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ドリーム・ライフ~夢の異世界生活~  作者: 愛山 雄町
第三章「冒険者時代:諸国編」

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第四十八話「王都アルス」

 トリア暦三〇一七年九月二十二日。


 南に向かっていたアルス街道が大きく東に曲がると、ケルサス山脈の尾根の向こうに山の斜面を利用した街、アルスが見えてくる。

 アルスはケルサスの山なみを背にした都市で、麓に当たる街の南から西に掛けて大きく開き、最も高い場所である北東には王城らしき立派な建物が見えていた。更に王城の背後には東から北にかけて切り立った崖がそびえ、天然の要害といった趣がある。

 街自体の大きさは王城を頂点とした半径が約一kmの扇形で,円弧の部分に城壁が築かれている。

 人口は城壁の外の集落を含めても二万人ほどだ。他の大都市と比べるとかなり少ないが、これは山を切り開いて作られた都市であり、平地にある都市に比べ面積自体が少ないことと、周辺の村を含めても耕作可能な農地が少なく、食糧供給の関係からこれ以上の人口を支えられないことが要因だ。

 この不便な土地に都市が築かれたのは、ケルサス山脈に存在する豊富な金属資源のためだ。特にミスリルやアダマンタイトといった特殊な金属の鉱脈は、この辺りでしか発見されていない。

 その鉱石が毎日街に運び込まれ、金属性の魔術師により精錬され、優秀な鍛冶師であるドワーフたちが武器や防具などに加工している。


 そのアルスの街だが、山の斜面を利用しているため、遠目には段々畑のような作りに見える。

 建物がはっきりと見えてくると、最初に気付くことがある。この街の建物は皆、背が低いのだ。最も高い場所にある王城は別だが、他の住居や店舗らしき建物は精々二階建てにしか見えない。そのことについて蒸留酒定期便(スコッチライナー)を率いるネイサン・バーロウに聞いてみると、


「ここは半地下式がほとんどでして、地下二階から三階の建物が多いのです……元々鉱夫たちが多く住んでおった関係から、斜面をうまく使った構造の方が材木や石材を運んで作るより安く上がったためだそうです……それに東側が山ですから日の光をうまく利用するにはこれが一番いいのだそうです……」


 そう言われて良く見てみると建物は山の斜面をうまく利用しており、下側からは二階建てに見えるが、反対の上側からは平屋に見える気がする。

 使われている石材は灰色のものが多く、街の印象は重い感じだが、西側つまり下側の二階部分がバルコニーになっており、そこに大きな木窓があるためか、古いビル群のような暗い感じはしなかった。

 着いた時間がちょうど日が傾きかけた時間であり、各家の西側のバルコニーが日の光を受けて明るい感じを更に強めていた。

 そして、午後四時頃、俺たちはカウム王国の王都、アルスに到着した。


 アルスの西にある大門で入市の手続きをし、馬を曳きながら門をくぐった。

 城門の先は広場になっており、そこから大通りが真っ直ぐに王城の方に上っていく。その五百mほど先には第二の城壁が見えており、その先がいわゆる官庁街となっているとのことだ。更に三つめの城壁があるが、そこは王城であり、アルス城は三重の城壁に守られた堅城だった。


 広場の左右には道が伸び、多くの商店や宿屋が軒を連ねている。最下層であるこの辺りが商業地区になっており、比較的斜度が緩やかなためか、三階建ての建物もちらほらあった。

