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太陽伝承  作者: 偽善の仮面
第一章 名を忘れた主人
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第一章 名を忘れた主人 第二十話 蝕まれていた



フェルス

「チッ…」

「面倒なことになった…」


神陽導

「えっ、えっ!?何が起こったの!?」


フェルスが舌打ちをし、導は、フェルスの腕の中で混乱する。

煙が、晴れると…


そこには…


??

「“ 最上級神 ”様!」


神陽導

「ベリアル!?」


ベリアルと、護衛としてレプブリークとミストと数名の軍人が突入して来た。

フェルスが、導をマントの中に隠すようにして、安全な場所に連れて行こうとしたが、目の前にミストが瞬間移動して現れる。


フェルス

「クッ…」


ミスト

「さぁ、“ 最上級神 ”様を返しなさい!」

「変なことをしていたら、私だって、許さないんだから!」


ミストは、雷で出来た“ 片手剣 ”を構えて逃げ道を防ぐ。

後ろには、ベリアルとレプブリークがそれぞれ武器を構えていた。


導は、フェルスの腕の中で、何が起こってるのか分かっていなかった。

すると、フェルスが導の耳元で早口に何を呟いた。


神陽導

「ファッツ!?」


ベリアル

「なっ!」


フェルスは、導の膝に腕を入れ、お姫様抱っこにして、玉座の右側にある避難様の扉へと向かって走った。

それをミストが、気付けば…


ジャキ!


ミストが、フェルスの腕に攻撃をして体勢を崩した、その本の一瞬でミストは、導をお姫様抱っこでベリアルの近くまで連れて行く。

この間の出来事は、1秒ほどで行われており、導は余計に混乱していた。


フェルスの腕から、「スー」っと血が垂れる。


神陽導

「ひっ…!」


導が小さく悲鳴を上げてる。

それに気付いたレプブリークが、フェルスから導を隠す様に前に立つ。


フェルス

「クソが!何故、邪魔をする!」

「600年前の当て付けか?ベリアル!」


ベリアル

「その事を根に持ってるのは、貴様の方だろう!フェルス!」


フェルスは、必死に訴える様に言い放ち、ベリアルも言い返す。

導は、近くにいたミストに小声で耳打ちをする。


神陽導

「600年前の当て付けか?っとどう言う事?」


ミスト

「よく知りませんが、600年前に神界大帝國がイーヴル王国の民を殺したとかなんとか…」

「っては、聞いてます。私も499年ほどしか、生きてないので詳しくは…」


神陽導

「へぇ〜って、めっちゃ長生きしてる…」


そんな小言を言い合っている最中も、フェルスとベリアルは言い合いを続ける。


ベリアル

「貴様が、私ら神界大帝國の謝罪を受け入れてるはずだろ!」

「今でも、こちら側は対話の扉を開けてると言うのに、それを踏み潰して来たのは、貴様の方だろう!」


フェルス

「何を言うか!」

「だったら、今すぐに“ イーヴル王国 ”の“ 民 ”を救って謝罪しろ!」


ベリアル

「何を!言ってるんだ!」

「謝罪は、とっくの党にしてるじゃないか!」


フェルスが、舌打ちをすると…「グラグラ」と床が、壁が揺れ始める。


ベリアル

「ギャーー!!なんじゃこの揺れはぁーー!!無理無理!助けろ!レプブリーク!」


ベリアルは、涙目で、レプブリークの腕に引っ付く。

揺れはドンドン強くなって行く。


それは、何かに捕まっていないと厳しくなって来るが、火山性地震大国のサンダー王国の王ミストは、平気に立っていた。

導も、地震大国日本で住んでいたので、普通に立っていた。



レプブリークの住む、ラント王国はあまり地震が来ない為に地震慣れしていないので、大剣を地面に突き刺して、体勢を取っていた。


ミスト

「男性陣は、情けない…」

「地震ごときで、そんなびっくりしなくてもいいでしょ…」


神陽導

「確かに…」


レプブリーク

「お前ら、何故、これほどの揺れでも平気で立っていられる…」

「地震が少ない国家の者からしたら、立つだけでも、必死なのだぞ!」


ベリアル

「ムーリー!!」

「こんな地震、経験した来ないもん!!ムーリー!!」


そんな事を言っている最中でも、地震は強くなっていく。

それは、地震慣れしているミストたちも立って居られなくなるレベルにまで、到達しつつあった。


フェルスは、頭を抱えていた。


フェルス

「ア“ァ”ア“ァァア”ーーー!!!」

「さっさとこの国を救わないから、兄(・)様(・)が、苦しい思いをしているんだ!さっさと!兄(・)様(・)をこの苦しみから解放しろ!ベリアルゥゥーーー!!!」


フェルスが、地面に足がめり込むほど踏み込み、ベリアルに向かって拳をぶつけようとした。

だが、ベリアルはレプブリークの腕に捕まりながら、手に炎の剣を召喚して、剣を振るう。


ブォン!


