美味しそうな……
ステーキをたらふく食べたライムはご満悦だ。
スラムを闊歩する動物は雑菌だらけで、焦げるほどに焼ききっても、とても食べられたものではない。
そのため、保存食でない肉を食べたのは生まれて初めてだった。
だが、その感動以上に嗜好品として極限まで仕上げられた食事を心行くまで堪能できたことがライムには幸せだった。
「ピンクの赤身、トロトロふわふわお肉~、ホクホクポテトは付け合わせ~」
上機嫌に歌い、ユニと繋いだ手を大きく振って歩く。
「ライム、ご機嫌だね。そんなに美味しかった?」
「もちろん!! ユニ、ありがとうね! 美味しいもの食べさせてくれて!」
弾ける笑顔はユニにとってステーキ以上に価値がある。
ユニはコクリと頷いた。
「別に、いいよ。俺、ライムがご飯を食べてるのを見るの好きだから」
「え? なにそれ。だから、ユニはご飯を食べてる間ずっと私を見てるの?」
「うん」
「もう少しご飯に集中しなよ、勿体ない。ステーキ、すごく美味しかったじゃん」
「俺、ステーキよりもライムの方が好きだから。食事は、ライムと一緒なら何でもいい。むしろ、ライムが焼いてくれたベーコンとか、変な草の和え物の方が好きかもしれない」
「ユニ、絶対変だよ」
ライムが呆れた様子でため息をつく。
腹の膨れた二人が向かうのは雑貨屋だが、その道中で甘い香りがライムの鼻を掠める。
自然とライムの視線は匂いの発生源へと向かっていた。
「ライム、どうしたの?」
隣を歩くライムの意識がまばらになったような気がして、ユニが声をかける。
やがて、彼女の視線の先を追って「クレープ屋か」と呟いた。
「あれ、クレープって言うの?」
店の看板にあるクレープの絵を見てライムが問いかけた。
「そうだよ。デートでは定番のスイーツらしい」
「へえ、スイーツってことは、つまりお菓子? 甘いの?」
「甘くないのもあったはずだけれど、基本は甘い。薄く焼かれた生地の中に生クリームとかチョコレートのソースが入ってる。フルーツも。あとは、小さいケーキが入っているやつとか、アイスが入っているやつもある」
「チョコレート!? ユニがくれた、あの甘くてすごく美味しいやつ!?」
「そうだよ」
「わぁ! すごい、すごすぎる!! それでさ、他にも色んなのが入っているんだよね? そしたらクレープはお菓子の王様なんだね!!」
王様どころかクレープは大衆向けの比較的安価な菓子だ。
だが、ライムは甘い香りに惹かれただけでクレープという食べ物を知っていたわけではない。
故にユニの説明だけでは上手く味を想像できず、とてつもなく美味しい食べ物なのだろうと予想をつけるだけで精一杯だった。
そのため、王様などと言う仰々しい言葉が飛び出ていた。
「食べたい?」
問いかけられ、ライムがまごつく。
意外な彼女の様子にユニはコテンと首を傾げた。
「いつものライムの食事量なら、クレープくらい食べられるのに。どうしたの? お腹痛い?」
「ううん。そうじゃなくて、贅沢しすぎかなって」
ライムは基本的に呑気で、信頼している人間からの好意であれば素直に受け取ることが多い。
だが、それは持ちつ持たれつの関係の中で行っていることであり、受け取った好意はいずれ返すことを前提に行動していた。
しかし、最近のライムはユニから貰ってばかりだ。
一方的に甘やかされている気がして、初めての体験にライムは戸惑い、不安になっていた。
「ユニ、私には返せるものが無いよ。なのに、どうしてユニはそんなに私に物をくれるの?」
うっすらと恐怖さえ混じるライムの瞳。
怯えた上目遣いで目を覗き込まれ、ユニはコテンと首を傾げた。