 正面の大通りだが、何台もの荷馬車が苦労しながら坂を通行していた。上りはゆっくりと、そして、下りでは更にゆっくりと荷馬車を進めていた。

 標高差がどのくらいあるのかは判らないが、かなりきつい勾配に見える。特に重量物を運ぶ荷馬車は上りも下りも慎重に馬を操っていた。


 のんびりと周囲の状況を見られたのは、そこまでだった。

 俺たちより手続きに時間が掛かっていたスコッチライナーが入ってきた瞬間、背が低く筋肉質のむさ苦しい男たちの集団に、音も無く取り囲まれてしまったのだ。

 その集団、もちろんドワーフの鍛冶師たちだが、彼らは口々に「良く来た!」とか、「待っていたぞ!」とか声を掛けてくるのだ。突然現れて大きなドラ声で声を掛けられるため、声が響くたびに馬がビクリと怯えるように震えていた。馬を落ち着かせるため、周りを気にする余裕がなくなってしまったのだ。

 豪胆なベアトリスですら顔を引き攣らせており、何が起こっているのか全く理解できていない。

 相変わらず、俺たちの気配察知ではドワーフたちの突然の出現に対応できないようだ。


 一応、何かが起こることは想定していた。

 昨夜、バーロウから、「アルスに着いたらビックリすると思いますよ」と言われていたからだが、まさかドワーフの大集団に取り囲まれることだと思っていなかった。


 だが、俺にそう教えてくれたバーロウも少し様子がおかしい。いつもと違うという感じで、しきりに周囲を見回していたのだ。


 話は変わるが、スコッチライナーが予定通りに行動する理由に、ドワーフたちが首を長くして待っているというものがあった。初めは一、二日遅れることがあったそうなのだが、一日でも遅れるとドワーフの鍛冶師たちの仕事が捗らなくなり、鍛冶師ギルドの要請で出来るだけ予定通りに行動しているそうだ。ドワーフたちの仕事が捗らなくなる理由は、言うまでもない。スコッチライナーに何かあった、もっとストレートに言うと、愛する酒に何かあったのではないかと心配し、仕事が手に付かなくなるという話だ。



 俺の心は目の前の現実――百人近いドワーフの集団――から逃避しようとしていた。


(ま、まさか、“ザックコレクション”の匂いで寄ってきたんじゃないだろうな……単にスコッチライナーの到着に合わせただけかもしれない。多分そうだ。そうに違いない……)


 俺と同じようにバーロウも想定外の事態に動揺しているようで、御者たちに指示を出すことを忘れている。護衛のラッセル・ホルトがバーロウに何か言おうとしているが、ドワーフの壁に阻まれ動けないでいた。


 そんな中、最も冷静だったのはウェルバーンの鍛冶師ギルド職員、ジョニー・ウォーターだった。

 彼は荷馬車の手綱をスコットに預けると、御者台の上に立ち上がり、


「鍛冶師の皆さん! 道を空けてください!」


 そう叫んで注目を集め、


「“ロックハート家の馬車”もいますから、よろしくお願いします!」


 ジョニーは“ロックハート家の馬車”という部分をあえて強調し、ドワーフたちの注意を自分に引きつけると、更に止めを刺すように、こう付け加えた。


「“ザックコレクション”に何かあったら大変ですから」


 その瞬間、ドワーフたちの声が消えた。

 夕方の人通りの多い時間であるにも関わらず、アルスの街全体が静寂に包まれたかのような静けさだった。


「バーロウさん! ギルド総本部に直接で良かったんですよね。案内をお願いします!」


 ジョニーの言葉で、バーロウが我に返った。そして、御者たちに「総本部に向かえ」と指示を出していく。


 ジョニーのお陰で混乱は回避できた。

 ウェルバーンで鍛冶師たちの相手をしていたから慣れているのかもしれないが、その時ばかりは歴戦の戦士、祖父ゴーヴァン以上に頼もしく思えた。


 荷馬車は大門から見て右、方角で言えば南東に向けて出発した。

 その後ろには百人、下手をしたら百五十人近い壮年のドワーフたちが付き従っている。

 俺たちザックセクステットの面々は時々後ろを気にしながら、荷馬車とともに移動するしかなかった。


 俺は途中で護衛である“蒸留酒護衛隊スコッチ・ガーディアンズ”の隊長、ラッセルに声を掛けた。


「いつもこんな状態なのか? かなり意外な顔をしていたが?」


 ラッセルは大きく首を横に振り、


「初めてじゃないが、いつも二十人くらいだな。今日は五倍はいる……二日遅れで着いた時でも五十人ほどだったんだが……」


 慣れているはずの彼ですら、この状況に戸惑っているようだ。


(やはりザックコレクションの匂いに釣られて……あり得ないはずなんだが、ドワーフだからと言われると、おかしく無い気もする……)