そんな音を立て、炎の斬撃がフェルスに向かって飛んでいった。


フェルス

「ガハッ!」


フェルスの左腹から右肩へと「ザシュ!」と攻撃が当たった。

そのまま壁まで吹っ飛ぶ。


フェルス

「ハァ…ハァ…」

「クソッタレ!ガァ!このまま一緒に死ねぇぇ!」


ガタガタガタガタ


揺れが、一気に強くなる。

もう、何かに捕まっていないと立っていられないほどに…


バギッ!…バキバキ…!


そんな音を立てながら、ゴツゴツした岩肌な壁が、キラキラ輝くクリスタルの柱に大きな亀裂が、幾つも入って砂埃も降り始める。


ベリアル

「おいおい!マズイだろ!」


レプブリーク

「おい!ミスト!貴様、ベリアル様も一緒に外に逃げれるか?」


ミスト

「重すぎて無理よ!」

「と言うか、人一人運んでスキル使うと、下手したら死ぬんだから、簡単には使えないわよ!」


ベリアル

「えっ、酷くない?」


レプブリーク

「だったら、導さん連れて此処を離れろ!」

「ベリアル様は、俺が守るから!」


ミスト

「分かったわ」

「ベリアル様をお任せしたわよ!」


レプブリーク

「分かっている」


そう言って、ミストは導をお姫様抱っこしてその場から離れた。

そのスピードは速い異次元の様に早く。


導が、「あっ、またお姫様抱っこされる」と思ったその瞬間のは、外にいたのであった。

導は、首を左右に動かして驚きを隠せていなかった。


神陽導

「えっ?えっ?えっ?」


ミスト

「待って、此処も、こんな揺れてるの!?」


外も、かなり揺れていた。

建物も「ミチミチ」と音を立てながら大きく左右に揺れていた。


すると、空の上から翼を生やしたヴァッサーとトォオーノがやって来る。


トォオーノ

「ミストさん、宙に浮なさい」


ヴァッサー

「そうそう!お空だと地震の揺れが全く感じないよ!」


ミスト

「その手があったわね」


トォオーノは、口元を扇子で隠しながら言う。

ミストは、その言葉を聞いて背中から白い翼を出すと空に向かって飛ぶ。


先程までいたイーヴル・クリスタル城は、大きく左右上下に揺れている。

そして、大きな亀裂が入り出して一番高い塔から大きな音を立てて崩れ始めた。


導が、目を大きく開けて見つめている。


ヴァッサー

「わぁ…崩壊してってる…」


トォオーノ

「あれほどの揺れですわ」

「例え、頑丈に作られた城であっても耐えるはずがわいですわよ」


ミスト

「確かに…」


すると、強風が吹く。

イーヴル・クリスタル城の塔があった場所に現れたのは、ヴィントと、ヴィントに担がれたベリアルとレプブリークだった。


ベリアルは、目が回っており、あの大きな揺れで酔ってしまった様だった。


レプブリーク

「ヴィント、もう少しだけ下降してくれ」

「フェルスに安定して、シールドが張れないだろう」


ヴィント

「おっとすまねぇな」


そう言って、少しだけ下降してレプブリークが翼を出した瞬間に、離してあげた。

レプブリークは、集中する様に目を閉じて指先を合わせる。


導が、ヴァッサーに話しかける。


神陽導

「レプブリークは、何してるの?」


ヴァッサー

「ん〜話し聞くに、フェルスくんに怪我させない様にするために、シールドを張ってるんじゃない?」

「レプブリークの力は、防御特化のシールドだし」


神陽導

「へぇ〜」


導の視線が、ヴァッサーからレプブリークに移動した時に、レプブリークの近くの空間が歪みそこから、フードを深々と被った高身長の人が現れると、瞬時にレプブリークに足蹴りをして地面のに叩き落とす。


ヴィントが、攻撃をしようとした時には目の前におり、腹に向かって強烈な拳が吹っ飛んで来る。


ヴィント

「ガハッ!」


ヴァッサーとトォオーノが、即座に、攻撃体勢をとった時には2人の背後におり、爆発する。

ミストが、逃げ出してもすぐに追い付かれ、導を乱暴に引き剥がすと、超至近距離で爆発が起きた。


そして、ヴァッサー、トォオーノ、ミストの3人は、気絶しそのまま地面へと落下していった。


神陽導

「皆んな!ちょっとアンタ!何すんのよ!」

「離してよ!!」


導は、暴れて抵抗するが、首根っこを掴まれているために、殆ど抵抗は出来なかった。

「パッ」と謎の人が手を離す。


導は、悲鳴を上げながら、謎の空間にへと落ちていった。


そう、落ちていったのだ。


フードの人

「これで、私の役目は終了っと」

「あとは、頑張ろたまえ…3代目(フェルス)くん」



作品を読んで頂き誠にありがとうございます。

もし、この作品が良ければブックマークや星を押してくれると、作品制作が捗るのでよろしくお願いします。


次回もお楽しみに、お待ちくださいね♪


________________


次回

 第一章 名を忘れた主人 第二十一話 縛られた王

 


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