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太陽伝承  作者: 偽善の仮面
第一章 名を忘れた主人
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第一章 名を忘れた主人 第十三話 神界大帝國



冷んやりとした感覚が、首元から頬へと感じる。

導がゆっくり、瞼を開ける。


顔の上を白く細い紐がクネクネと動いている。

ボヤけて目が、クッキリとなる。


ツヤツヤの白い肌が見える。

横から、赤い瞳にヒョロ長い舌を出し入れして導の顔を覗き込む1匹の白蛇がいた。


神陽導

「うわぁぁ!!!」


シヒル

「!?…なんですか!敵襲ですか!!」


導は、布団を蹴り飛ばし飛び起きる。

シヒルも飛び起きて周囲をキョロキョロとして状況確認をする。


白蛇は、呑気な顔して導の首にくっ付いて、導の顔を観察する。

軽く1メートルくらいはありそうな赤い瞳の白い蛇


シュルル


と舌を出し入れしながら、布団を伝って地面をおり、丸いテーブルの方に向かう。

そして、服を伝って誰かの首元に向かえば、その人の顔を見て首元に巻き付くと頭の上で、蛇も頭乗せる。


その白蛇を追う様に視線を、移動させればレプブリークがいた。

レプブリークは、冷静な顔で、白蛇に視線を向ける。


レプブリーク

「シュランゲ…“ 最(・)上(・)級(・)神(・) ”様を驚かすな」


シュランゲは、「プイッ」とする。

レプブリークは、軽くため息をして視線を導の方に移動させる。


レプブリーク

「“ 最(・)上(・)級(・)神(・) ”様、おはようございます」

「お食事をご用意致しました」


神陽導

「えっ、あ、あっ、ありがとう?」

「って、頭の上に蛇乗せないでよ!びっくりするじゃん!!」


レプブリーク

「それは、すまん…」

「お前も謝れシュランゲ」


シュランゲも、頭を上下に「ヘコヘコ」する。

蛇なりに謝っているようだ。


神陽導

「でも、レプブリーク」


レプブリーク

「はい」


神陽導

「私の事、“ 最上級神 ”様って言うふうに言うのやめてくれない?」

「なんか、お偉いさんみたいで、本当に気持ち悪く感じるから、「導(みちびき)」でいいよ…」


レプブリーク

「それは…」


シヒル

「では、「導さん」とお呼びしたらいいでしょう」


神陽導

「よし、それで決定!」

「って、ことで次からは、「“ 最上級神 ”様」じゃなくて、「導さん」って呼んでね!」


レプブリークは、困惑してしまうが…

最終的には、導の圧に負けて「分かりました」と言ってしまう。


レプブリーク

「それで、導さん」


神陽導

「ん〜にゃに〜?」


シヒル

「食べながら、話さないでください」


導は、朝食のサラダを食べながら、答える。


レプブリーク

「今日、貴方をとある場所に連れて行きたいと思っています」

「12時45分には、この城を出ますので、ご準備を」


神陽導

「は〜い、で、どこ行くの?」


レプブリーク

「雲の…上です」


__________


一方、神界大帝國の食堂にて


オレンジ髪に赤いメッシュの人事、王は、朝食を食べていた。

朝から、小皿のもの合わせて合計で10品はある豪華な食事


隣には、秘書のトゥマイニから今日の予定を報告されていた。


トゥマイニ

「と、言う感じです」

「午前中のお仕事は把握されましたね」


王

「ん〜分かったよ」

「それで、午後は?」


トゥマイニ

「午後は、ヴィントからの申請で午後13時から、下界(地の王)たちとの面会です」

「内容は、「“ 叛(・)逆(・) ”についての弁明」との事です」


王

「ふ〜ん、ん?見れない?」


トゥマイニ

「どうかされましたか?」


トゥマイニの視点が、予定表の書かれたファイルから、王へと移る。

王は、机に肘を付けて、手に炎を出していた。


トゥマイニは内心

「嗚呼、未来を見ている。レプブリークたちが、どんな弁明をするのか先読みしようとしてるんでしょうね」

と思っていたが、王の「ん?見れない?」その言葉が出て疑問が生まれた。


王

「なんか、見れないだよ」

「未来が、なんでだろうね〜」


トゥマイニ

「呑気ですね」


王

「面白くなってきたぁ!」


トゥマイニ

「ハァ…」


王は目を輝かせ、トゥマイニは頭に手を置いて呆れるしか無かった。


__________


そして、時計が、午後12時43分を指していた。

導は、レプブリークの指示の元、レプブリッカが用意した服に着替えて、テレポート装置(エレベーター)に向かう為に、部屋と廊下の扉を開けようとした時に、背後から人の気配を感じた。


