↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界にリンク 裏切りのゴースト  作者: 八神月影


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
8/34

8 連絡とPちゃん

 Pちゃんは服を着ているし、僕も服を着ている。


 そして、スマホが圏外から連絡が取れる状態になって、掛けるかどうか迷っていると、Pちゃんが微笑む?


「大丈夫よ。連絡をしなさい。彼女は今は昼間の世界に居るから」

 時間がズレている?まあ、それならいいや。僕は連絡を取る………。

「もしもし、リンク、どうしたの?」

 どこか穏やかでいて、まだ心配している様子を見せる川村さん。僕はそんな彼女に堂々と言った。

「川村さん、僕をアイドルにして下さい」

「………いいの?」

 驚きと、嬉しさの混じる声。川村さんは本気だったんだなと実感した。

「曲は全部使います」

「なら、緊急での再デビューって事で、3000人クラスのキャパを用意するわ」

「客は入りますか?」

「セットになるけど、あたしの所のアイドルもリンクの曲のファンが居るから、条件として貴方にプロデュースしてもらう事になるけど、受けてくれるなら可能よ」

「セッションもプロデュースも慣れています。だから、お願いします!」

「リンク、1ついい話があるわ」

「何ですか?」

「リンクが行方不明になっていた間に2日間も経っているけど、その間に社長のゴーストをリンクがしていた事がスッパ抜かれたのよ!」

「えっ!?どう言う事ですか?」

「リンクの昔からのファンが集団で流した情報よ❤貴方が歌っていた曲が決め手だったようね!路上ライブの時の歌がSNSで流れたの!今は「ツイン」が姿を消した………今がチャンスよ❤」


 生き残る理由が出来た………。


「僕の事を………」

「分かっているわ。貴方はプロになる為に条件を飲んだんでしょう?」


 ―――代わりに曲を書けばデビューを約束しよう………あの件もある事だしな。


「フフッ………フフフッ」

「悲しい笑い声ね。今すぐにでも抱き締めたいわ。リンク、ファンは待っているわ。だから………生きて帰って来て」

 

 もしや………知っている?


「僕は裏切り者です。アイドルとして最低の行為をしたんです。それに、命に保証はありません」

「ゴーストがバレない様にファンを遠ざけた………。でもね、ファンはリンクを待っているわ。だから、分かっていたんでしょう?「ツイン」の曲は自分が歌うべきって分かっていたんでしょ?だから、あたしに電話をして来たんでしょう?」

「許されるんですか?」

「リンク、ファンの事を聞いてヒヨッタの?生きて帰って来てリンク!」

「だって………僕は………」

 涙が止まらない………ファンの事は忘れた事は無いけど………今はツライのは確かだからだ。

「ファンは弱くないわよ。だから歌いなさい。リンクの為に………ルキアの為にも。だから………生きて帰って来て」

 Pちゃんは居なかった………Pちゃんに会いたい。彼女なら何か僕に話しをしてくれるから。色々と聞きたい。

「何時ですか?」

「ライブは1週間後。他のアイドルだけど、あたしの事務所のアイドルが出るだけ。最後にリンクが出てくれれば良いわ。告知するわね」


 きっと、事件の事も………でも、最後にステージに立ちたい!

 覚悟を………生きて帰る勇気を!

「行きます!」

 事情聴取は覚悟をしている。社長がきっと動くはずだ。その前に写真を………あの血の海で座っていた僕の写真を奪えば!!

「分かったわ。待っている」

 

 そこで僕は通話をやめた………。


 が、僕は気づいた!?まだ何もしていないのに「ランク・アップ」の術が!?


「リンク~❤ジュースを持ってきたわよ」

 Pちゃんがビンを2本持ってきた。

「あの………Pちゃんは術を使った?」

「えっ?私は何もしていないわよ」

「だって、僕はステージに立てるんですよ!」

「詳しく教えて?」

 真剣な目のPちゃんに僕は全てを伝え………。

「変ね?その昔のファンって何者?」

「熱心なファンでした。ただ、社長が裏の世界の人を使って脅しを掛けたんです。だから、僕は皆に危害を与えない事を条件に事務所に入ったんです」

「つまり、ファンが爆発して情報を流して、全てが露見したのね」

「正直………心配です………」

「リンク、何者かが動いているわよ。ただ、企みか何かがある様な気がするけどね」

「僕は………どうすれば?」

「私に任せて。一応Pなんだからね❤」

 ウインクする彼女に頷いて、僕はジュースを受け取って口を付けた。

 冷たいな………これも魔法で冷やしているのかな?それとも、冷蔵庫でもあるのかな?

「リンク、裏で動く連中の意味はあるのかしら?コッチにも悪い奴は居るけど、社長にしろ、「ツイン」にしろ、金が無ければ動かないはずよ。ファンに手を出せば自分達が危ないもの」

 確かに、金が無ければ動かないはずだよな………それに、命令を出す社長は動けないし、地位は失墜しているはず。

「ファンの子たちは多分だけど、逃げるか守って貰っているはずよ。ペンは剣よりも強いしね❤それに、リンクの世界のスマホって影響力が強いんでしょ?」

「情報の力は正にも負にもなる。皆が覚悟を決めたなら僕は………」


「リンク、演りなさいライブを」

「でも、僕はこのままでは帰れない。黒幕が誰なのかを知らないといけないから。Pちゃん、協力して下さい!」

 Pちゃんに頭を下げると………彼女は笑っていた?

「初めてね」

「何がですか?」

「本当のリンクが見えたわ。貴方………カッコイイわよ❤」


 僕はそんなPちゃんから顔を逸らした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。