 ドワーフという種族に畏敬の念というか、僅かに恐れというか、そんな微妙な考えが浮かぶ中、鍛冶師たちを引き連れたまま、商店や宿が並ぶ道を進んでいった。


 十分ほどでバーロウが右手を上げ、停止の合図を送る。

 この辺りの家は屋根に大きめの煙突があり、それまでの商業地区のような華やかな看板は見当たらない。どうやら、ここは職人たちの街のようだ。

 だが、その割には静かだった。

 まだ、夕方の四時過ぎであり、槌の音が聞こえてきてもおかしくない時間なのだろうが、俺たちの後ろに働き手がいるから、当たり前なのかもしれない。


 荷馬車が止まった先には、周囲にある住居や工房とは全く違う建物、地上二階建て幅五十mほどの重厚な造りの建物があった。

 重厚な造りの扉には鍛冶師ギルドの紋章――金槌ハンマー金床アンヴィル――が描かれており、目的地に着いたことが判った。


 バーロウが御者たちに指示を飛ばしていく。


「酒樽はいつもの場所に! 一つずつ納品書と照合しろ!……」


 彼は既に通常モードに戻っていた。

 最初はドワーフたちの行動に度肝を抜かれたようだが、さすがに付き合いが長いだけのことはある。


 正面の大扉から見て、東側に通用門があり、中に入るとそこは中庭になっていた。つまり、上から見るとギルド本部は“コ”の字型になっているのだ。執務室などがある建物が正面に当たる南側の棟と西側の棟で、倉庫が北側の棟になっている。

 その倉庫だが、斜面を利用しているためか、半分地下に埋もれたような造りになっており、幅五m、高さ三mほどの大きな扉がいくつも並んでいた。

 扉の上には滑車とフックが据え付けられており、ここで重量物の積み下ろしができるようになっているようだ。


 御者たちは慣れた手つきで荷馬車を操り、倉庫の入口に荷馬車の荷台を寄せていく。

 扉が開けられると、奥にたくさんの木箱が見え、鉱石や炭の匂いが微かに流れてきた。そして、薄暗いその奥には数十個の樽が鎮座していた。


 荷馬車が入口につけられると、数人のギルド職員たちが荷馬車に乗り込んでいく。そして、ロープと滑車を器用に使って、荷車から次々と樽を降ろしていった。


 二十五個のクォーター樽――百リットル強の小型の樽――は手早く、だが慎重に建物の中に運び込まれていく。さすがに手馴れている感じだ。


 スコッチライナーが運び込んだ樽がすべて倉庫に収納され、次にロックハート家の荷馬車の番になった。従士のウィル・キーガンが荷馬車を移動させるのだが、その周りの状況が異様だった。

 百人を超えるドワーフたちが半径十mの円を描くように入口を取り囲み、熱い視線を送っている。まるで有名芸能人を待つ熱烈なファンのようだ。その視線を受けたウィルは、非常にやりにくそうに荷馬車を操作していった。