「分からない。ただ、あげたかった。ライムが嬉しそうだと、俺も嬉しくなるから」
「そう言ってくれるのはありがたいけど」
ユニがライムへ授ける愛情は、親鳥が雛に全てを明け渡すような無償の愛に近い。
不快ではなかった。
ユニに大切にされること自体は嬉しかった。
しかし、何故ユニが自分に対して執着や愛情を注いでくるのか、まるで理解できない。
『私なんて可愛くもないし、ユニの役に立つに人間でもない。優しいわけでもない、ただの汚いスラムの住人なのに』
奪われ、敵意を向けられてばかりの人生だったから、なおさら過剰な贈り物や向けられる情熱に怯えてしまう。
ライムの心境は複雑だ。
納得がいかぬまま渋い表情をしていると、ユニはライムに近くのベンチで座って待っているよう告げてクレープ屋の中に消えていった。
約五分後、ユニは大きなクレープを二つ抱えて帰ってくる。
どちらも全く同じ品で、中身は定番のイチゴバナナチョコに生クリーム倍増など各種トッピングを足したものだ。
通常のクレープは円錐形に近いが、今回の品は天辺にクルクルと生クリームが盛られ、ソフトクリームのような姿となっている。
「ライム、あげる」
「え? うわっ、重っ!」
全力のオプションによって膨れ上がったクレープは全体的にゴツゴツとしていて、中の具材が生地を破らんばかりだ。
手に持てばズシリとした重量を感じる。
ライムは両手でクレープを支えると、おずおずとユニを見た。
「えっと、ユニ?」
困惑を溢す口は端の方が下がっており、眉も八の字を描いている。
迷ったように揺れる視線を向けられて、ユニも無感情な瞳を寂しそうに曇らせた。
「ライム、嬉しくない?」
「いや、嬉しくないわけじゃないけど」
「ライムは食べ物を食べるとニコニコになるから、それが見たかった。それに、クレープはデートの定番だから、一緒に食べたいとも思った。でも、ライムを困らせちゃった。クレープ、いらない? 俺、二つ食べなきゃ駄目?」
「うっ、いや、その、それは……」
未だに罪悪感がないわけではない。
だが、銀の瞳は「食べてくれないの?」と切実に問いかけていて、言葉は妙に真剣だ。
ここまで願われておいて頑なに拒否をするのも、かえって失礼だろう。
なにより、落ち込んだユニが可哀想で見ていられない。
ライムはキリッとした目つきになるとクレープを受け取り、真っ直ぐに向き合った。
「ユニ、ありがとう。やっぱり食べるね! いただきます!」
思いきりクレープに齧りつく。
あまりにも高く生クリームが盛られているものだから、ライムの一口は生地にもフルーツにも到達できていない。
ただ口いっぱいに生クリームを頬張っただけだ。
だが、牛乳のコクをシッカリと感じられる生クリームはもはや暴力的とまでいえる甘さを誇っており、舌触りはどこまでも繊細で滑らかなのに、いつまでも幸せな風味が残る。
重たいはずのクリームがどこまでも軽く感じられて、ライムはもう一口、二口と貪った。
いずれ生地に到達し、フルーツの果汁まで口いっぱいに広がる。
常に味の最高点が入れ替わる。
初めてのスイーツが想像以上に甘美で、ライムの思考のほとんどがクレープで埋め尽くされた。
もはや彼女の中にユニへの申し訳なさは存在しない。
ただクレープを味わうことだけに夢中になっている。
『ライムはやっぱり食べ物が大好き。目、ものすごくキラキラになってる。かわいい』
ユニもライムにならってクレープを食べ進めてはいるものの、意識は食事ではなく彼女の方へと向いている。
宝石のようにキラキラと輝く瞳に上気する頬。
がっついて大口を開けるわりに食べ物を取り込み切れず、頬やその近辺を汚しながら細かく咀嚼を繰り返す小さな口。
