15 戦いの意味
ジョーがキース王と話しをしていた。でも、僕とPちゃんに気付くと手招きをした。
「よう、リンク。何を食う?」
いや、それより何で王様がギルドに来ているんだ?それの方が疑問だけど、僕達は何事も無かったかの様に言う。
「うーん、肉かな?」
「だってよ、王様」
「請求はコチラにしてくれ」
「あいよ。頼んだぜ!」
ウエイトレスに言って、僕達をテーブルに座らせる。そんな僕達を見て、ジョーはどこか楽しげだった。
それより、王様は何かを考えている様子だけど、何かな?
「Pちゃん、リンクの決意は?」
「王様の言った通りよ。やるって」
Pちゃんの声は冷たい………でも、王様は優しげに微笑んでいた。
2人の間に何があったんだ?
「ジョー、戦える者は何人必要だ?」
「王様、人数は必要無ぇよ。ただ死体が増えるだけだ。でも、勝つ為にはリスト・アップ出来るぜ」
「ジョー、聞こうか」
「俺、エリックのメンバーと、メイのメンバー。それと、リンクとPちゃん」
「アルバートとドラは?」
「来て貰わなくて良い」
王様は驚いたけど………すぐに威厳を保つ。
「後は大佐の兵隊と衛生魔術隊が居ればいい。向こうに居るだろ?あの砦の兵隊を使う」
「うむ。分かった。大佐!」
「はい!国王陛下!」
傍の若い女性………背の高い女性が制服を着て立っていた。その女性が大佐なのかな?でも、返事はするものの、その目は僕の何かを見ているようだ?
「ジョーを中心に」
「はい!それと………コチラがリンク様でしょうか?」
「そうだ。………リンク、今夜にでも彼女と一緒に「青の死神」の元に行ってもらうが、よいか?」
「はい。僕で良ければ」
そして、Pちゃんを見る王様。
「Pちゃん………我は王として決めた」
王様の熱意と正反対で、Pちゃんは冷めた目を向けていた。
「あの時に決めるべきだったのよ。まあ、私はリンクがライブを出来れば良いけどね」
やっぱり何かあったはずだ。Pちゃんから王様に対して冷たさしか感じない。
「我は城に戻る。王がギルドに来ていては民が困るだろうからな」
「王様の動きは民に安心を与える為だけで良い」
ジョーはタバコを吸う。
「そうだ、ジョー。欲しい物は?」
「俺達が欲しいのは金と酒だ。それが傭兵ってやつさ。だから、エリックもメイも、それ以上は必要無いだろう?」
ジョーの視線の先には2人が居た。
「ああ。アタイはそれでいい」
「オレもかな」
王様は席を立ち、帰って行った……。
「リンク、浮かない顔をしているな?」
ステーキを食べている僕にジョーは言うけど、彼はウイスキーを呑んでいた。
「ん~、なんかピースが集まっているんだけど、何か作為的に操られている気がするんだよな?」
「ヘヘヘッ。全てを知っているのは月と神様だけだぜ。まあ、傭兵の俺に言われたかねぇーだろうがな、ハハハッ!」
相変わらずジョーは豪快だな。
「だろうね、ジョー」
だから僕は話しに乗ってステーキを食べ続ける。でも、僕の表情に疑問があったんだろうね?ジョーはウイスキーをグラスに注ぐ。
「気にすんな。最後には分かるさ」
「知りたくない現実はご免だけどね」
「そうだな」
ジョーは笑うけど、大佐………レイカ大佐が不思議そうに見ていた?
「リンク様、貴方は何で理由も知らずに戦おうとしているのですか?」
「答えてくれるんですか?それとも、用意した答えを言う気ですか?」
「そうじゃない!」
泣いていた………レイカ大佐は泣いていたのは何でだ?
「レイカ、父ちゃんの事は忘れろよ」
「ジョー………あたくしは………」
涙が止まらないなら、僕はアイドル・スマイル。
「笑おう」
「リンク………」
レイカはそれでも泣いていた。
「理由は知らないけど、笑おう」
「………笑えるの?」
「うん。僕は笑えるよ」
「あたくしの父はPだったのよ!貴方の世界のアイドル達を………見殺しにしたのよ!!」
………えっ!?
見殺しにした………いや、今は彼女の為に。
「何があったか言えるようになったら言って」
「………あたくしからは………」
固まるレイカ大佐………そんな状態の彼女の為にジョーがメイを手招きする?
「メイ、頼めるか?」
「あいよ。レイカ、向こうで吞もうぜ」
慣れている………死に慣れているメイはレイカ大佐を連れて行く………。
それから、僕はジョーに言った。
「ジョー、何か1つ答えてくれる?」
そんな僕にジョーは頷いた。
「レイカの親父はPだった。そして、根っからの軍人だったのさ」
「………Pだった?」
「何人もの若いアイドル達に戦い方を教えて………見捨てた」
ジョーの顔に紫煙が纏わり付く…………そして、語り始めた。
ここから少し重めの話しになります。そして、本番です。ただかなりキツい表現をしています。それでも、読んで頂ければ感謝です。




