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異世界にリンク 裏切りのゴースト  作者: 八神月影


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9/27

9 異世界へようこそ

 Pちゃんは話をした後、僕のオデコにキスをして、抱き締めた………。


 そして、傍にあった箱を開けて、服を取り出した?


「さあ、コレを着て❤」

「はい、Pちゃん!」

 いよいよ、アイドルらしい事をするんだよな?



「Pちゃん、コレって?」

 僕は黒と白をモチーフにしたステージ衣装?みたいな服を着ていた。

 しかも、他の人がみたら一昔前のアイドルの衣装かって思う様な衣装を。

「リンクの為に私が用意したのよ❤」

 Pちゃん、ドヤ顔が凄いです。

「夜ですね。月が綺麗だ」

 

「あによ!話を逸らす程にイヤなの?」

「いえ。ただ、Pちゃんの仕事って…………」

「言ったでしょ。プロデューサーだから、リンクのカーネーションも剣にしたのよ❤プロデュースってやつね❤」

 Pちゃんの手には赤い刀身の剣が握られていた。

「凄いですね!」

「エッヘン!!」

 Pちゃん、ちょっとウザいです。胸を張ると、デカい胸が更にデカく見えますよ。

 まあ、いいかな。


 ―――コンコンッ。


「誰かしら?」

 Pちゃんがドアを開けた。

「あら、ジョー。どうしたの?」

「リンクと話しをさせてくれるか?」

「あの事ね?」

「そうだ」

 言って、ジョーが入ってきた。

「ん?リンク………何か………人が変わったか?」

「素直になろうと思います!」

 

 もう、心にも自分にも嘘をつかないし、必要もないから。もう、すでに心は決めているから。


「そうか。心も考え方も………いや、全てにおいて、もう1人の人格が操っている様に思えてな。それに、「心の扉」が拒否しなかった。お前の心とは裏腹にな。まあ、二重人格かと思ったんだ」

「リンクは色々とあって、自分を偽っていたのよ」

 Pちゃんは何かに気づいて居るんだろうけど、僕には分からない。それに、人は偽って生きているんだ。なら、ジョーみたいに人を見てきた人間なら気づくだろうな。例え偽っていても。

「まあ、今はリンクの母親の話しをしようと考えていたんだ。知りたいか?」

 僕は………素直になろう。相手に合わせず、自分らしく。それに、僕はその為に殺人の依頼をしたんだ。もう、それなら引き返す気もない。

「知りたいです。教えて下さい」

 ジョーはタバコに火をつける。そして、僕にも1本くれて火をつける。

 紫煙がゆらぐ………。

「リンクの母親は………ルキアはこの世界に来た。そして、この傭兵ギルドのメンバーに名を連ねた。親父が良かったんだろう。戦い方の上手い女だった」

 そして、もう一服………。

「そして、あっちの世界に帰って行ったよ………」

 そこでPちゃんが僕の持っているタバコを1口吸ってから………。紫煙を吐いて、僕の肩に手を置いた。

「まあ、アイドルではなく、シンガーソングライターだったから、ジョーはリンクに言わなかったし、私が知っている事はリンクも知っている事に繋がるわ」

「そうですか………でも………」

「アイドル活動はしていたぞ」

 ジョーは天井を見上げる。

「そうなんですね」

 色々と話しを聞かないと。

「ジョー、他には?」

「ここからは笑えないのか、どうなのかは分からんが。ルキアは妊娠していたらしい。相手は分からないが、当時はそれでもアイドル活動が出来ない状態だと聞いていた。何でも記者が張り付いていたとか、ファンがストーカー行為をしていたとかでな」

「僕の事ですか?」

「ああ。リンクを妊娠していた。そして、ルキアはお前さんを産むことを決めた後、コッチの世界に帰って来る予定だった………って所までが俺の知っている事だ。だから、男は誰か分からん」

「扉の所まで来たんですか?」

「そうだ。そして、近くで殺された。迎えに行った奴の話しではな」

 僕は………ケムリを肺に入れて、吐き出す………。

「ジョー、会いたい。その母さんの最後を知るその人に」

「来いよ。会わせてやる」

「私も行くわ」

「Pちゃん、王様に会うから、その方が良いかもしれないな」


 そこでPちゃんはジョーの腕を掴んでいた?


「ジョー、それって………もしかして、アルバートなの?」

「ああ。アルだった」

 Pちゃんは僕の手を掴むと引っ張った!?

「リンク、行くわよ!」

 Pちゃんは怒っている様子を見せた。僕はそれでも、2人に頼るしか無い。


 なら………着いていくしかない!!


 コレで母さんの事が分かるなら、きっとそれが正解なんだから。

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