 五分ほどで荷馬車が所定の位置につけられ、バサリという音とともに覆っていた布が取り払われる。

 その瞬間、百人の男たちによる“オォォ!”という重低音のどよめきが、ギルド総本部を包み込む。その時、彼らの視線はある物に釘付けになっていた。


 彼らの視線の先にあったものは、それまでのスコッチ樽とは異なり、黒く変色した大きな樽だった。


 それは“ブランデー”のホグスヘッド樽――約二百三十リットル入る樽――で、鏡――立てた時、樽の上下に当たる平らな板――にはうっすらと“ZL”という焼印があった。

 ドワーフたちが「あれが()の……」とか、「遂に来たのか……」と囁きあうが、視線は一点に固定されたかのように動いていなかった。


 そのざわめきの中、ギルド職員たちの動きが止まった。

 そして、責任者らしき男性がバーロウと小声で相談を始めた。

 ドワーフたちが樽を見守る中、その話し合いは二、三分続いた。手振りを見ていると、話は平行線を辿っているようで終わる気配が無い。


 俺たちは気が気ではなかった。ドワーフたちが樽を見つめながら「あれはいつ飲めるんじゃ」とか、「どんな味がするのだ」などと隣同士で話をしながら、早く飲ませろというオーラを放ち始めていたからだ。

 バーロウも同じように感じたのか、俺に助けを求めてきた。


「ギルドの職員さんたちが恐ろしくて運び込めないとおっしゃるんですよ……この状況じゃ、うちの従業員も同じで……どうしたものでしょうか」


 バーロウはそう言いながら、周囲を見回す。

 確かにこの状況では緊張しない方がおかしい。それほど異様な雰囲気だった。

 先ほどまでは手際よく作業をしていたギルド職員たちも、その異様な雰囲気に飲まれ、指先が震えてロープがうまく使えないと訴えている。

 俺はバーロウに頷き、ギルド職員たちのところに向かった。


 だが、俺が職員たちに声を掛ける前に、壮年のドワーフが声を上げた。


「これでは埒が明かん! ここはこのウルリッヒが仕切る!」


 バーロウとギルド職員たちはその言葉に驚くが、ドワーフたちは逆に「オウ!」と気合の入った声で応え、場の雰囲気は一気に盛り上がる。

 そして、「よっしゃ!」とか、「どこに運べばよいんじゃ!」などと言いながら、嬉々とした表情で荷馬車ににじり寄っていく。

 バーロウは慌てて、「私どもの方で運びますから!」と叫ぶが、ウルリッヒはそれに構わず、次々と指名していった。


「ゲールノート! オイゲン! ゲオルグ! ヨハン! ウード!」


 かなりベテランの、だが、鍛冶で鍛え上げられた屈強な五人のドワーフたちが前に出る。


「ゲールノート、オイゲン、ウードはロープを取れ! ゲオルグ、ヨハンは樽を支えろ!」


 五人のドワーフは「オウ!」と応え、荷馬車の前で待つ。その間にウルリッヒが荷台によじ登り、ロープを受け取っていた。そして、樽の前でしゃがみこみ、手馴れた手つきでロープをかけていく。その手際は鮮やかで、一分ほどでロープをかけ終えていた。

 だが、すぐには作業に移らず、慎重に固縛具合を確認していく。

 固縛状態に納得したのか、大きく頷くと、


「よし! これで十分じゃ! 儂の合図でロープを引け! そおれ!」


 ウルリッヒの腕が上に上がる。その合図とともに三人のドワーフが滑車から下ろされたロープをゆっくりと引いていった。

 樽が僅かに上がったところで、ウルリッヒは無言で腕を止めた。それを合図にロープを引く手が止まる。


(あの意気込みだから、勢いよく引くと思っていたんだが……なるほど……)


 そこでもう一度ロープの係り具合を慎重に確認する。

 納得がいったのか、再び腕を上げ、それに従いロープが引かれていく。二百五十kg近い重量のはずだが、ロープを引く三人のドワーフたちの顔には余裕があり、ほとんど重さを感じさせない。