導が、後ろを振り向けば、窓の外にマントを身に付け顔をフードで隠した人が、浮いていた。

シヒルは、「ポカーン」としていたら「パリーーン」と音が鳴った。


導が瞬きをした時には、窓が外側から割れていた。

導は、腕で顔を覆うと、廊下と繋ぐ扉から、複数の鎧を身に付けた警備兵がやって来た。


窓から、“ 謎の人 ”が入って来る。

警備兵が、槍を謎の人に構えると、謎の人は無言で銃を取り出し撃つ。


そうすれば、周囲にいた警備兵がぶっ倒れ導が、動揺していれば、謎の人が近付いて来る。

導は部屋内を逃げ回る。


シヒルは、導が逃げ回っている時に、ベッドにある枕の中に潜り込んで隠れる。


導が、背後に、割れた窓がある場所で足を止める。

目の前には、謎の人が立っていた。導は、一歩、また、一歩と後退りそのまま…


神陽導

「ヘっ…」


導は、足を滑らせ割れた窓から外へと落下した。


神陽導

「キャァーーーーーー!!!!!!」


謎の人は、すぐさま窓から身を乗り出し、導を見る。

下の方には、導たちを待っているレプブリークたちが見えた。


謎の人は、部屋を見渡しシヒルを探し始める。


一方、落下している導は…


高さ600メートルくらいの場所から落下していた。

手をバタバタと振って、どうにかして、対処しようとしていた。


視点が、レプブリークたちに移る。

レプブリークが、導たちを「呼びに行く」様に部下に言った直後、上から女性の甲高い悲鳴が聞こえた。


レプブリークとレプブリッカが、上を見上げれば導が、降って来ていた。

レプブリッカは、テンパって、あわあわしていたが、レプブリークは冷静に背中から翼を出して導の元に飛んで行く。


そして、レプブリークは導の背中を下からそっと、抱き上げキャッチする。


レプブリーク

「大丈夫か?」


導は、レプブリークの腕の中で、パチパチと瞼を動かし、レプブリークに気付けば…


神陽導

「レプブリーク!さっき窓から、変な人が入って来て、銃みたいなの構えたら鎧さんが全員倒れた!」


レプブリークは、それを聞くと導をレプブリッカに任せて、導が先ほどまでいた部屋まで飛んで行った。


部屋に辿り着けば、武器(大剣)を取り出す。

目の前には、マントにフードを身に付けた“ 謎の人 ”がいた。


レプブリーク

「貴様、なんの様だ…」


謎の人

「導と言う女を迎えに来たんだよ」


男性の声が、響く。

レプブリークは、警戒心一気にあげる。


謎の人

「次は必ず、導を迎えに来ますので」

「この事は、ベリアル様にもお伝えする様に…ラント王国の王」


レプブリーク

「………………」


謎の人

「では、我々はこれで…」

「一つだけ言っておきましょう。我々は“ イ(・)ー(・)ヴ(・)ル(・)王(・)国(・) ”の“ 使徒(ファイント) ”ですから」


謎の人の口元が「ニヤリ」を気味悪く笑い、地面の中へと消えて行った。

部屋に沈黙が宿る。


レプブリーク

「……シヒル。シヒルさんはいるか?」


ベッドに置いてある枕の隙間からシヒルが顔を出す。


シヒル

「レプブリークさん、主人様は!」


レプブリーク

「今は、馬車の近くだ」


シヒルは、爆速でレプブリークの元に行き導の心配する。

レプブリークが、導の居場所を言えば「ホッ」と安堵して、レプブリークの案内の元、導の元に行って、レプブリッカに指導をして“ 神界大帝國 ”へと早急に行った。