生地のモチモチ具合や中から出てくるフルーツに驚かされ、目を丸くしたりニコニコ笑ったりする豊かな表情に夢中になった。
「ふぅ、美味しかった」
ライムはユニより一足早くにクレープを食べ終え、ゆったりとベンチに座り込む。
食べるのがヘタクソな彼女は手についてしまったクリームやチョコソースを舐めとっているのだが、あいにく頬や口元も汚れたままで幼い子どものような姿をしている。
ユニはしばらくの間ライムの様子を眺めていたのだが、おもむろに彼女の腕をとると自分の方へ引っ張った。
「きゃっ!」
急な行動に対応しきれず、ライムはそのまますっぽりとユニの胸の中に納まる。
それからユニはライムが動揺して動けずにいるうちに彼女の頬を手のひらで包み、そっと持ち上げた。
ライムの顔が強制的にユニの方を向く。
ユニは酷く整った無表情でジッとライムを見つめていた。
「え、ねえ、ユニ、何……きゃぁっ!」
蛇が一瞬の隙をついて獲物をしとめるように、ユニはライムの油断した瞬間を見極めると一気に顔を近づけ、はむっと彼女の頬を唇で食んだ。
食べ残しのクリームを舐めとり、そのまま唇にまで触れる。
「ユニ、ユニ! んっ! んん!! ふにっ!(ユニッ!)」
ユニの大きな口がライムの口全体を覆って、ゆっくりと彼女を味わう。
片腕はユニに掴まれたまま。
自由な方の手でユニの背中をパシパシと叩き、ジタバタと足を暴れさせるが、この程度の攻撃はユニにとって抵抗ですらない。
真っ赤に染まる頬や、そこを流れる温かな水滴、潤むオレンジの瞳を凝視する。
口内がかつてないほどに甘く、ふわふわとした浮遊感さえ覚える。
触れれば火傷してしまいそうなほど熱くなった体温と羞恥で悶えるライムの体に愛しさを覚えて、彼女の必死な鼻呼吸にトクトクと胸を鳴らした。
興奮と快楽を感じた。
時間にして約三分。
舐めとれるものが無くなってもユニはカプッとライムを食べたまま、時折、唇を吸うなどして彼女を弄び続ける。
「ふに、ふにぃ!(ユニ、ユニィ!) んっ! ん~ん! んぅぅ~……」
ライムの体から力が抜け、彼女が限界に達したことを知るとユニは静かに口を放し、弱る体を抱き締めた。
彼女の頭に鼻先を埋める。
汗の匂いが心地良くて、湿って蒸れた額が愛らしい。
ユニは半ば衝動的にキスを落とした。
「ゆに」
舌は弄られていないはずなのに、口の自由を奪われ続けていたからか、あるいはまだ動揺が抜けないのか、ライムは少しだけ呂律が回っていない。
今にも息絶えそうなか弱い声にユニはそっと耳を傾けた。
「何? ライム」
声色はうっとりと優しく、のぼせている。
無を体現した姿の裏でホコホコと体温を上げるユニをライムは潤んだままの瞳でキッと睨みつけた。
「……ゆ、ユニの馬鹿っ! 変態! 最低! 大っ嫌い!」
言葉は一つ一つ短いが、そのどれもが高火力だ。
グサッ、グサッ、グサッ!! と鋭く連続でユニの心臓を刺し、最後に「嫌い」でトドメをさす。
ユニはショックでバキリと固まり、言葉を出せなくなった。
瞳も光を失い、呆然としている。
だが、ライムの言動はされたことを考えれば当然のものであり、ビンタをしなかっただけ随分と優しい対応といえるだろう。
「なん、で?」
むりやり口を動かし、焦燥感に満ちた掠れ声で問いかける。
何も理解していなさそうなユニの反応に苛立ち、ライムはプクッと頬を膨らませた。
「それは私のセリフでしょう! い、いきなりキスして、それで私のこと、その、舐めて……! すごく恥ずかしかったんだからね! なんであんなことしたのよ!」
