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太陽伝承  作者: 偽善の仮面
第一章 名を忘れた主人
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第一章 名を忘れた主人 第十四話 “ 虚言の罪 ”



背後の大きな扉から、ヴィントの直径直属の部下が、資料を携え、入って来る。


ヴィントの部下

「国王様、ヴィント様が調査していた“ 叛(・)逆(・)者(・) ”の調査の報告書をお持ち致しました」


王

「へぇ〜」

「今、そこで報告しろ」


ヴィントの部下

「ハッ!」

「調査の結果として、“ 叛(・)逆(・)者(・) ”は存在しました」


ヴァッサーとレプブリーク以外の目が鋭くなる。


ヴィントの部下

「“ 叛(・)逆(・)者(・) ”は、レプブリーク様ただ1人です」

「ヴァッサー様は、無実な様です」


皆の目が見開く。

ヴァッサーは、物凄く動揺していた。


ヴァッサー

「う、嘘だよね…レプブリーク…」

「そんな事…企んでないよね!そうだよね!……ねぇ?レプブリーク?」


ヴァッサーが、震える声で問い掛ける様に言う。

レプブリークは、下を向く。


ゆっくりと手を頭に置くと…


レプブリーク

「ハッハ!バレちゃ!仕方ねぇな!死ね!“ 王(ベリアル) ”!」


レプブリークが、ヴァッサーを払い除けると大剣を召喚して、王に攻撃をしようとする。


ドン!


王に攻撃が当たる直前で、レプブリークが姿を消した。

そして、離れた所から“ 何か ”が、壁に打つかる音が広がった。


そちらの方を見れば、レプブリークの肩に風で出来た槍が刺さっていた。

壁は、レプブリークが勢いよく衝突した影響で、壁に亀裂が入り凹んでいた。


レプブリークのいる場所の反対を反射的に見る。

其処には、黄緑からエメラルドグリーンの髪の男性が、片手に導を抱え、その後ろにはレプブリークがいた。


ヴィントの部下

「ヴィント様!」


神陽導

「えっ!えっ!えっ!!ちょ、此処どこ!?」

「地面から浮いてる!?えっ!マジで何が起こってるの!?」


シヒル

「主人様、落ち着いてください」


導は、上半身を左右に動かし辺りを見渡す。

シヒルは、導の顔の横に飛んでいき安心する様に宥める。


レプブリーク

「ヴィント…あいつが…」


ヴィント

「そそ…」

「まぁ、部下〜ソイツ、尋問室に連れて行っといて〜」


ヴィントの部下

「承知致しました」


部下は、壁に蹲っているレプブリークの顔面を「ベリッ」と破れば、別の顔が現れ、偽レプブリークを引き摺る形で面会室を後にする。


ヴィント

「ベリアル様〜邪魔者は、いなくなったから話しの続きをしましょうか」

「結論、レプブリークもヴァッサーも、“ 叛(・)逆(・)者(・) ”では、ございません」


王(ベリアル)

「ハァ…邪魔者を消すのはいいが、壁を破壊しないでくれるか?」


ヴィント

「すいやせん〜」

「ほら、導ちゃん。もう、無事だから安心しな」


皆の動きが止まる。

レプブリークは、少し呆れていた。


神陽導

「あっ、はい、ありがとうございます?」


王(ベリアル)は、導の姿を見る。

動きが止まる。


王(ベリアル)

「おい、ヴィント…その方…」


ヴィント

「ん?嗚呼、“ 最(・)上(・)級(・)神(・) ”様だぜ」


トゥマイニ

「……!?」


王(ベリアル)は、玉座から立ち降りて導の元へ来て跪く。

導は、知らない人が急に、目の前で跪いてきて「ギョッ」としている。


神陽導

「なんで、跪いているの?」


王(ベリアル)