__________


時刻は、午後13時

王の座る玉座の前には、4人の人が立っていた。


その中には、“ ヴァッサー ”やサンダー王国の王“ ミスト ”とその秘書のネブラ、同盟国の“ トォオーノ ”もおり、かなり緊張していた。

王は、足を組み、武者震いをしており、苛立っていた。


王

「遅い…レプブリークはまだ、来ないわけ?」


近くにいた部下が、「はい」と控えめに言えば、苛立ちを隠す様子など皆無に等しいほど苛立っていた。


王

「で、ヴィントは?」


苛立った声で、「ヴィント」の名を言う。

今回の面会の申請をした張本人にも、この場には居なかった。


隣に立っていたトゥマイニは、ヴィントに連絡をひっそりととるが、返事は来ない。


面会室の大きな扉が、開く。


入って来たのは、レプブリークだった。

前には、レプブリークを案内している、王の部下がいた。


王は、苛立った声で


王

「遅い!連絡も無しに遅刻して、俺を愚弄するとはいい妥協だなぁ…レプブリーク」


レプブリークは、凛とした立ち振る舞いで、謝罪をした。


レプブリーク

「申し訳ございません」

「ここに来る道中、“ 使徒(ファイント) ”の邪魔が入ってしまい、その対処故に遅れてしまいました」


トォオーノ

「フン…“ 悪の組織(ファイント) ”ごときで、遅れるなんて…実力不足にもほどがありますわ」


レプブリークの謝罪を聞いたトォオーノが、鋭い瞳で真っ先に答える。

レプブリークは、無言になる。


王

「そんなのどうでもいい〜」

「で、レプブリーク、ヴァッサー?俺を殺害しようって計画“ い(・)つ(・) ”から考えていたのかな?」


レプブリーク

「………」


ヴァッサー

「えっ…」


ミスト / ネブラ

「……!」


トォオーノ

「………………」


レプブリークは無言になり、ヴァッサーは驚きを見せる。


ミストとネブラも反応し、トォオーノは口元を扇子で隠す。


トゥマイニ

「驚かないのですね」


レプブリーク

「昨日の深夜に、ヴィントからその件については一部、聞いている」

「その様な虚言を我とヴァッサーは、行わない」


レプブリークは、鋭い眼光で王を見る。

王は、手をヒラヒラさせると、ボイスレコーダーが現れる。


王

「最重要な証拠は、此処にある」

「それでも、「虚言」で済ませるわけ?」


王は、レプブリークとヴァッサーに揺りをかけるかの様に、ボイスレコーダーをチラつかせる。


レプブリーク

「………………」


ヴァッサー

「…………」


レプブリークは、鋭い眼光で王を見続ける。

ヴァッサーは、オドオドしていたが、レプブリークの姿を見て、オドオドをやめ王を見つめる。


2人の目には、「それは、絶対にあり得ない事だ」と言う様な眼差しだった。


一方、ミストとネブラは軽蔑的な視線を送り、トォオーノは全く気にしていない様な様子で、扇子を使って口元を隠していた。




作品を読んで頂き誠にありがとうございます。

もし、この作品が良ければブックマークや星を押してくれると、作品制作が捗るのでよろしくお願いします。


次回もお楽しみに、お待ちくださいね♪


________________


次回

 第一章 名を忘れた主人 第十四話 “ 虚言の罪 ”

 


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