「だって、美味しそうだったから。ステーキを食べてる時もテカテカして、美味しそうだった。それに、デートの時は一緒にクレープを食べて、相手のクリームや食べ残しを拭ってあげるのが定番だって聞いたから」
「本当に!? 本当にみんな、こんな変態みたいなことをしているの!?」
「うん、多分」
どう考えてもあり得る話ではない。
風紀を乱しまくる、いかれたデートの作法。
公共の場でこれが許されるならばノストリア王国はこんなにも支配的で窮屈な国ではないだろう。
むしろ性に奔放で、自由過ぎて、逆方向に危うい国となっているはずだ。
しかし、あいにくライムは常識が皆無であったし、何よりユニの態度はあまりにも誠実で嘘偽りがない。
そのため、ライムは長考の後に「もしかしたら、ありえるのか?」と思ってしまった。
「デートがそういうものなら仕方ないけどさ、でも、やっぱり恥ずかしかったよ」
「大丈夫、ちゃんと隠した。風紀が乱れることは禁止されてるし、ライム、恥ずかしがるだろうなって思ったから」
「風紀が乱れる!? じゃあ、やっぱり悪い事なんじゃん! それに、そういう問題じゃないの! だいたい、ユニが嬉しそうにデートって言うから訂正しなかったけどさ、そもそも、そういうのって恋人同士でするものじゃないの?」
「え? そうなの?」
「そうだよ。何でユニが知らないの」
ライムが呆れた口調で詰め寄る。
すると、ユニは悲しそうに視線を落とした。
「デートは好きな人とするものだって思ってた。俺、ライムのこと好きだから。それに、ライムも俺と一緒が良いって言ったから、同じ気持ちなんだと思った。でも、そうか、ライムは俺が嫌いになっちゃったから、もう駄目なのか。一緒にいられなくなるのか」
ズンと落ち込んで、まともな手入れをせずとも艶々と輝いていた髪から生気が失われる。
廃人のようになっていくユニを見て、ライムは慌てて彼の肩を揺さぶった
「ちょっと! 誰もそこまでは言ってないでしょ!」
「でも、ライムがさっき俺のこと嫌いだって、大っ嫌いって」
「それは、ユニが酷いことをしたんだと思ったから、ついカッとなっただけよ」
「じゃあ、嫌いは嘘? まだ一緒にいられる? デートできる?」
縋るように問いかけてくるユニは妙にかわいくて、ライムの心臓をムギュッと包容する。
子犬みたいな彼をライムは見捨てられない。
仕方なく頷けばユニはホッと安心して表情を緩め、体の緊張を解いた。
「良かった。俺、ライムに嫌われたら正気じゃいられないから」
「そんな大げさな」
「大げさじゃないよ。ライムに嫌われたって思うと足元が崩れていく感覚がして、動けなくなるんだ。頭がぼーっとして、何も考えられなくなる。どこにも行けなくなるような気がするんだ」
「何それ」
ライムは呆れていたが、つい先ほど、ほんの少しの間だけその感覚に陥った彼の体は少し冷たくなっている。
胸の中央からドロリと漏れ出た行き場のない魔力に気が付いているのは監視者だけ。
監視者はユニの様子を見て、ほっこりと笑った。
雑貨屋に行って可愛らしいぬいぐるみやアクセサリー、生活雑貨を眺め、気に入れば購入する。
ライムは否定していたが、お揃いの鞄を買って笑い合う姿はどこからどう見ても恋人そのものだ。
手はずっと繋いだまま。
夕方になっても元気なライムの足取りに合わせ、ユニは彼女の隣を歩く。
ユニは空いた手に荷物を持って、ライムは繋いでいない方の手にお菓子の袋を持った。
ライムの口の中ではカラコロと転がる飴玉は、小さくなって消える寸前まで甘い幸せを作り出している。
「もう、けっこう遅くなっちゃったね」
「うん。でも、まだ遊ぶことはできるよ。ライム、行きたいところはある?」