 樽が三十cmほど上がったところで、腕を水平にすると、樽の上昇が止まる。

 もう一度、ロープの状態を確認し、今度は腕を水平に振り始めた。その腕の動きに合わせて、樽が滑るように水平に動いていった。

 樽が台車の上に来たところで、今度は腕を下に振っていく。樽はウルリッヒの腕に操られるかのようにゆっくりと下りていく。

 その時にはゲオルグとヨハンが台車のところで樽が下りてくるのを、今か今かと待っていた。


 俺は荷馬車のところまで行ったのだが、この状況では何もすることがない。ただ、眺めていただけだが、その息の合った作業は見ていて溜息が出るほど見事だった。打合せもなしで、これほどの玉掛け作業――吊り具を用いて荷物を積み下ろしする作業――が行える彼らの技量に感嘆していたのだ。


(久しぶりにプロの玉掛けを見た気がする……)


 最初はその光景を眺め、感心していたのだが、冷静になるにつれ、とんでもないことになっているのではないかと思い始める。


(ウルリッヒと言えば、ギルド長のウルリッヒ・ドレクスラーじゃないのか? それにゲールノートは有名な防具職人の名だ……他の四人も名前を聞いたことがある……ギルド長が仕切るのは判るが、なんでこの五人が樽を運ぶんだ?)


 俺の思いとは関係なく、作業は黙々と進んでいた。

 この間、バーロウは青い顔をして見つめ、他のドワーフたちは一言もしゃべらず真剣な表情でその作業を見守っていた。

 ただ、髭面から覗く彼らの目は、愛しい恋人を待つ乙女の瞳になっていた。


「ゆっくり、ゆっくり降ろせ! ゲオルグ! 最後は任せた!」


 最後の数cmは台車の横で待ち受けていたゲオルグたちが調整するようだ。

 皆が手に汗を握って見つめる中、コンという小さな音が周囲に響く。本当に小さな音だったのだが、あまりの静けさに大きく響いたように感じたのだ。


「後は任せたぞ」


 ウルリッヒの言葉に、呆けていたバーロウたちも樽が荷台から降ろされたことを認識する。

 ギルド職員の誘導で樽が倉庫の奥に向かっていく。ドワーフたちの視線を引っ張りながら。


 まだ、本命のスコッチが残っていた。こちらは重くとも二十kg程度の金属タンクであり、一人でも十分に持ち上げられる。

 バーロウの指示を受けた従業員たちが慎重に金属製の樽を台車に載せていった。

 ドワーフたちはロックハート家の荷馬車から降ろされたことに興味を示すが、見たこともない銀色の樽に首を傾げている。


「こいつは……銀の樽に見えるが、銀じゃねぇ……」


 その疑問をウルリッヒが代表して、バーロウにぶつけた。


「こいつは何なのだ?」


 バーロウはあえてすました表情で答えていく。この後のリアクションを楽しむつもりのようだ。


「こちらには十年物のスコッチが入っております。何種類かの樽のものを混ぜたそうで、それぞれ味が違うそうで、ベルトラム師に伺ったところでは、すべて絶品だとか……」


 その言葉にドワーフたちの目付きが変わった。

 胡乱うろん気な表情から一気に獲物を狙う猛禽のような目に変わったのだ。


「そ、そいつも“ザックコレクション”なのか……」


 バーロウはしてやったりという表情をしていた。先ほどの困惑のちょっとした意趣返しというか、いたずらのつもりだったのだろう。


 ドワーフたちの視線が釘付けになる中、金属樽はすべて下ろされ、次々と奥に運ばれていく。

 すべてが倉庫に入りきった瞬間、ようやく場の空気が緩んだ。

 だが、それだけで終わるはずはなかった。

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本作品とは毛色が違い、非転生・非転移ものですが、こちらもよろしくお願いします。
最弱魔術師の魔銃無双(旧題:魔銃無双〜魔導学院の落ちこぼれでも戦える“魔力式レールガン戦闘術”〜(仮))
― 新着の感想 ―
[一言] ドワーフの酒に対する愛!を感じるね〜 一糸乱れぬ団結力‼︎‼︎‼︎お前らどんだけ酒好きやねん(●´ω`●)
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