第一章 名を忘れた主人 第十一話 神界の夜
パチッ
導が目を覚ます。
目を擦りながら、辺りを見れば部屋は、真っ暗だった。
窓の方を見れば、満面の星空が見えた。
綺麗な夜だった。
窓まで、近づけば輝く星々のが見えた。
窓にそっと触れれば、星が目の前にあるかの様な輝くを放つ星があったと思ったら、流れ星だった。
肩に、重くなる。
視線をそちらに向けば、シヒルがいた。
シヒル
「神界の夜は、どうですか?」
「神界に戻って来て2日目です。神界の夜をマジマジと見るのは今日が初めてでしょう?」
神陽導
「そうだね」
「綺麗、人間界って所じゃ、こんなに綺麗には見れなかったと思う」
シヒル
「しばらくこうしていましょう」
「今日は、流星群の日なので。この場所ならよく見れると思いますよ」
神陽導
「流星群!!」
「いっぱい願い事しなきゃ!」
導が、目を輝かせる。
流星群は、人間界であっても頻繁にある現象ではない。
だからこそ、楽しみなのだ。
また、「キラーン」と流れ星が流れる。
シヒルが、それに気づく。
シヒル
「あっ!主人様!さっき、流れ星が流れました」
「そろそろ流星群が始めるかもです」
神陽導
「マジマジ!?」
導が、窓の方を向けば流星群が始まった。
次々と流れ星が流れる。小さいものから大きいものまで、多くの流れ星が流れる。
導は、手を重ね合わせて、目を閉じて祈り始める。
シヒルも目を閉じて、祈る。
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ラント王国にある簡易的なベランダ
レプブリッカが、ベランダの塀に手を付けてうっとりとした顔で、流れ星を見る。
レプブリークは、近くにある椅子に座り、資料を確認しながら時折り流れ流を見た。
レプブリッカが、思い出したかの様にレプブリークのいるアンティークな机にあるグラスを手に持つ。
レプブリークもそれに気付いて、透明な液体の入ったグラスを持つ。
レプブリッカ
「今宵もいい一年になりますよう」
レプブリーク
「嗚呼、お前もいい一年を送れる様にな」
そう言って、「コン」とグラスを合わせて「ゴクッ」と飲む。
ラント王国での恒例行事
ラント王国では、流星群の日や天体などに関する現象が起こるその日は「“ 幸運の日 ”」だ。
その時は、高級なワインやお酒、ジュースを飲んで一年を祝う。
そう言う“ 恒例行事 ”なのだ。
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ラント王国からクンペル王国に馬車で帰って来ている少女がいた。
ヴァッサー
「わぁ〜綺麗だなぁ〜」
「帰ったら、お兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒に麦酒を飲まないとだね」
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サンダー王国の庭先で、ミストとネブラが、夜空を見上げていた。
今日は、久しぶりに火山灰が降らなかった日に見る流星群は、さぞ、美しいものだった。
2人は、ネブラが作ったお菓子食べながら、流星群が終わるのを見守っていた。
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視点が、導たちに移る。
ずっと、祈り続けていた。
心の中で、ずっとこう考えていた。
「私が何者で、どうして神界に連れて来られたのか知りたいです」
そう何度も唱える様に、心の中で呟き続けた。
一つの流れ星が、人一倍輝く。
まるでその流れ星は、「その願い受け取った」と言うかの様に…
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次回
第一章 名を忘れた主人 第十二話 0時の密会




