後悔
ユーリス様が屋敷を出たあと、レイスの落ち着きがなかった。
「どうしたの、レイス。落ち着きなさい。」
「落ち着いていられませんよ!腹が立ちます!ロベルト様は一体何を考えてるんですか!」
「あ、そっちね…」
「へ?」
「いや、てっきり、ユーリス様との婚約の話に落ち着かなかったのかなって…」
「そんなの別にいいですよ!お互い好き同士なんですから…問題なのはあのロベルト様がマーガレット様に婚約破棄を突きつけ、国を追い出したにも関わらず、夜会への招待をしてきたっていうのに腹が立つんです!」
「…分かった分かった…落ち着いて。私もそれには腹が立ってるから。」
「ですよね!」
「ええ。」
そりゃそうでしょ。
あんな人を見下すような招待状を見て腹が立たないわけがない。なにが、「過ぎ去ったことを引きずっているのは無意味ですし時間の無駄でしょう」だ。自分が浮気し、身勝手にも婚約破棄した結果だろ?こっちには未練もないわ。それに引きずってもいない。まあ確かに、あなたのせいで婚約するのは怖くなったけど。だからといって勘違いされては困る。あなたのような人に未練なんて一つもないのだから。一度でもあなたの手伝いをしたことを後悔しているぐらいよ。
その頭の悪さをなんとかするべきね、ロベルト。
「そういえば、マーガレット様!植物たちの芽が出てきましたよ!」
「ほんとに!?」
「はい!」
庭に出て見にいけば小さく芽が出てきている植物たち。
「このまま無事に育てばいいわね!」
「そうですね!」
どんな風に育つのか楽しみだなぁ…
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夕方、ユーリス様が屋敷へやって来た。
「マーガレット。行こうか。」
そう言って私の手を引くユーリス様。
「え!?ちょっ、どこに!?」
「え?うちの屋敷だよ。」
「トルーレン家ですか!?」
「そうだよ。当たり前じゃないか。ちゃんと婚約の話はしないとね。」
「あ、なるほど…確かにそうですね。行きましょう。」
そうだった…植物たちの芽が出たことで忘れてたけど、私、ユーリス様と婚約するんだ…確かに、婚約するなら言いにいかなければならないわね…
お父様たちには明日にでも手紙を書いて、届けてもらおう…