「貴方様が、“ 最(・)上(・)級(・)神(・) ”様だからです」


堂々と答える。

すると、シヒルが呆れた様に


シヒル

「ベリアルさん、主人様は困惑されていますので、おやめください」

「主人様は、普通に接してもらう方が、本人も嬉しいですよ」


ベリアル

「承知致しました」


ヴィントは、今更になって抱き抱えていた事を思い出し、地面に降ろしてあげた。


神陽導

「それで、此処は?」


ベリアル

「此処は、神界大帝國の国王面会室です」


神陽導

「ほぇ〜」


ベリアル

「で、レプブリーク」

「改めて聞こう。何故、遅れた?」


レプブリーク

「最初は、秘書も連れて此処に来るつもりでしたが、その時に導さんが、誘拐されそうになったんです」

「その時は、誘拐犯が逃げたのでよかったのですが…」


ヴィント

「んで、此処に来る道中で、“ 悪の組織(ファイント) ”が退路塞いで〜」

「よく分からん武器で、レプブリークの護衛軍がワンパンされて〜」


レプブリーク

「それで、導さんを守りながら戦っていたもんで…」


ヴィント

「俺が見つけて、助けた」

「って、経緯すっわ」


レプブリーク

「最初の誘拐未遂は、コチラの不手際…ですが…」

「少し“ 変 ”な事を言っていたんです」


ミスト

「変な事?」


レプブリーク

「嗚呼、「導さんは、必ず迎えにきます。我々は、“ イ(・)ー(・)ヴ(・)ル(・)王(・)国(・) ”の“ 使徒(ファイント) ”ですので」と…」


ネブラ

「「“ イ(・)ー(・)ヴ(・)ル(・)王(・)国(・) ”の“ 使徒(ファイント) ”」……?」


ミスト

「ハァ?イーヴル王国が、あんな“ 悪の組織(ファイント) ”の味方になるわけないでしょ!」

「被害で言ったら、神界で“ 3(・)番(・)目(・) ”の多さよ!」


レプブリーク

「我だって、信じているわけではない」

「誘拐犯が言ったのだ。“ 罪(・) ”の擦りつけの様な事をしているのだろう」


レプブリークは、片手を顎に当てながら答える。

ミストは、かなり焦っている。


神陽導

「ねぇ、ねぇ、さっきから言ってる“ 悪の組織(ファイント) ”ってどんな組織なの?」


ヴァッサー

「簡単に言えば、神界中でいっぱい悪い事してる組織だよ!」

「僕の王国が一番、被害が出てるんだよ!毎日毎日、爆発音で目覚めちゃうせいで、全然眠れないし!」


ヴァッサーは、手をグーにして必死に訴えて来る。


トォオーノ

「それは、辛いわね…」

「わたくしの王国も、エネルギー施設を対象に爆発事件が起こって困っておりますの」


トォオーノも「ぷんぷん」と頬を膨らませつつも口元は、扇子でキッチリと隠していた。


神陽導

「へぇ〜皆んな、大変だね…」

「って、しれっと会話に参加しているけど、アンタ誰よ!」


導が、興奮した様に言い放つ。


トォオーノ

「これは、失礼…」

「わたくしは、ベツィーウング王国の国王トォオーノ・クリーマですわ」


ミスト

「私は、サンダー王国の国王ミストよ」

「よろしくお願いします。コチラは、私の秘書のネブラよ」


ネブラ

「ハワワ…!ネブラです!」

「よろしくお願いします!!」


トォオーノは、一瞬だけ導を見てから軽く会釈をして挨拶をする。


ミストも例に倣って挨拶をした。

ネブラは、めっちゃ緊張しながらも挨拶をする。


神陽導

「私は、“ 神陽(しんよう) 導(みちびき) ”だよ!」

「なんか、皆んな私の事を「 最上級神様 」って言ってるけど、私は、そんなお偉いさんじゃないから!」


シヒル

「私は、シヒルと申します」

「主人様の秘書兼大親友です!」


導は、手を胸に当てて自己紹介をする。

シヒルは、導の肩に乗って、「ドヤッ」とした顔で自己紹介をする。


ヴァッサー

「えぇー!!ズルい、ズルい!僕も導ちゃんと“ 大(・)親(・)友(・) ”になりーたーいー!!」


ベリアル

「そんな駄々こねない。ミットもないだろ…」


ヴァッサーは、足を地面に何回もぶつけて、地団駄をする。

ベリアルは、頭を抱えてしまう。


神陽導

「いいよ!今日からヴァッサーちゃんとは、“ 大親友 ”!!」

「イエ〜イ!!」


ヴァッサー

「やたーー!!」


導は、ヴァッサーの手を両手で握ると上に上げてそう言う。

ヴァッサーは、導の手を再度握り直して、ジャンプして喜びが爆発する。


そして、導の視線が、トゥマイニとヴィントに向かう。


神陽導

「で、この2人はだ〜れ?」


トゥマイニ

「わたくしは、“ トゥマイニ ”です」

「王(ベリアル)様の秘書です」


ヴィント

「俺は、ヴィント・ナトゥーアだぜ〜役職は、全戦闘部隊隊長だ」

「まぁ、人間界で言う、防衛省とかの一番偉い奴って思っておけば、それでいいぜ〜」


トゥマイニは、一礼をした。

ヴィントは、手をヒラヒラさせながら答える。


そう言った。

最初は、面会室の空気は重圧に押し殺されそうな感覚があった。


だが、それは、導と言う“ 太陽 ”の“ 光(・) ”が現れてからは、面会室の空気は一気に和らいだ。

まだ、重圧を感じている人はいるだろうが、それでも、先程までの重圧は、さほど感じなかった。




作品を読んで頂き誠にありがとうございます。

もし、この作品が良ければブックマークや星を押してくれると、作品制作が捗るのでよろしくお願いします。


次回もお楽しみに、お待ちくださいね♪


________________


次回

 第一章 名を忘れた主人 第十五話 導いていた頃の記憶

 


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