薬は無いのか?」
アンジュに聞く
「避妊薬の実物が有れば拮抗薬を作れるかもしれないでち、あたちが造るとばれるから師匠に調合して貰うでち」
「有り難い、事後のシーツを届けるから調べてくれ」
「かしこまりでち、カオリママが産む子供が楽しみでち、ついでにイライザ様も妊娠すれば効率的じゃないでちか?」
確かに時間だけを優先すればそうなのだが
「何かあった時に二人とも妊娠していると対応できないだろう、先に俺が産んだのだから今度は香織の番だ、そうだろ」
「なるほどでち、でも寝台で最後まで出来るのでちか?こんな広い場所で勝負するんじゃないでちか?」
忘れていた確かにそうだ
「そうだな次はじっくり大人しくやるさ、いつも以上に激しくやるつもりだったんだがな」
この後細かい打ち合わせをして新しい寝室に用意した天幕の中で事を済ませた
「どうしたのイライザ折角広い場所を用意したのにやけに大人しいじゃない、私は思いっ切り行くから覚悟しておきなさいよ」
香織の捨て台詞を聞き流しながら早めに終わり余裕がある香織がひと眠りするために前の寝室へと引き上げた後シーツをアイテムボックスにしまいアンジュの迷宮に自分の足で届けた
「強力ですが身体に悪影響が出ないように安全な調合ですな、これなら儂でも対抗できそうですじゃ、「蟲毒壺」で毎回別の薬を用意されていればお手上げですが、そこまではしないじゃろうて」
ゲオルグというダークエルフがアンジュの師匠だった
「出来ました、無色無臭に仕上がて有りますが蜜壺に入れる必要が有りますが問題ないですかな?」
2時間ほどで完成した
「有り難い、竿に塗ればいいだろ、アイテムボックスから直接塗れば大丈夫だ」
上手く行きそうだ、明日の香織の攻めを受けきれば私の勝ちだ
アンジュが良い仕事をしてくれた、広くて二人きりになれれば別にどんな場所でも良いのだが後で別の用途に使える方が良いだろう、最初に狭いと後で用途が限られる広いなら後で壁でも造って分ければ済むが逆は困難だ
天井に実際の空を投影できる、晴れた日の夜空は素晴らしい、最高の空間だ虫の居ない夏キャンプは最高だ、むきになってイライザと不毛な勝負をしているうちにイライザはどうか分からないが行為自体を楽しむ様になっていた
そろそろイライザの思いに応えても良いかなと思う、ユリアやヒルダ姉さんを見ていて思った、とは言え明日は私の攻める番だ最後の一勝負と行こう、昨晩はイライザも攻め方を変えてきた、私もじっくりと焦らすようにしてイライザの反応を楽しもう
いつもと違いイライザも暴れたりせず余裕があった、場所が変わり新鮮な気持ちが良い効果を与えたのかもしれない、結局今夜も勝負は付かなかったが
「明日はいつもと違うからな、香織がどんな顔をするか楽しみだ」
と最後にイライザが私の耳元で囁いて終わった
昼間に今夜のために浴衣を準備した、最近は勝負の前から裸で準備していた、服を着ていても寝台と一緒にボロボロになるからだ生活魔法で直せるからからといって余計な手間は避けたいからだが今夜は勝負では無く女としてイライザを受け入れる情事だ、優しくしてくれるだろう、もしかしたら逆にいつも以上に激しくなるかも知れないがそれも良いだろう
「本当に香織なのか?悪い物でも食ったのか、偽物じゃないよな?」
私が子供を産むと言ったらイライザが疑うので拳で返事を返した、せっかく用意した浴衣はその後の戦闘でボロボロになったがその後はいつもより盛り上がった、何かイライザが気まずそうにしていたが私を偽物と疑ってしまったからだろう戦闘の途中で偽物だと言う疑いは晴れていた
折角の準備は無駄になってしまったが一昨日の余裕を持った香織への対応がこの結果を導いてくれたのかも知れない
「こんな素晴らしい闘技場を造り上げてくれたアンジュに報いてやらんと駄目だな、お礼に俺の血を提供するつもりだが香織の血も合わせて送りたいと思うがどうだ」
香織も賛成してくれた
「そうね、アンジュも喜んでくれるでしょう、そうだわ私達もヒルダ姉さんからマンドレイクの株をもらって育てましょう」
と言うので何も考えずに話を進めたら、アンジュに2人の血をそれぞれワインボトル一本分与えた後にドライアード達がアルラウネを引き連れてやって来た
「有り難う御座います、御二方の血を提供して頂けるとの事で我ら一同感激しております」
と言うと体力回復用の霊薬を飲ませながら普通の状態で抜いたら致死量を超える血を抜き取っていった
「お前ら、吸血鬼でももうちょっと遠慮するだろ、いい加減にしろ!」
と俺が切れるまで止めなかった
香織はアルラウネを育てる為の株とは別に、山ほどの食用のマンドレイクや蜂蜜と新たに発見されたものや新種の毒草などを受け取って嬉しそうにしていた、スキルが有るから大丈夫だろうがもし胎の子になにかあったら大変だ、出産して授乳が終わるまで毒草は俺のアイテムボックスに預かる事にした