「え!? でも、もうだいぶ暗いよ。夕日のオレンジも無くなってきて、ここからスラムまでだって結構歩くし、そろそろ限界じゃないかな」
「平気だよ。今日はスラムには帰らないから」
「そうなの?」
「うん。俺の家に泊まるから」
「ユニの家?」
二人は一時的にではあるが既に同居をしていて、かなり仲良く生活している。
そのため、今さらライムに「男性であるユニの家に行くなんて!」という照れや抵抗はないのだが、ただ単純に自分もユニの部屋に入れるのか気になった。
「ユニの家って確か国が管理している寮? だったよね。そしたら、他の騎士もいるんでしょう? ルールも厳しいって言ってけど、大丈夫なの?」
「別に、平気。表向きは騎士以外はいれないことになっているけど、皆、けっこう恋人を連れ込んでる」
「そうなの?」
「うん。騎士は絶対に寮に住まなきゃいけない。結婚はしてもいいのに、恋愛はしてはいけない。酒、タバコ、ギャンブルは一定以上、行ってはいけない。バレたら厳しい罰が下る。けれど、本当に罰されるのは稀だ」
最近のユニは多くの罰則違反を起こしている。
恋愛云々はもちろんのこと、例えば一人称も本来は「俺」ではなく公的な「私」を使わなければならない。
強く性別を想起させるものや、反対に性別に反するもの、個性の強いもの。
それらは全て騎士の規則で禁じられており、「全」に尽くす無欲で潔白な騎士はどこまでも無色透明な硝子の存在でなければならないとされている。
しかし、いかに規律と自己犠牲を重んじる国とはいえ、生きている人間を縛り続けるには限界がある。
そのため、厳しい規則を置いておき、定期的に見せしめとして騎士や国の職員を罰することで大多数をけん制しながら最低限の規律を作り上げていた。
ある程度真面目に、国にさえ逆らわなければ平穏に暮らせる。
そんな日和見の価値観を植え付けるため、見せしめとして選ぶのは中程度以下の階級の騎士や職員だ。
日常的に素行の悪い者がほとんどで、高位の人間はテロなどよほどのことを起こさない限り罰されることはない。
故にユニやマリーは他の者に比べて、いくらか自由に過ごせた。
ユニがライムに平気だと言ったのには、こういった国の事情がある。
しかし、ライムはまだノストリア王国のシステムをいまいち理解できていない。
そのため、案外規制の緩い国なんだなと勝手に納得して受け入れた。
「もう、夜だから、ライムが行きたいのは晩御飯を食べられるところ?」
ランチでステーキを食べ、食後のデザートにクレープを注文し、歩き疲れたら飲み物や軽食を買って休憩した。
おまけに雑貨屋では量り売りのお菓子を買い込んでいる。
昼から食べてばかりのデートだが、衣食住でライムが最も大切にしているのはもちろん食だ。
単純に食べることが大好きであるし、何より一度摂取した栄養というものは滅多なことが無い限り他人に奪われない。
命にも直結する食事という行為にライムは執着していた。
そんな彼女を喜ばせようとすれば自然と食品に近づくこととなる。
町のあちこちを歩いたから体力を消耗していることもあって、タイミング的に晩御飯を求めてもおかしくない頃合いだ。
故に、ユニはライムが二つ返事で頷くと思っていたのだが、彼女は迷った様子で「う~ん」と唸っている。
「どうしたの? ライム。また、遠慮しているの? 俺、ライムの食べているところ、見るの好きだよ」
「それは分かってるよ。散々分からされたから。そういうことじゃなくてさ、私、ちょっと行ってみたいところがあるんだ」
「どこ?」
問いかけられ、ライムは少しだけ照れて行き先を話す。
二人が向かったのは大衆に人気の小洒落た居酒屋だった。




