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異世界にリンク 裏切りのゴースト  作者: 八神月影


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15/29

15 戦いの意味

 ジョーがキース王と話しをしていた。でも、僕とPちゃんに気付くと手招きをした。

「よう、リンク。何を食う?」

 いや、それより何で王様がギルドに来ているんだ?それの方が疑問だけど、僕達は何事も無かったかの様に言う。

「うーん、肉かな?」

「だってよ、王様」

「請求はコチラにしてくれ」

「あいよ。頼んだぜ!」

 ウエイトレスに言って、僕達をテーブルに座らせる。そんな僕達を見て、ジョーはどこか楽しげだった。

 それより、王様は何かを考えている様子だけど、何かな?

「Pちゃん、リンクの決意は?」

「王様の言った通りよ。やるって」

 Pちゃんの声は冷たい………でも、王様は優しげに微笑んでいた。

 2人の間に何があったんだ?

「ジョー、戦える者は何人必要だ?」

「王様、人数は必要無ぇよ。ただ死体が増えるだけだ。でも、勝つ為にはリスト・アップ出来るぜ」

「ジョー、聞こうか」

「俺、エリックのメンバーと、メイのメンバー。それと、リンクとPちゃん」

「アルバートとドラは?」

「来て貰わなくて良い」

 王様は驚いたけど………すぐに威厳を保つ。

「後は大佐の兵隊と衛生魔術隊が居ればいい。向こうに居るだろ?あの砦の兵隊を使う」

「うむ。分かった。大佐!」

「はい!国王陛下!」

 傍の若い女性………背の高い女性が制服を着て立っていた。その女性が大佐なのかな?でも、返事はするものの、その目は僕の何かを見ているようだ?

「ジョーを中心に」

「はい!それと………コチラがリンク様でしょうか?」

「そうだ。………リンク、今夜にでも彼女と一緒に「青の死神」の元に行ってもらうが、よいか?」

「はい。僕で良ければ」

 そして、Pちゃんを見る王様。

「Pちゃん………我は王として決めた」

 王様の熱意と正反対で、Pちゃんは冷めた目を向けていた。

「あの時に決めるべきだったのよ。まあ、私はリンクがライブを出来れば良いけどね」

 やっぱり何かあったはずだ。Pちゃんから王様に対して冷たさしか感じない。

「我は城に戻る。王がギルドに来ていては民が困るだろうからな」

「王様の動きは民に安心を与える為だけで良い」

 ジョーはタバコを吸う。

「そうだ、ジョー。欲しい物は?」

「俺達が欲しいのは金と酒だ。それが傭兵ってやつさ。だから、エリックもメイも、それ以上は必要無いだろう?」

 ジョーの視線の先には2人が居た。

「ああ。アタイはそれでいい」

「オレもかな」


 王様は席を立ち、帰って行った……。


「リンク、浮かない顔をしているな?」

 ステーキを食べている僕にジョーは言うけど、彼はウイスキーを呑んでいた。

「ん~、なんかピースが集まっているんだけど、何か作為的に操られている気がするんだよな?」

「ヘヘヘッ。全てを知っているのは月と神様だけだぜ。まあ、傭兵の俺に言われたかねぇーだろうがな、ハハハッ!」

 相変わらずジョーは豪快だな。

「だろうね、ジョー」

 だから僕は話しに乗ってステーキを食べ続ける。でも、僕の表情に疑問があったんだろうね?ジョーはウイスキーをグラスに注ぐ。

「気にすんな。最後には分かるさ」

「知りたくない現実はご免だけどね」

「そうだな」

 ジョーは笑うけど、大佐………レイカ大佐が不思議そうに見ていた?

「リンク様、貴方は何で理由も知らずに戦おうとしているのですか?」

「答えてくれるんですか?それとも、用意した答えを言う気ですか?」

「そうじゃない!」

 泣いていた………レイカ大佐は泣いていたのは何でだ?

「レイカ、父ちゃんの事は忘れろよ」

「ジョー………あたくしは………」

 

 涙が止まらないなら、僕はアイドル・スマイル。


「笑おう」

「リンク………」

 レイカはそれでも泣いていた。

「理由は知らないけど、笑おう」

「………笑えるの?」

「うん。僕は笑えるよ」

「あたくしの父はPだったのよ!貴方の世界のアイドル達を………見殺しにしたのよ(・・・・・・・・)!!」


 ………えっ!?


 見殺しにした………いや、今は彼女の為に。

「何があったか言えるようになったら言って」

「………あたくしからは………」

 固まるレイカ大佐………そんな状態の彼女の為にジョーがメイを手招きする?

「メイ、頼めるか?」

「あいよ。レイカ、向こうで吞もうぜ」

 慣れている………死に慣れているメイはレイカ大佐を連れて行く………。

 それから、僕はジョーに言った。

「ジョー、何か1つ答えてくれる?」

 そんな僕にジョーは頷いた。

「レイカの親父はPだった。そして、根っからの軍人だったのさ」

「………Pだった?」

「何人もの若いアイドル達に戦い方を教えて………見捨てた」


 ジョーの顔に紫煙が纏わり付く…………そして、語り始めた。


ここから少し重めの話しになります。そして、本番です。ただかなりキツい表現をしています。それでも、読んで頂ければ感謝です。

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― 新着の感想 ―
王様とPちゃんの間に、いったい何が? いつも優しいPちゃんが冷たいなんて………。 よほどのことがあったんだろうね! それはきっと、リンクには言えない何かが………。
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